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徽宗皇帝のブログ

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文部省(お役所)による不登校問題調査の「創作性」
記事は『不登校新聞』という、「日本唯一の不登校専門紙」からの転載だが、書かれた記事内容は文部省とNHKのアンケート結果の比較だから、捏造部分は無いはずだ。

そしてこの両者を比較すると、文部省のアンケートがいかに信頼性の無いものかが浮き彫りになっている。最初から「結論ありき」の調査であり、ほとんど「創作」に近い。
言うまでもなく、調査対象が教師であるのと生徒本人であることの違いが、この巨大な懸隔を生んでいる。教師が、自分たちに都合の悪い答えを書くはずなど無いのである。
まあ、裁判で、「犯人側」の証言だけを証拠として採用するようなものだwww

学校側と文部省は言わば「同じ穴の狢」であり、不登校を「生徒(家庭)側の自己責任」「学校(文部省)には落ち度はない」という結論を出すことが最初からアンケートの目的になっている。
組織というのは、設立から少し経つと組織防衛が最大の目的となり、そのためにはどんな悪事でもする、というのが私がずっと書きたいと思っている「組織悪」という文章の主テーマだが、これもその一例である。

(以下引用)



中学生に直接聞いた不登校理由、国の調査と大きな隔たり

2019年05月29日 11:41 by kito-shin


 NHKは5月3日~9日、2018年度に「不登校」もしくは「不登校傾向」があった中学生1968人のアンケート調査結果を発表した(調査協力・LINEリサーチ)を実施した。


 1968人の内訳は「不登校」(年30日以上の欠席者)が378人▽「不登校傾向(教室外/部分登校)」(保健室など別室登校をしている者)が965人▽「不登校傾向(仮面登校)」(教室にはいるが、毎日通いたくないと思っている者)が625人だった。


 不登校の調査には、文科省が毎年実施している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」がある。文科省調査では不登校の要因について、「本人」と「学校および家庭」に大別されており、回答するのはおもに学校の教員だ。


 今回のNHK調査は、文科省調査と比較もできるよう、質問項目等をそろえて実施。文科省調査とのちがいは、回答者が子どもであること。つまり、不登校の要因について、教員と子どもの認識のちがいを検証することが可能だ(上図参照)。


 なかでも顕著なのが「教員との関係」と「いじめ」だ。


 文科省調査において、「教員との関係」が不登校の要因として挙げられた割合は2・2%だったが、NHK調査では23%と、20ポイント以上の開きがある。


 また、「いじめ」についても、文科省調査では0・4%となっているが、NHK調査では21%だった。文科省が把握している以上に、
「教員との関係」や「いじめ」などを不登校の要因として挙げる子どもが多いことがわかる。

大きな開きは部活動や校則も

 そのほか、「部活動」18・3ポイント、「決まりや校則」17・5ポイント、「進路」15・1ポイント、「学業」14・2ポイントと、NHK調査の結果が文科省調査のそれを上まわった。


 一方、逆の結果が出ている項目もある。不登校の要因に「家庭」を挙げている割合は文科省調査では30・8%であるのに対し、NHK調査では21%と、文科省の調査結果を下まわった。


 なお、不登校の要因について「答えたくない」と回答した子どもは1%だった。(東京編集局・小熊広宣)


【MEMO】問題行動調査
 正式名は「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」。文科省が、今後の生徒指導上施策推進の参考とするために毎年実施。不登校のほか、暴力行為、いじめ、出席停止、高校中退、自殺などを集計。不登校は「問題行動」のひとつとして扱われてきたが、「教育機会確保法」や同省の通知により、16年度より「生徒指導上の諸課題」に位置づけが変わった。




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