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徽宗皇帝のブログ

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国民はその支配者たちより良識がある
「混沌堂主人雑記」から転載。混沌堂主人の感想も載せたいが、容量の関係で、引用されている「Deeply Japan」の記事だけ載せる。
非常に優れた洞察で、EUとNATOが不可分の関係でロシア連合(と言うか、旧ソ連とその衛星国)侵略をしてきたし、その拡大を図っている、というのは目から鱗である。なるほど、「EUに入ったからにはNATO参加は当然、だからNATO軍を新加盟国の国内に配備する」という手順だったわけである。ウクライナの偽革命はそのためだったわけだ。だが、「国民の意志」というのはそういう上の連中の思い通りにはならないわけで、それがブレグジットだったわけである。英国という、NATOの支配者グループの足元が崩れたわけだwww (やたらと「わけ」が多い文章になったが、それは「目から鱗」の思いのためである。)


(以下引用)「オマケ」部分も重要だが、載る容量がないので元記事参照。

DEEPLY JAPAN  より

上記文抜粋
・・・・・・・・・
邪悪・憎悪のネットワークビジネス (2):英議会、EU離脱案否決


いやいや、イギリスさん大変。

私はメイはBrexitの延期、なし崩しを望むエスタブリッシュメントが送り込んだ人と思ってみてるので、この成り行きは頷ける。

とはいえ、じゃあEU離脱を望むイギリス国民は減ったのかというと多少反対派が増えたが劇的ではないってのが足元の事情であるだけに、今後も揉めることは必至。

で、日経が、ある程度わかりやすい記事を書いていた。

こういうのを読む時に注意しなければならないのは、日経はFinancial Timesを買って今や一体となっている、グローバリストの最先端だということ。

  • イチから分かるBrexit 英議会がEU離脱案否決
  • https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4004466015012019000000/
  • 「EUは発足時の基本理念として、域内でのヒト、モノ、カネ、サービスの4つの『移動の自由』を掲げた。2度の世界大戦を経て、欧州各国が緊密に統合することで域内の戦争をなくそうというのが原点にある。しかし、英国は島国ということもあり、大陸側の欧州諸国と統合することへの反対意見は根強い」



これが冒頭の分なんだけど、笑っちゃいますね。二度の大戦を経てできた欧州共同体と現在のかつてソ連の影響圏にあった国々を包摂して、ヨーロッパを拡大したEUとはほとんど別物でしょう。

何が違うかというと、今度のEUには東方に侵略するという強い拡大の意思がある。

それがぶつかったところがウクライナですよ。ウクライナは4000万の人口を持つロシア文化にとって欠かせない地域を含んだ地域。そこをぶち破る意思を持って決行したという点で、EUというのは、イエズス会もできなかったことを成し遂げたスゴイ東方侵略者だと言うこともできるでしょう。ドイツの再ナチ化ともいいますが。

なぜならウクライナの西側のドイツ系住民との混在地あたりが、ず~っと西方教会と東方境界、ざっぱくにいえばカトリックと正教のバトルラインだから。



■ Brexitの登場

で、Brexitが大騒ぎになったのはこの2014年2月のウクライナのクーデター騒ぎの後なわけですね。

ここで、EUがNATOと同期してウクライナ、中東に食指を伸ばして、実はとんでもない奴らになっていたことがそれ以前よりもずっと明白になって来る中で、Brexitが来て、トランプが来るという流れを見るに、これはやっぱりEU/NATOの現状に対するアンチの流れが強く存在すると考えるべきでしょう。

で、日経の次のパラグラフ。

  • 「それでも、英国はEUの一員として東欧などから移民を受け入れてきた。しかし、金融危機や経済の低迷などで雇用情勢が悪化すると、『移民に仕事を奪われている』『テロリストの流入につながる』などと移民への不満が強まった。EUの官僚的な体質や細かな規制、英国が負担するEUへの拠出額の大きさを問題視する声もあり、キャメロン首相(当時)がEU残留か離脱かを問う国民投票の実施を表明。16年6月23日に投票を実施した」

東欧というのは、この場合はルーマニア、ブルガリアという最後に加わって来た人たちのこと。それ以前にすでに大量のポーランド人を代表例に多数の移民をイギリスは受け入れた。そして、これ以上またやるのか、と考える人たちがいてもまぁ無理はないだろうとみる人たちがいても不思議はないですが、グローバリスト日経は、

  • 金融危機や経済の低迷などで雇用情勢が悪化すると、『移民に仕事を奪われている』『テロリストの流入につながる』などと移民への不満が強まった。

など書くわけですね。

そして、ルーマニア、ブルガリアが済んで、それで終わりかというとさにあらず、ウクライナを破壊してさらなる移民流入をもたらそうとした(というか、した、に近い)。

ルーマニア2000万、ブルガリア700万、そしてウクライナは4000万人いたんですよ(現在はロシア、ポーランド方面に数百万単位で流出)。

西欧州のイギリスの人口は6600万人、オランダ1700万人、フランス6700万人。

そこにさらに、リビアという国ごと壊して大量のアフリカからの移民が発生し、シリアを壊して中東からの移民の流れも作った。

こういう中で各国の今後に危惧を抱く人がいて、不思議ですか? 



前に書いた通り、EUというのは、

  • これがNATOの東方拡大と同じ軌道なわけですね。
  • 経済を建てなおしましょう、人権がどうしたこうしたというソフト方面をEUが担い、EUに入ったからにはNATOだからねと軍事方面の米英が入りこんで、あっという間に国の主権を失うというのがいわばEU/NATO侵略モデル。
  • 邪悪・憎悪のネットワークビジネス
  • 2018-11-24 17:07:04 | 


だった、あるいはそうなっちゃった、知らずに強化された、どれかわかりませんが、なにせ方向性を持っていたことは否めない。そして、その異常な拡張性に一般大衆が恐れをなして、もうやめろ、と言い出したみたいなものでしょう。



ということで、Brexit問題は、単なる経済問題として捉えるべきではないし、実際、起こっていることから考えればそうはならならないでしょう。

最低でも、NATO東方拡大の不始末と同期する。


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