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徽宗皇帝のブログ

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出版業と書店が潰れていくのは流通の根本(取次店)に原因あり
「MSN」ニュースに載っていた、「なぜヘイト本が書店に溢れるのか」云々という「 business insider japan」が元記事らしい記事の一部で、タイトルを略したのは、あまりに長くて覚えられないからである。記事内容は、書店経営の実情が分かって(そして出版社や書店がどんどん潰れる理由も分かって)好記事だと思う。
記事も長いので、一部だけ転載する。まあ、根本を抑えればその産業や社会全体が支配できるというのは「ユダヤプロトコル」の基本思想である。書店と取次店の関係はその一例。テレビと電通の関係も同様。

(以下引用)


私はもうそろそろ声を上げないといけないという決意から、「ランク配本」と「見計らい本」の二つのシステムについて今、語り出しています。
ランク配本とは、店の規模の大きさによって自動的にランクが決められ、配本される冊数が決まってしまう制度です。大型書店が優先されて小さな書店は、売りたい作家の本の販売実績がどれだけあっても後回しにされてしまうのです。
私は4年前に小野雅裕さんの『宇宙を目指して海を渡る』という本に感動し、著者にNASAからお越しいただき、ト-クイベントを企画し本を販売しました。
そして昨年2作目の『宇宙に命はあるのか』を発刊される時に小野さんから逆オファーをいただき、再びト-クイベントをすることになりました。
『宇宙を目指して……』の販売実績は1位アマゾン、2位隆祥館 3位楽天 4位紀伊國屋書店新宿店と、リアル書店では1番でした。にもかかわらず、2作目「宇宙に命を……」がランク配本で入ってきたのはなんと「1冊」でした。イベント用に120冊は事前確保していたのですが、売り切れそうになり、藁をもつかむ思いで出版社の編集担当者の方にお願いしたら、40冊を敏速に手配してくだささり、お客様に届けることができました。
もちろん取次の担当の方の中には、この制度に抗うように小さな書店の依頼に親身になって本の手配に奔走して下さる社員の方がいらっしゃいます。悪いのはこの制度なのです。
2年前のムックシリーズがいきなり
そして後者の見計らい本制度。これは出版流通業界の慣行なのですが、書籍の問屋にあたる取次店が、書店が注文していない本を勝手に見計らって送ってくるシステムです。かつて出版業界がビジネスとして好調だった頃は、書店は自分で本を選ばなくても良いのでこのシステムを評価する人もいました。
しかし、一方的に送られてくる本の中には、隆祥館としては売りたくない差別を扇動するヘイト本やお客様から見てニーズの低い5年も前に出た本などが多く含まれています。そういう本も送られて来た以上、書店は即代金を請求され、入金をしないといけないのです。
2019年1月に取次店から『月刊Hanadaセレクション』のバックナンバーが見計い本でいきなり配本されて来たときは驚きました。奥付を見ると2017年12月24日発刊が3冊、2018年4月18日発刊が3冊、8月21日が4冊。過去、さすがに2年前のムックが送られてくるということはこれまでなかったと思います。販売実績を少しでも見てくれれば、うちはこの『月刊Hanada』はほとんど売れていないのです。それなのになぜ? という思いはぬぐえませんでした。





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