マスコミ報道にしては珍しく、事実のみを書いていて、プロパガンダ記事ではなさそうなので転載する。
で、私が思ったのは、クーデターで政府を乗っ取った「非合法政権」の大統領が、国民に意思を問うこともなくEU加盟を申請して、(おそらくEUはそれを承認すると思うが、そうなるとロシア対ウクライナの戦争はロシア対EUの戦争になるわけだ。)それでEU加盟となることはおかしくないか、ということだ。
EUのウクライナ加盟承認は、全ヨーロッパの対ロシア戦争になる、という覚悟の上で承認するかどうか見ものである。
つまり、ほとんど第三次世界大戦である。その時中国がどちら側に付くかが勝敗の帰趨を決めるような気がする。「ロシア+中国」の共同戦線は、ほとんど期間無限定での戦争継続が可能だろう。まあ、どちらが先に核爆弾を使うかにもよるだろうが。言うまでもなく、日本内の米軍基地や原発も攻撃対象になる。
(以下引用)
ロシア・ウクライナ初の停戦交渉 双方主張の隔たり大きく「協議継続」へ2022/03/01 TBS NEWSロシアによるウクライナへの軍事侵攻から5日。両国の代表団による初めての停戦交渉が行われ協議を継続する方針では一致しました。協議はウクライナと隣接するベラルーシ南東部で日本時間きのう夜からおよそ5時間にわたり行われました。プーチン大統領はロシアが一方的に併合した▼クリミアの主権の承認のほか、▼ウクライナの非軍事化、中立化が絶対条件だと強調していて代表団は同様の主張をしたとみられます。これに対しウクライナ側は即時停戦とともに、全土からのロシア軍の撤収を求めています。ウクライナ ポドリャク大統領府長官顧問「両国は重要な問題について話し合い、大枠については決められた」ロシア メディンスキー大統領補佐官「交渉の継続で合意できたことが重要だ」両者は停戦交渉の継続で一致し、次回は数日以内にベラルーシのポーランド国境近くで行われるとされています。こうした中、ウクライナでは。ウクライナ ゼレンスキー大統領「特別な手続きによってEUへの迅速な加盟を要請する」ゼレンスキ―大統領は、この日EU=ヨーロッパ連合に加盟するための申請書に署名。文書はすでにEU本部に向かっているとしていてロシア側との交渉などに影響する可能性もありそうです。一方、ロシア軍はウクライナ国内への部隊投入をさらに続けていてアメリカ国防総省の高官によりますと、国境周辺に展開していたロシア軍の75%近くがすでにウクライナ国内に入ったということです。首都キエフから25キロの地点まで進んでいるということですが、ウクライナ軍の応戦などにより依然、時間がかかっているとしています。(01日11:17)
(徽宗追記)前書きに書いた文章の補足として下の記事(一部)を引用する。
ロシア「突然の軍事侵攻」その先にある4つの狙いロシアはいったい何を考えているのか
そのうえでロシアはNATO東方拡大阻止と、ロシア周辺のミサイル基地などの攻撃兵器の撤廃といった要求をアメリカ及びNATOに突きつけた。NATO側は、「オープンドア・ポリシー」(NATOに加盟したい国は受け入れる)という旗を降ろすことはできないとはっきりと拒否した。それはNATO側からすれば当然の話で、集団防衛のための組織であるというNATOの根本的な理念にも合致している。
しかし、ロシアが求めていたのは「オープンド・ポリシー」を捨てろということではなく、「ウクライナとジョージア(グルジア)を加盟させるな」ということだったのである。プーチン大統領は、ウクライナがNATOに加盟すれば、ロシア対NATOの戦争になる、と何度も警鐘を鳴らしてきた。どういうことだろうか。
NATOの東方拡大の放棄を迫ったが…
ウクライナはクリミアとドンバスの失地回復を公約に掲げている。仮に、ウクライナがNATOに加盟すれば、NATOはウクライナを防衛する義務を負うことになる。その状態でウクライナが失地回復を求めて攻撃的な行動、例えばドンバスへの攻勢に出れば、ロシアが反撃してきた場合、NATOがウクライナ側に立ってロシアを撃退してくれるはずだ。これがウクライナの思惑だ、とロシアは考えたのである。
ゆえに、ウクライナがNATOに加盟すれば、ウクライナは必ず軍事的な攻勢に出て、クリミアとドンバスを取り返そうとしてくるだろう。それだけは何としても阻止しなければならない。NATOとの戦争になるからである。
しかも、NATOとアメリカはウクライナを軍事的に強化している。時間はロシアに味方してくれない。待てば待つほど、ドンバスやロシアの状況は悪くなっていくのである。ちなみに、ウクライナのゼレンスキー大統領は核武装の可能性にまで言及しており、これがまたプーチン大統領の不安をたきつけてしまった面もある。
ロシアが何度もNATO東方拡大の放棄をアメリカやNATOに迫ったが、ゼロ回答だった。ロシアは、アメリカやNATOが時間稼ぎをしていると考えたであろうことは想像に難くない。ミンスク合意を一向に履行しようとしないウクライナも時間稼ぎという点では同じである。一刻も猶予はならない。物欲しげな顔をして口を開けて待っていても、煮え湯を飲まされるだけだ。
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