徽宗皇帝のブログ

「大摩邇」転載記事の一部を引用。資産平均値と資産中央値の中に幾つかの「産業がほとんどない小国」が入っていることに注意。あなたはルクセンブルグやベルギーやスイスやマルタの「産業」が何か知っているか？　少なくとも、「実体（実物）産業」はほぼゼロだろう。言うまでもなく「世界的大金持ち」の資産逃避場所（投資の中心的基地）であること自体が産業なのだと推定できる。ただし、「本物」の怪物的資産家は税金すら払わないし、おそらく銀行にも預けないからこうしたリストには無関係である。


（以下引用）

https://report24.news/en/impoverishment-through-wrong-politics-germany-no-longer-in-top-25-for-median-wealth/
誤った政治による貧困化：ドイツはもはや平均資産額トップ25に入っていない
中央値の資産額を見ると、ドイツは現在、スロベニアにも遅れをとっています。オーストリアも同様です。一部の超富裕層が統計を歪める平均値の算出方法であれば、両国は「平均的な資産」でやや上位に位置することになるでしょう。しかし、グローバル・ウェルス・レポートのより正確な算出方法では、悲劇的な真実が明らかになります。

 ubs.comの2024年版グローバル・ウェルス・レポートは、私たちは豊かな国に住んでいるので、世界の半分を資金援助したり、ここでそれを手にしたりできるという、よく使われる主張は嘘であることを明らかにしています。ドイツとオーストリアの両国において、中央値の資産はもはやトップ25には入っていません。UBSは15年にわたってこの分析を行っています。

これは、毎年これらの数値を収集している投資銀行UBSの結論です。 上記のリンク先の冊子には上位25位までしか記載されていませんが、同じ情報源によるリストは1年古いものの、英語版ウィキペディアに全文掲載されています。 ここではドイツは30位、オーストリアは29位でした。 さらに最近のデータであれば、さらに大幅な下落があったと推測できます。例えば、スロバキアは1年前には26位でしたが、現在は25位にランクされています。

成人一人当たりの資産数による国の一覧 - Wikipedia

同様に衝撃的なのは、ドイツとオーストリアはEU全体の平均を大きく下回っていることです。両国は純拠出国であり、ドイツからの数十億ユーロがなければEUは成り立たないにもかかわらずです。古いデータでは、EUの世帯の平均資産額は77,515ユーロでしたが、ドイツでは66,735ユーロ、オーストリアでは68,492ユーロでした。スペイン、イタリア、オランダ、フランスなどはこれより上です。例えばベルギーでは、中央値の資産額は256,185ユーロで、ベルギーの世帯（家族）は経済的に4倍恵まれていることになります。

中央値の富とは何でしょうか。また、平均の富よりも優れた指標である理由はなぜでしょうか

中央値は、社会における富の分布を評価する上で重要な指標です。平均値は、極端に裕福な個人によって歪められる可能性があるのに対し、中央値は、人口全体の繁栄をより現実的に示すものです。これは、すべての個人を富の額によって分類し、その分布の中央に位置する人の価値を決定することで算出されます。

この指標は、特に社会的不平等を分析する際に有効です。中央値と平均値の間に大きな差があるということは、ごく一部の富裕層が総資産の大半を所有し、大多数の国民がそれよりもはるかに少ない資産しか所有していないことを示しています。多くの国々では、この格差は明らかです。超富裕層によって平均資産が数百万ドルになる一方で、中央値はそれよりもはるかに少ない額にとどまることがよくあります。

そのため、中央値は、その国の「典型的な」市民の富のレベルをより正確に表す尺度となります。中央値は、純粋な平均値よりも現実的に富の分布を反映しているため、経済的な平等性や社会的な流動性を示す重要な指標となります。

9ページからの統計も興味深いもので、現地通貨建ての個人資産がどのように推移しているかがわかります。もし米ドルの価値との関連で見た場合、通貨の切り上げや切り下げによって大幅な変化が生じる可能性があります。しかし、自国通貨で見た場合、ドイツ人が「平均的な富」（上記の説明を参照）の低い基準値でも、いかに状況が悪化しているかが分かります。一方、例えばトルコやロシアの住民は、相対的に裕福になっています。米ドルとの比較では、インフレに苦しむトルコでもこの傾向は変わりません。一方、ロシアでは自国以外でドルに換金すると、切り下げにより資産が目減りすることになります。 ドイツは、わずかながら黒字になるでしょう（上記リンク先のレポートの10ページ目）。、