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徽宗皇帝のブログ

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IT技術の功罪
インターネットというものは、居ながらにして情報が即座に得られる、まさに画期的な発明であった。
私は、IT技術それ自体は何も生産しないのだから、経済的な意味では「IT革命」などというものは虚妄だと思っていたが、情報革命・知識革命が起きたようだ。
もちろん、IT技術でコストダウンはできるのだから、そういう意味での経済的意味はある。だが、それは同時に無数の失業者を生み出す経済革命なのである。個々の経営者の利益を増すことが社会全体の不利益につながるという、まさに「合成の誤謬」がIT革命であった。社会の中間層が消え、富裕層と貧困層に二極分化したというのも、IT革命によるものだ。かつて機械の出現で手仕事をやる労働者が駆逐されたのと同じことで、IT技術によって管理業務の多くが不要になり、中間管理職がいらなくなったということだ。
分かりやすく言えば、中間管理職の仕事とは実は伝達である。トップと現場をつなぐ働きだ。ならば、それこそ情報機器の仕事そのものであり、機械が現場情報をより正確に集計して上にあげ、上からの意思を正確に現場に伝えられるようになれば、中間の人間はいらないわけである。
現場労働はマニュアル化して派遣労働者にすれば、いっそうコストは削減できる。
かくして、経営者はいっそう会社のコストダウンをして裕福になり、労働者の大半は派遣労働者となって貧困化する。
これが現在の日本であり、現在の世界である。
コストカッターが雇われ社長になるという傾向も1980年ごろから顕著になってきたものだ。東電の清水社長は雇われ社長ではないが、コストカッターとして有名である。コストカットとは、たいていは人件費削減であり、労働強化によって労働者の生活を悪化させるものだ。

とりとめもないことを書いてきたが、今日は、本当はインターネットがあればいくらでも自己教育ができるということを書くつもりだった。ただし、その自己教育は主に「社会科」であり、世界についての情報を得ることである。

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