発明家のドクター・中松氏(91=本名・中松義郎)が、小池百合子都知事が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、週末の不要不急の外出自粛を要請してから一夜明けた26日、緊急提言「ドクター・中松コロナドクトリン」を発表した。


中松氏は、日刊スポーツの取材に「理論的に都市という大きな地域を封鎖しても、その大きな地域内でコロナは活動し感染は拡がる。その上、経済、文化活動が停滞する重大な欠陥がある」と指摘。「従って都市封鎖(ロックダウン)はベストな方法ではない」と断言した。その上で、ベストな方法として「『都市封鎖』ではなく『個人封鎖』をすることである」と提言した。中松氏は「各個人がコロナウイルスから防衛されることと、患者がコロナウイルスを発しなければコロナは拡がらない」と強調した。


高齢者の重症化が報告される一方、若い世代の危機意識が低く、繁華街を歩いたりライブなどに行くことで感染を拡大させるのでは? との見方も広がっている。中松氏は、個々人が新型コロナウイルスの感染拡大を自分事として捉え、意識を高め、感染を拡大させないよう気遣いすることの必要性を訴えた。


中松氏は、全国各地で不足しているマスクについても「今のマスクは目も守られないし、マスクへのウイルスの侵入も防げないので個人封鎖には使用できない」と繰り返し主張してきた。2月14日には透明板で顔全体を覆う溶接マスクのような形状で、目からの感染を防ぐ初のマスク「ドクター中松 スーパーメン SUPER M.E.N」を発表。「目、鼻、口を完全に防衛出来るので個人封鎖が出来る。かつ会話も可能で、顔全体が見えるので自由な経済、文化活動が出来る」。強度を高め、アゴのところにカーブをつけるなど改良も施している。「全員が着用すれば、健康人は外のコロナウイルスから守られ、潜在的コロナ感染者は飛沫が外へ出ないのでコロナ拡大を完全に制御できる」と訴えた。【村上幸将】