忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

もう終わりだねこの党
竹熊健太郎のツィートだが、私も同様に嫌な予感しかしない。立憲民主党にロクな人材がいないわけでもないだろうが、党首選には出ない。まあ、もう終わりだ(=^・^=)の党www
政治政党ウォッチャーで、党内力学に強いらしい「世に倦む日々」でも、後で見てみるか。

(以下引用)

立憲民主の代表選、結局馬淵澄夫は出ないのか。逢坂誠二は緊縮経済だから論外だな。小川淳也は嫌な予感がしてならない。

(以下「世に倦む日々」から転載)まあ、最悪の情勢である。

立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動

立憲民主党代表選に出馬した4候補の政策の特徴について、簡単に図解を試みた。しばらくパワポを使っておらず、頭が老化して操作の要領を忘れてしまい、スキルレスでプアな作図になって恐縮だが、概念の整理としてはこの図示とワーディングで十分だろう。

立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_13233307.png




立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_14144769.pngマスコミも同様のチャート図を描いて報道するに違いない。焦点となる対立軸は上のとおり縦横2本である。一つは、共産党と共闘する「野党共闘」を継続するか見直すか。もう一つは、分配重視か改革重視か。この二つが大きな争点だ。まず、共産党との関係に着目すると、4人の中で最も「野党共闘」に積極的で、従来の枝野路線を継承する立場に見えるのが西村智奈美であり、反対に非共産の態度が明確で、「野党共闘」の白紙化と維新との連携に前向きなのが泉健太である。その中間に逢坂誠二と小川淳也の二人がいて、逢坂誠二の方が西村智奈美に近く左寄り、小川淳也は右寄りと想定される。小川淳也の立ち位置は微妙で曖昧な部分があり、最近のテレビの発言では「野党共闘」に親和的な主張を訴える場面に接するけれど、15年の民主党代表選では細野豪志の推薦人に名を連ねている。17年の民進党代表選では前原誠司を側近として支え、その論功で役員室長に抜擢された。党内での経歴は一貫して右派で、前原誠司の秘蔵っ子として立身した元官僚であることが分かる。18年以降の旋回はカメレオンの立ち回りだろう。


立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_14152261.png希望の党が潰れた後、右派議員は政界で居場所がなくなり、議員職を続けるために次々と枝野幸男に頭を下げて立憲民主党に入党した。そして、「野党共闘」に肯定的な素振りを演じ、選挙で共産党から票をもらって議員職の首を繋いだ。小川淳也がその典型だ。香川1区で平井卓也を制したのも、共産党の全面的な支援があったおかげである。それは3週間前のことだから、急に共産党との関係の見直しを言うわけにはいかない。高松の地元の有権者が見ている。衆院選は次にいつあるかもしれず、自らの選挙の事情を考えれば、簡単に共闘リセットを言い出すのは難しいのだろう。だが、もう一つの軸の分配と改革の対立軸においては、小川淳也は右寄りのスタンスを明確にしていて、消費税25%の北欧モデルをめざすべしと提唱している。これは、言うまでもなく、井出英策と前原誠司の All for All の路線である。社会保障は自前で賄うべしとする独特のネオリベ発想であり、左からの自己責任の政策思想に他ならない。ルーツは2007年頃の山口二郎と宮本太郎と神野直彦まで遡る。北欧モデルを詐術表象にした、左から左を騙して釣る狡猾なネオリベ政策だ。


立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_14153648.png政策の対立軸は、基本的にこの構図に総括したとおりで、これは立憲民主党の中だけの問題ではなく、日本全体の政治の配置がこの拡大版に他ならない。さらには、世界の主要先進国における政治の対立図もこれと相似形であって、横軸が中国との近さ遠さで定義され表現されるに違いない。韓国やNZ、豪州や英国やフランスやドイツもそうだろう。2本の座標軸の交差は4つの象限を区画・成立させるけれど、実際は、対立関係は四者に分立四散するのではなく、基本的に二項対立に収斂される。シンプルに一次元の世界だ。すなわち、共産党と近い左の勢力は分配重視の経済政策を志向し、共産党を忌み嫌う右の勢力は自己責任の新自由主義を志向する。勢力は二つであり、左上と右下の勢力の対立が本質だ。左上に共産・社民が位置し、右下に維新・自民・国民が布陣する。中央に枝野幸男や逢坂誠二が配置されるところとなる。敢えて描けば、空白の右上の象限に公明党がプロットされるだろう。今回、「野党共闘」を裏切る挙に出た小沢一郎も右上象限だろうか。これは小川淳也と逆の位置関係だが、右上と左下の象限は、日和見で動くカメレオンのテンポラリーな居住区である。


立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_14301989.png代表選の行方は見通せないが、予想できるのは、マスコミが総力を挙げて泉健太を担いで応援し、徹底的に肩入れし、「野党共闘」に近い3人を異端視して集中攻撃する展開である。マスコミが明確に右派の側に立ち、世論を泉健太支持へと誘導するだろう。代表選が始まる前から延々と反共プロパガンダが続いていて、11月のこの国の政治報道は、共産党を叩いて排除する世論工作一色で塗り潰されている。2010年の参院選のとき、星浩などテレビキャスターたちが小沢系候補の落選運動に狂奔した経過を想起するが、当時の空気と酷似している。松原耕二と大越健介は、他の3候補に向かって傲然と共産党と手を切れと迫り、3人を難詰する場面をテレビで演出すると思われる。共産党との蜜月が党の選挙敗北の原因であったと念を押し、共産党との絶縁を国民が望んでいると強調し、泉健太一択を「公論」にするべく扇動するだろう。共産党と距離を置く泉候補が勝ちました、(私たちの報道どおり、世論の多数意見どおりの結果になりました)という、予定調和に収めるべく血眼で介入干渉するだろう。果たして「野党共闘」継続派の候補は、これに反論して押し返すことができるだろうか。


立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_14230075.png一つ楽観的になれる材料は、ひとまず、濃淡はあれど「野党共闘」の継続を主張する候補が3人揃い、3対1で多数であり、マスコミ側が「野党共闘」を袋叩きしようとしても、3人で防戦の論陣を張れる点である。論戦の過程で、マスコミ側の一方的な決めつけが根拠を欠くものであり、有権者が必ずしも「野党共闘」を否定する民意を示したわけではない事実が示されるかもしれない。マスコミによる共産叩き・枝野叩きの不当性が暴露され、正確な民意が生番組で証明されれば、世論も冷静で理性的な方向に変わることだろう。3人の抗弁に期待したいが、マスコミはこの絶好の反共攻撃の機会を逃さず、用意周到に作戦を構えているはずだ。松原耕二と大越健介、民放テレビ局のバックには大きな黒幕権力が介在している。この国の支配者の差配がある。2010年から12年にかけて、民放全局が小沢一郎を苛烈に迫害し排除したときの状況と類似していて、黒幕権力も同一と推測される。あのときは、東アジア共同体構想を潰し、自衛隊を米軍指揮下に完全再編し、日米同盟を強化する方針があった。今回は、台湾有事から始まる大きな戦争の論理と戦略があり、その前提の下での日本政治の「必要」がある。


立憲民主党代表選の争点と構図 – 泉健太の親衛隊と化す反共マスコミの扇動_c0315619_15375200.pngただ、4人も立つと、票が割れて右派の泉健太が優勢になる可能性がある。このあたり、菅直人と枝野幸男はどのように計算しているのだろう。それと、小沢一郎が早々と泉健太支持を打ち出した点も面妖で不具合だ。つい最近の記事で、私は小沢一郎には左右の色がないと書いたばかりだが、カメレオンの小沢一郎はここへ来て右派の旗幟を鮮明にする行動に出た。節目の重要なタイミングで反動へと踵を返した。小沢一郎の下には森裕子がいる。森裕子は左派リベラルの表象がくっきりで、辻元清美と並んでそのシンボル的存在であり、左派の期待を集める有力政治家だった。本来なら、同じ新潟の西村智奈美の横に座り、サポーターたる身を示威しないといけないところだろう。その絵が突然消えた。左派としては、森裕子という大事な将棋の駒を失った政変になる。辻元清美と森裕子の二人が無力化された。さらに、そこから事態の悪影響を考えると、小沢一郎の系列には山本太郎という一騎当千の若大将がいるわけで、すなわち、今回の出来事は「野党共闘」に拠る左派を不安な心理にさせる凶報である。この時点で、小沢一郎は「野党共闘」から離脱したと考えてよく、元の保守政治家に回帰したと判断できよう。



拍手

PR

コメント

コメントを書く