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メモ日記トゥディ「言葉の力」 10.5.3

我々の人生とは、我々が出会う出来事、つまり外的な現象ではなく、その現象を我々がいかに受け取るかである。Aという光、つまり外的現象が、Bというプリズム、つまり我々の精神を通って変質したCという新しい光が、我々がこの人生から得ている体験なのである。同じAという光が、さまざまなプリズムを通ることでさまざまな体験に変わるのだ。

そして、そのBというプリズムを形成しているのは、実は言葉である。我々の精神は言葉によって作られ、外部から取り入れた言葉によって日々に変質していく構造物なのである。

たとえばそこに新たに「生活などは召使にまかせておけ(ヴィリエ・ド・リラダン)」という一つの言葉が加わることで、我々の精神は(その言葉に同感すれば)変質し、新たなBに変わる。

あるいは「意識してなされたことはすべて正しい(オスカー・ワイルド)」という言葉が加われば、さらに変質する。そのようにして日々、我々の精神は変容していくのである。

私自身が人生に迷い、毎日のように自殺を考えていた若い頃に、私が死ななかったのは、自分で考えた警句「人生は自殺するには値しない」と、ドストエフスキーの小説の中に出てくる「最後まで耐え抜いた者は救われる」という言葉のためであった。

たった一つの言葉によって人は容易に死ぬし、容易に救われる。言葉にはそういう力がある。それも当然であり、我々の精神とは実は言葉による構造物なのだから。

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