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徽宗皇帝のブログ

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トランプ政権下で「在日米軍全面撤退」も「あり」か
副島隆彦の「学問道場」記事の一部で、、大統領選の結果判明前に副島が緊急投稿した記事だが、副島はハリスが「不正選挙で当選する」と、「予言」していたので、それ自体は大外れだが、まあ、私も副島と同じ読みだったので、むしろ、これは「普通の読み」だったと思う。で、記事の内容はこれからのアメリカがどうなるか、トランプがどうするかという話が中心だが、私がここで転載する部分では、トランプ(ケネディJrも)は米軍の海外基地全面撤退(米国帰還)が、頭の中にはある、と副島は読んでいる。
実際、トランプは実は「平和主義者」であり、その点でも(「地球温暖化詐欺」への姿勢同様)まともなのである。ただ、これまでの米大統領はDSの指令どおり戦争をしないと暗殺されるか失脚させられるので、アメリカは延々と「戦争国家」を続けてきたのであり、しかも、決まって「弱い相手」としか戦争してこなかったのである。その意味では、ジャイアン以下だ。で、日本は延々とのび太役を続け、アメリカ様に献金してきたわけだ。まあ政治家は、そこから中抜きもできたから、それに文句も言わなかったが、石破のように「軍事オタク」だと、これは我慢ができない状況だっただろう。
ということで、「在日米軍全面撤退は絵空事ではない」、という「補助線」も入れて、今後の日本の針路を考えるべきだろう、という話である。
他の部分で副島が言っていることを私流に言えば、「トランプはまともなビジネスマンだが、ユダ金連中は狂人的なギャンブラーで、『不正ギャンブル』で金儲けすることしか頭に無い、下種畜生である」ということだ。それが「戦争狂国家アメリカ」の正体だ。ユダ金にとって戦争とは「(自分たちと無関係な人びとの膨大な死と財産の破壊を伴う)必ず儲かるギャンブル」なのである。

(以下引用)


8.  自分の大統領選から降りて、8月23日にトランプに合流した、ロバート・ケネディJRは、4月19日の自分の大統領選の出馬の選挙公約(プラットフォームplatform )で、「世界中に置いている800か所の在外米軍基地を、ただちに閉鎖して、すべて米国の領土内に帰還させる」と言った。


この米軍の外国駐留からの全面撤退(ぜんめんてったい total withdraw トータル・ウイズドロー)は、驚くべきことだが、日本人には、何のことだか咄嗟(とっさ)には理解できない。そしてトランプも、副大統領候補のヴァンスも、同じく、海外駐留米軍の全面撤退の立場なのだ。


トランプが、盛んに、大統領時代にも、ヨーロッパに行って、NATOの会議で、
「もう、アメリカは、世界の警察官(ワールド・ポリスマン、グローバル・コップglobal cop )をやめる。カネがかかって仕方がない。ヨーロッパは自分たちで、自分たちの安全保障を考えよ」と、散々言った。だから、トランプが受かった、トランプは、本当に、「アメリカはNATOから脱退する」と宣言する。そうしたら、その瞬間に、NATOは、崩壊、消滅する。米軍無しのNATOなど考えようがない。


NATO の敵対相手だった、ワルシャワ条約機構(旧ソビエトを中心とする東ヨーロッパの集団安全保障の条約体制)は、1991年(もう33年前だ)にソビエトが滅んだ時に、携帯消滅している。よくもまあ、NATOだけが、勝者の権利で、残り続けたものだ。


それが今は風前の灯火になっている。 米軍の全面撤退は、日本からは、上記の米軍の海外駐留の 800基地のうちの50か所ぐらいが、日本に有るから、それらが全部、アメリカの領土である、グアムとハワイまで撤退する、ということだ。だが、グアムとハワイにも、それを受け入れるだけの余地と余力の施設が有るのか。おそらく無い。


撤退して帰還する米軍は、兵士それぞれが志願した時の、50州の自分の出身地の連隊(れんたい regiment レジメント)に戻って、そこで除隊(じょたい。兵役終了 discharge ディスチャージ)する。外国の駐留軍から戻って、一般国民に戻った100万人のアメリカ人たちは、どうするのか。そのまま年金暮らしに入れればいい。軍隊をやめて帰って来ても、職が無い。なかなか見つからない。失業者になる。この苦労が起きる。


これをトランプ勢力はどうするか。たった100万人ぐらいだから、社会が吸収できるとも考えられるのだが。
だから海外駐留米軍の全撤退、帰還 というのも、そう簡単に出来ることではない。


これは大きな歴史の流れで考えることだ。これは、人類史(世界史、ワールド・ヒストリー)で、100年周期で起きる現象だ。アメリカ帝国の世界覇権(せかいはけん。ワールド・ヘジェモニー)が終わりつつあるからこそ、この米軍の全面撤退の問題も起きている。たとえトランプやケネディが、言っているだけで、「そんなことは出来るわけがない」と日本の反共保守(統一教会系は、反共右翼)たちは言うだろう。


だから、トランプが当選すると、本当に日本の反共右翼たちは困ったことになるのだ。自分たちが、根本的に拠(よ)って頼ってきた、「米軍と共に、中国、ロシア、朝鮮人と戦う」と考えて来た、その基礎、土台、そのものが無くなる(ルージング・グラウンド losing ground )のだ。 自分たちが、敗戦後80年間、ずっと強固な信念にしてきた、「米軍と共に 悪魔の共産主義者と戦う」の信念、確信の、その条件そのものが消えて無くなるのである。
トランプとケネディだけの問題ではない。アメリカの軍人たち自身が、「もう自分の国に帰りたい。


外国になんかいたくない」と言い出しているのだ。これは、立川(世界基準では横田=ヨコタ=という)や沖縄の嘉手納(かでな)の空軍(エアフォース)基地の米兵たちが、ぼそぼそと、そのように言っている。 「日本にいて、それなりにいい暮らしが出来たが、もう、飽きたよ。そろそろ終わりにしよう」と思っている。それは横須賀や佐世保の米海軍(ネイビー)の軍人たちでも同じだ。


だから、もうアメリカは、国民全体が外国駐留からの撤退モードにはいっている。だから、その時、日本の反共右翼たちは、どうするのだ、と、自問しなければ済まない。 だが、この恐怖の疑問を声(論文)にして発表している学者、知識人はまだ一人もいない。とても考えられないのだ。「そんなことは有り得ない」という反応だ。


脳足(のうた)りんの、愛国(国防)婦人会の 櫻井よしこや高市早苗たちでも、この疑問が脳に突き刺さって、自分に向かって言い出したら、本当に困惑の極みに至るだろう。だが、そういう疑問自体が、日本にはそもそも存在しいないのだ、ということで、今は平気な顔をしている。 さあ、それがいつまで保(も)つかだ。


だから、私、副島隆彦が分類している、日本の 保守勢力の中の、②の穏やかでない保守勢力(反共右翼)たちは、自分たちが、①の石破茂たちが代表する、穏やかな保守(温厚な保守)とは違って、長年、無自覚なアメリカの手先の 駒(こま)であったことに気づかざるを得ない。 ①の穏やかな保守は、「アメリカが帰るというのなら、どうそそうしてください。


あとのことは、自分たちで、出来るだけのことをします。外国がいちいち心配してくれなくて結構です。米軍が帰ったあとの基地は、沖縄を筆頭に、全国で、そっくり、そのまま 自衛隊が引き受けて、自分たちで使います。そのために、これまで、アメリカ軍の横暴な要求にしたがって、防衛施設庁が、懸命に、アメリカさまの言われるままに、貢いできたのですから」ということだ。


石破茂首相は、自民党の防衛族の長いキャリアで、防衛、安全保障通(つう)として、そこまで考えている。だから、「日米地位協定の見直し」なのだ。


だが、米軍が、世界800か所(基地)から、一斉に撤退する、など、とてもではないが、すぐにできることではない。だが、アメリカが内戦(シヴィル・ウォー)になれば、 本当に分からない。米軍は、外国の事なんか、ほったらしにして、自国に帰ってゆくだろう。


それは、古代のローマ帝国の 外国駐留軍が、ローマの国内の争いがはげしくなった 紀元200年代、300年代に、どんどん、ロンディウム(今のロンドン)や、ウインドボゲナ(今のウィーン)などから、どんどん撤退を初めて、ローマに戻って行ったことと似ている。この感じ(イメッジ)だ。

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