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徽宗皇帝のブログ

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勝利の美酒に酔うなかれ   8.23
以前の記事の訂正。興南我喜屋監督のかつての2回連続初戦敗退というのは間違いで、そのうち1回は2戦目での敗退だったようだ。その時はたしか、まったく打てない4番打者をずっと4番に置き続けて、チャンスをことごとく潰すという無様な試合ぶりだった。なにしろ、バットがまともにボールに当たらない打者が打線の真ん中にいるのだから、相手にとってはやりやすかっただろう。
今回の4番、真栄平選手も今大会は不調だったが、それでも時々はタイムリーヒットも打っていたし、彼以外の打者が打ちまくっていたから無事に済んだが、接戦では4番打者が打てるかどうかは試合の分かれ目になっただろう。確かに、4番打者は打つだけではなく、相手投手にプレッシャーを与える威圧感が必要だという我喜屋監督の持論には一理あるが、短期決戦の高校野球では、不調の選手を打線の中心に置いたままにするというのは、やはり間違っていると思う。結果によってすべてを正当化するのではなく、反省すべき点は反省し、これからも進化した野球を我々に見せてほしいものである。もちろん、真栄平選手の潜在能力の高さは誰よりも私は買っているのである。しかし、高校野球は先発メンバー、ベンチ入りメンバーだけの戦いではなく、3箇年野球を続け、ベンチ入りもできなかった選手たちをも代表しての戦いなのである。最善を尽くして戦うのが、ベンチ入りできなかった選手たちへの義務だろう。
たしか私は興南高校が選抜大会で優勝したときも、まだまだ改善の余地はあると書いた記憶がある。それを見事に改善し、「高校野球の一つ上を行っている」と言わしめた興南野球だが、沖縄の他の高校の野球指導者はそれに恐れをなすことなく、興南野球打倒を目指して工夫努力してもらいたい。それによって沖縄の高校野球自体を「別次元の野球」と言わせるくらいに県全体の野球が進化してほしいと思う。

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