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徽宗皇帝のブログ

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貧乏国が借金で経済発展?
「阿修羅」から転載。
スレッド記事を読んで、何か頷けないように感じたが、コメントを幾つか読んで、ああ、そうなのか、と分かった。「野に遺賢あり」である。「阿修羅」には賢い人が育っているようだ。
私は賀茂川耕助(元ビル・トッテン)氏は好きなのだが、やはりどこかに西洋中心主義、あるいは欧米視点が根を張っているようだ。
借りたカネは返さねばならない。返せないと永遠の借金ループというものがある。貸す側は永遠にカネ(利子)が入る。

(以下引用)

貧困の罠(耕助のブログ)
http://www.asyura2.com/23/hasan136/msg/174.html
投稿者 HIMAZIN 日時 2023 年 5 月 26 日 22:08:00: OVGN3lMPHO62U SElNQVpJTg
 

https://kamogawakosuke.info/2023/05/26/no-1806-%e8%b2%a7%e5%9b%b0%e3%81%ae%e7%bd%a0/


No. 1806 貧困の罠

投稿日時: 2023年5月26日

The Poverty Trap

by Jeffrey D Sachs

経済発展と貧困終結の鍵は投資である。国家は、4つの優先事項に投資することで繁栄を実現する。

最も重要なのは質の高い教育や医療など、人への投資である。2つ目が電気、安全な水、デジタルネットワーク、公共交通機関などのインフラである。

3つ目は、「自然資本」、自然を守ることだ。そして4つ目は企業への投資である。ここで重要なのは融資、つまり必要な規模とスピードで投資するための資金を動員することである。

原則的に、世界は相互接続されたシステムとして運営されるべきである。教育、医療、インフラ、ビジネス資本が充実している富裕国は、人的、インフラ的、自然的、ビジネス的資本の整備が急務である貧困国に十分な資金を供給する必要がある。

お金は豊かな国から貧しい国へ流れるべきである。新興国が豊かになれば、その利益や利子は投資のリターンとして豊かな国に還流する。

これはWin-Winの提案だ。富める国も貧しい国も恩恵を受ける。貧しい国は豊かになり、豊かな国は自国の経済だけに投資した場合よりも高いリターンを得ることができる。

奇妙なことに、国際金融はそうなっていない。豊かな国は主に豊かな国に投資する。貧しい国々はわずかな資金しか得られず、貧困から抜け出すのに十分ではない。現在、世界の最も貧しい半分(低所得国と中低所得国)の年間生産額は約10兆ドルであり、一方最も豊かな半分(高所得国と高中所得国)の年間生産額は約90兆ドルである。

豊かな半分から貧しい半分への融資はおそらく年間2~3兆円程度あるべきだ。しかし実際にはその数分の一に過ぎない。

長期的な投資のための短期的な融資

2017年、タンザニア・ダルエスサラームのザナキ小学校の英語授業。(Sarah Farhat/World Bank/Flickr, CC BY-NC-ND 2.0)

問題は、貧しい国への投資はリスクが高すぎると思われていることだ。これは短期的に見ればそうである。低所得国の政府が、公教育資金を調達するために借金をしたいと考えたとしよう。

教育への経済的リターンは非常に高いが、現在の子どもたちは12~16年の学校教育を経てから労働市場に参入するため、その実現には20~30年の歳月を要する。しかし融資の期間は5年で、しかも自国通貨建てではなく米ドル建てであることが多い。

例えば、今日20億ドルを借りて5年後に返済するとしよう。5年後にその20億ドルをまた5年ローンで借り換えることができれば、それでいい。5年ごとに5回借り換えることで借金の返済は30年遅れとなり、その頃には経済が十分に成長し、新たな借金をしなくても借金を返せるようになるだろう。

しかしある時点で、国は借金の借り換えが困難になるかもしれない。パンデミック、ウォール街の銀行危機、選挙の不透明感などが投資家を脅かすかもしれない。国が20億ドルを借り換えようとしたときに金融市場から締め出される。手元に十分な資金がなく、新たな融資も受けられないままデフォルトに陥り、IMFの緊急治療室に収容されることになる。

多くの救急処置室がそうであるように、その後に起こることは見ていて楽しいものではない。政府は公共支出を削減し、社会不安を引き起こし、外国債権者との交渉は長期化する。つまり、国は深刻な金融・経済・社会危機に陥ってしまうのだ。

長期の借り入れができない

このようなことを事前に知っているムーディーズやS&Pグローバルなどの格付け会社は、その国に「投資適格」以下の低い信用スコアをつける。 その結果、貧しい国々は長期的な借り入れをすることができなくなる。政府は長期的な投資をする必要があるが、短期的な融資は、政府を短期的な思考と投資に追い込みむのである。

また貧しい国々は非常に高い金利を支払っている。米国政府が30年借り入れで年4%以下の金利を支払うのに対し、貧しい国の政府は5年借り入れで10%以上支払うことが多い。

このためIMFは貧しい国の政府に対してあまり借りないようにと助言している。つまりIMFは、将来の債務危機を避けるために、教育(あるいは電気、安全な水、舗装された道路)を見送ったほうがいいと政府に言っているのだ。これは悲劇的なアドバイスである!それは貧困からの脱出ではなく、貧困の罠に陥ることになるからだ。

2020年2月10日、ワシントンで行われた世界銀行のパネルで、IMF専務理事のクリスタリナ・ゲオルギエヴァと世界銀行総裁のデビッド・マルパス(IMF/コーリー・ハンコック)

状況は耐え難いものとなっている。世界の半分の貧しい人々は、半分の豊かな人々から、エネルギーシステムを脱炭素化しろ、国民皆保険、教育、デジタルサービスへのアクセスを保証しろ、熱帯雨林の保護、安全な水と衛生を確保しろ、等々言われているのだ。しかしそれでも彼らはなぜか、10%の金利で5年間の融資を受けながら、これらすべてを行っているのだ!

問題は、世界的な目標にあるのではない。これらの目標は手が届くところにあるが、それは投資の流れが十分な場合に限られる。問題は、世界的な連帯感の欠如である。貧しい国々に必要なのは4%の30年ローンであって、10%以上の5年ローンではない。そして、もっと多くの資金を必要としている。

もっと簡単に言えば、貧しい国々は、グローバルな金融アパルトヘイトをやめることを要求しているのだ。

より良い金利でより多くの資金を

これを達成するためには2つの重要な方法がある。1つ目の方法は世界銀行と地域開発銀行(アフリカ開発銀行など)による融資を約5倍に拡大することだ。これらの銀行は30年、4%程度で借りることができ、その好条件で貧しい国々に貸し付を行うことができる。

2022年11月14日、インドネシアのバリ島で開催されたG20サミットで初めて直接会談した中国の習近平国家主席と米国のジョー・バイデン大統領(ホワイトハウス、ウィキメディア・コモンズ、パブリックドメイン)

とはいえ彼らの業務は小さすぎる。銀行がスケールアップするためには、G20諸国(米国、中国、EUを含む)がそれらの多国間銀行にもっと多くの資本を投入する必要がある。

2つめの方法は、信用格付けシステム、IMFの債務助言、借入国の財務管理システムを修正することである。このシステムは、長期的な持続可能な開発に向けて方向転換される必要がある。もし貧しい国々が5年ではなく30年の借金を可能にすれば、その間に金融危機に直面することはないだろう。

より正確な信用格付けとIMFのより良いアドバイスに支えられた正しい種類の長期借入戦略があれば、貧しい国々は、はるかに有利な条件ではるかに高い資金を利用できるようになるだろう。

主要国は今年、6月のパリ、9月のデリー、9月の国連、11月のドバイと、世界金融に関する4つの会議を開催する予定である。もし大国が力を合わせればこれを解決できる。終わりのない、破壊的で、悲惨な戦争をするのではなく、それが彼らの本当の仕事なのだ。

https://consortiumnews.com/2023/05/10/the-poverty-trap/  




コメント

1. 2023年5月27日 13:57:44 : SFyiYwUPZg cUJYemFtU3NFazY=[1]  報告
どの国も低レンジ生産したいことと奴隷が欲しいので貧困国があるほうが有難いわけよ
それに貧困国が武装代を捻出出来るほど豊かになれば自国内防衛も危機になるのでだいたいはそのままにしておく

シナ本土があれだけ発展したのは「ハニトラ」仕掛けたからでそれまではパキスタンより貧しい国だった


2. 2023年5月27日 16:01:00 : LFdj7v4TY2 Wjd2WFhmd1NEbzI=[6311]  報告
貧しい国に投資したら先進国はとって変わられてしまう。いつまでも美味しい思いをしたい連中は当然貧しい国には目もくれない。
もっと言えば、いつまでも内戦やらなんやら戦争していてほしいと思っている。そこで軍産複合体が儲かる。貧しい国は先進国のカネ儲けのネタだ。

4. アラジン2[6488] g0GDiYNXg5My 2023年5月28日 15:12:48 : ymu0b08mNI SHF5eWhkd2lPM1U=[2]  報告
全く意味のない議論。
何故なら欧米はこれから貧しくなるからです。
何なんですかね、この欧米先進国が導いてやらねば、という上から目線は。

欧米はグレートリセットのためのmRNA型コロナワクチンを射ちまくったので、
これからその副作用で死者が増加します。

ロシア、中国、キューバ、ベトナムは自国でワクチンを製造し、
発展途上国にも供給しましたが、それでもグローバルサウスは
射ってない国が多数なので、死者は少ない。

グローバルサウスに貧しい国が多いのは欧米の植民地支配で
搾取されてるからです。

この吸血鬼どもがいなくなれば、グローバルサウスは豊かになる。
欧米は余計な真似はしなくていい。
フランスは現在も植民地支配しているアフリカ14ヵ国を解放しろ。
イギリスは植民地支配時代に盗んだ財宝を返還しろ。

後はすっこんでろ、クズどもめ!
自分の国にあふれかえるホームレスとジャンキーの面倒でも見てろ!

https://twitter.com/chieburkina/status/1505010234334580736?cxt=HHwWgMC4jbK17-IpAAAA

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