イベントサークルの仲間だった大学生からバッグを奪ったとして、強盗容疑で逮捕された日本大学４年の学生（２１）と別の学生（２２）が、「新人勧誘のノルマが未達成」などと現金を要求していたことが警視庁幹部への取材でわかった。このサークルを巡っては、「退会後に現金を要求された」といった相談が警視庁に十数件寄せられているという。

　発表によると、２人は６月１４日深夜、東京都港区西麻布の路上で、知人の男子学生（２２）の首を絞めて地面に押し倒して頭を蹴った上、バッグを奪った疑い。

　２人が幹部を務めるサークル「ＴＬ」は複数の大学の学生ら約１６０人が所属し、飲み会やパーティーを開催。メンバーは毎月、会費３万円を支払い、新メンバー４人を入会させるノルマが課されていた。

　男子学生は２０１６年７月に退会したが、同８～１０月の新人勧誘のノルマが未達成だとして、２人から３６万円を請求され、強引に借用書を書かされたという。