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徽宗皇帝のブログ

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暗雲に開いた穴
「谷間の百合」ブログから記事後半を転載。
私も、宮川君の会見での態度に(それが書かれた記事から知っただけだが、主に発言内容における彼の姿勢、つまり事実だけを述べ、自分の主観による判断は控えるという態度だ。)感銘を受けた者である。あれでわずか20歳というのだから驚く。私はスポーツを批判することが多いが、ある部分では確かに精神的成長に役立つのだろう。多くの成功体験と失敗体験を体で経験する間に精神も鍛えられるのだと思う。
だが、スポーツが勝利至上主義やカネや権力と結びついた時、最悪の腐敗が生じてくる。相手の生命を奪うかもしれないような凶暴なプレーをすることも起こるのである。
20歳くらいの若者なら誰でも、監督やコーチに追い詰められ、試合に出してもらえず、退部(スポーツ推薦の学生ならそれは退学を意味する)の可能性をほのめかされたなら、あのような狂気に陥ってもおかしくない。監督とコーチによる純然たるパワーハラスメントであり、その中でもかなり悪質なものだ。宮川君は直接の加害者であるが、真犯人は監督とコーチである。
権力の座にいる人間の教唆犯罪は通常の罰の3倍くらい与えていいと思う。

この事件における宮川君の記者会見は、上の人間のモラル崩壊で閉塞しきった社会状況に風穴を開けたものだという「谷間の百合」さんの言葉に私も同意する。まさに、日本社会の再生は、この暗雲に開いた穴を広げていけるかどうかにかかっている。
世間は、この宮川君より精神年齢の低い大人や年寄り、そして人格低劣な嘘つきと悪党で満ちている。若者が安易に年長者や権威者を信じず、自分の頭で判断し勇気を持って行動するようになれば、日本の未来は明るいだろう。



(以下引用)


それにしても、二十歳の青年が会見で見せた思慮と分別には驚きを禁じ得ません。
かれは事実を語ることだけに徹していました。
監督、コーチについても事実だけを淡々と述べ、責めることも擁護することもありませんでした。
記者の質問には、記者の方に首だけではなく、体を向き変えて軽く会釈をしていました。
こういう落ち着いた態度は生来のものだとしてもスポーツを通じて身についたものであることも否定はできないように思いました。
かれにとっては、たとえ監督やコーチの指示とはいえ、自分で判断しなかったことが最大の悔恨になりました。
きのう、高プロ法案に反対して過労死の遺族も加わって抗議集会がありましたが、これからは嫌なことは嫌、できないことはできないと言えるような社会にしていかないと若い人がどんどん死んでいきます。
しかし、家庭でも学校でも嫌なことは嫌だと言いなさいとは決して教えないのです。
学校嫌なら休んでいいよと言える親はいないのです。

嘘で覆われていた日本の空の一郭に風穴があきました。
その穴を広げていけるかどうかに日本の未来がかかっています。

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