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徽宗皇帝のブログ

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日本もまた「They live」の世界である
「dot」というサイトから転載。「阿修羅」で知った記事である。
室井佑月という作家の作品は読んだことがないし、顔は水商売女風であまり好みではないが(そんなのはどうでもいいかw)、3.11以降の反原発言動はなかなか勇気がある行為で、私は高く評価している。
作家というものは社会的なしがらみが多く、反体制的言動は作家活動にとってけっして有利ではない。昔は政治的発言をする作家もたくさんいたが、最近の作家の大半は商売第一主義になって、ごく少数の作家を除いてはあまりそういう発言はしないようだ。その中で、室井佑月は一貫して政府や東電を批判しているのは偉い。そしてその結果は、コメンテーターとして出ていた番組からの(強制)降板である。
つまり、これが「彼ら」のやり口である。(「They live」でのドクロ顔の連中が「彼ら」である)
自分たちに逆らう者、自分たちに不利益な言動をするものを社会的に失脚させ、排除するわけだ。
「賢い」大人は誰でもそれを知っている。だから自民党を支持し、反体制的人間や反体制的言動を批判する側に回る。それによって権力の「おこぼれ」を貰おうという乞食根性、奴隷根性である。そういう生き方が日本社会での「賢い」大人の生き方なのである。
正直言って、こんな社会など滅んでしまえ、という気持ちになる。TPPだろうが何だろうが受け入れて、滅びるがいい、という気分だ。まあ、「日本」は滅んでも、新日本人(韓国や中国や欧米人種とのハイブリッドか)が出てきて、この汚ならしい社会にうまく適合し、しぶとく生きていくだろう。(嗤)



(以下引用)



室井佑月氏 「ずいぶん舐められたもんだ」と憤る



(更新 2013/6/ 6 11:30)



 福島第一原発事故から2年過ぎた今でも、地元に戻ることのできない避難者たち。彼らの避難先の一部では、地元住民との不和が浮かび上がっているが、作家の室井佑月氏は、その矛先は違う場所にあると言及する。

*  *  *
 5月24日付の毎日新聞に、「共生遮る誤解の連鎖」という記事が載っていた。福島第一原発事故後、多くの避難者を受け入れているいわき市の現状だ。いわき市民と避難者との軋轢(あつれき)は、悪化の一途を辿っているという。

 もともといた住民が、市に苦情を送った件数は今年2月で約390件。苦情の具体的な内容は、「賠償金をもらっている避難者で、働いていない人もいる。一方、いわき市民は賠償も少額で、みんな働いている。公園や道路、公共施設などは避難者も使っているのに、税金が公平に取られないのはおかしい。住民が増えたため、スーパーや病院が混雑している。避難者は医療費が無料になっているのも混雑の一因ではないか」というものだった。

 べつに良い子ぶるわけじゃないけど、避難者と、もともといる住民、どっちの気持ちもわかる。あたしが避難者だったら、べつにここに来たくて来たんではない、賠償金なんてどうでもいいから、事故前の生活に戻してくれよ、そう思う。

 地元民からしたら、いついつまでにこうするという期限もない中、避難してきた人たちに対し、徐々に心の余裕がなくなっていくのも当たり前な気がする。

 そうなんだよ。結局さ、国が、「いついつまでに、こうする」と明言できないから悪いんだ。いや、意見は出てきているらしい。が、遅いし、弱い。わざとかもね。ほら、年金問題も、放射能汚染食品の話も、おなじようにして国民vs.国民の争いに持っていったじゃん。

 年金問題は、若者vs.年寄りに、放射能汚染食品は、消費者vs.生産者に。国民同士が揉めると、問題の根本、どこが腐っていたからこういう問題になったのか、という部分が誤魔化(ごまか)される。本物の加害者は責任逃れをする。

 どうか、いわき市の地元民と、いわきに逃げた避難者は、喧嘩しないで欲しい。怒りや不満のぶつけ先を、間違わないで欲しい。なぜ、こういうことになったのか。それを考えれば、いわきの地元民も、避難者も、怒りの矛先は一つじゃないか。もちろん、あなたたちだけじゃない。あなたたちの後ろには大勢の人間がいる。

 そうそう、毎日新聞に、「共生遮る誤解の連鎖」という記事が載った日、朝日新聞にはこんな記事が出ていた。「自民公約 あいまい」という記事だ。

 自民党は参議院選の公約の原案をまとめた。憲法改正の姿勢を目立たせず、原発再稼働も、消費税にも触れない、あいまいな公約にしたそうだ。沖縄の基地問題もはっきりしないしな。

 うちら国民はずいぶん舐められたもんだ。はっきりさせると、それに伴う弊害があるもんね。責任問題とかさ。んでもって、最後は国民同士を喧嘩させ、いろいろ誤魔化す作戦か。

※週刊朝日 2013年6月14日号





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