地球の記録 - アース・カタストロフ・レビューさんのサイトより
https://earthreview.net/this-is-hell-it-s-just-hell/
<転載開始>


戦闘は悲惨な状況に

激戦というより、悲惨な状況となっているロシアの特別軍事作戦ですが、現在、ウクライナ東部のバフムトという街での戦闘が激化している中で、ウクライナ兵は「ほぼ全滅に近い状態に近づいている」ようです。


バフムトの場所


フランスの国際放送局 France24 は、廃墟化したバフムトの街の様子と、街全体に広がるウクライナ兵士たちの「簡易墓地」の様子を報じていました。


フランス24が報じた2023年2月7日のバフムトの様子

AZgeopolitics



また、現地からの動画では、今残っているウクライナ兵士たちの、


「ここは地獄だ」


と叫ぶ様子などが写されています。


ウクライナ軍は、バフムト戦においては、一部で武器弾薬も枯渇していることが、ウクライナ軍の旅団の将校の声明で伝えられているようです。


ご紹介する記事にある地図ですと、バフムトからの脱出ルートは、「一本の高速道路のみ」とありますが、それが事実ならば、「ウクライナ本土からの補給も途絶えている、あるいはスムーズではなくなっている」可能性があります。


補給が途絶えると、戦闘を続けることはできませんので、少なくとも、バフムトに関しては、ウクライナ軍の撤退が近づいているようです。


少し前に、以下の In Deep の記事で、米海兵隊の元情報将校スコット・リッター氏の「数十万人が死亡する真の大虐殺が近づいている」という記事をご紹介したことがありました。


 


[記事] ロシア発の最終戦争が近づいている気配ですが、さてどうする…
 In Deep 2023年1月23日


 


現在そのような様相に近づいている様相が見てとれまして、強引に停戦するなりなんなりしないと、このままでは「ウクライナ全土が単なる虐殺ゾーン」となってしまいます。


自国民のことは特に考えないゼレンスキー大統領から停戦がもたらされることはないでしょうが、何らかの働きかけがないと、あまりにも悲惨な結末に向かう可能性が高いです。


そして、ウクライナ戦はもうすぐ終結するのかもしれないですが、これが終われば、今の西側諸国の態度のままですと、次は世界戦争に移行してしまいます。


それは望ましいこととはいえない気がします。


バフムトの戦況を報じていた軍事メディアの記事をご紹介します。

バフムトでの死の連鎖。ウクライナ兵士は「ここは地獄だ。いたるところに死体があり、何もかもがが燃えている」と叫ぶ

warnews247.gr 2023/02/08


バフムトからのウクライナ軍最後の脱出ルートで激しい戦闘が繰り広げられている。これは、以下の地図上で青く表示されているチャシブ・ヤール地域のエリアに通じる高速道路だ。



ウクライナ軍司令部は、ロシアのワグネル軍がチャシブ・ヤール方向に進軍するのを阻止するために、クラマトルスクからイバノブスキー地域に軍の強化された大隊を派遣した。


おそらく今週末までに、ロシア軍は、バフムトからのウクライナ軍の最後のこの脱出ルートを閉鎖するだろう。


ロシア軍は、クラースネの南西郊外にあるウクライナの防衛線を突破し、チャシブ・ヤール地域の入植地に通じる交差点から 200メートル以内に到達したという報告がある。


ビデオの中で、脱出したウクライナ兵士は次のように述べている。


「私たちはあの地獄から抜け出した。バハムトはすべてが燃えている。私たちはかろうじて小隊で脱出に成功したが、何人かを失った。30分で 4人が負傷し、2人が死亡した。小隊で残っているのは私たちだけだ」


「早くここから出るんだ! ここは地獄だ、ただの地獄だ。みんなが、これは地獄だと言っている」


別のウクライナからのビデオでは、ウクライナ兵士が、歩兵大隊が休息しようとしている様子と、最前線に行くように叫んでいる将校たちの様子を示している。


「これ以上は行けません。私たちの大隊は壊滅しているのです。お願いだから、私たちをそこに連れて行かないでください。上層部に無線でそう伝えてください」


「戦いたくとも、あと何人もいないのです」


 


ウクライナ第30旅団の兵士たちには弾薬がなかった


ロシアのメディアによると、ウクライナ最高議会の元副議長であり、ウクライナ軍第72旅団の現在の将校であるイゴール・ルツェンコ氏の声明は、ルツェンコ自身が書いた直接のものであるため、特別な注目を集めた。


バフムトに駐留するルツェンコ氏は以下のように言う。


「バフムト近くのウクライナ軍の第 30旅団には弾薬がない。この旅団は、援軍として我々に送られたが、ロシア軍の姿を見て、彼らはただその位置から逃げた」


彼のメモは、ウクライナの戦闘員たちは「卑怯」だからではなく、単に撃つ弾薬が何もないという理由で「あらゆる方向に」逃げるべきだと将校は書いている。


彼らは撃つ弾薬を持っていないようだ。


「何もない」


さらに、元最高議会人民代表のルチェンコ氏は次のように述べている。


「戦闘員たちは、ロシア軍が近いうちに、スラビャンスクへの道を遮断すると確信している。早ければ、おそらく今日にも。また、第 30旅団は弾薬なしで配備されたため、砲による支援はない」


「(ウクライナ軍は)絶対的な混乱に支配されており、第30旅団の歩兵は弾薬を受け取っておらず、砲兵の支援もない」


 


辺りは死体だらけ。フランス24は、それは「ミートグラインダー」と報じる


バフムト戦線にはウクライナ兵の死体が散らばっている。


ビデオは、ワグネル軍によるクラスナヤ・ゴラの陣地に対する今朝の攻撃の結果を示している。


いくつかの報告に反して、この入植地はまだロシアの支配下にはない。


そのため、熾烈な戦いはまだ続くと見られる。


ロシア軍特派員のアレクサンドル・シモノフ氏によると、ウクライナ軍は大きな損失を被っている。


ウクライナ軍兵士たちの多くは、アルテモフスク南にあるドンバス・セヴェルスキー・ドネッツ運河近くでの攻撃中に、ワグネルの部隊によって殺害されたと軍司令官ヤレム氏は述べた。


フランスのメディア France24 は、バフムートでの戦闘の報道で「巨大なミートグラインダー」と述べ、ウクライナ兵士たちの墓地の画像を示した。


ウクライナ軍の唯一の脱出ルートである先ほどのルートがロシア軍に遮断された場合、バフムトのウクライナ軍にさらに危機的な状況が近づく可能性がある。