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徽宗皇帝のブログ

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民衆は歴史に学べるか
「世に倦む日々」記事の一節である。
私は野間易通という人物は「しばき隊」という下品な名前の集団のリーダーらしいということしか知らないが、橋下徹に関しては、まさにこの通り、スターリンにそっくりであると感じた。
その橋下徹が大阪であれほど支持されている、ということが私には信じがたいのだが、「公務員を敵にして戦ってみせる」という手法が一般大衆に受けているのか、と思う。つまり、公務員の恵まれた待遇に対し、恵まれない境遇にある一般大衆の恨みつらみ(ルサンチマン)が、橋下への支持の原動力なのではないか。あるいは「見ていて面白い奴だから」というだけの理由かもしれない。亀田兄弟にもDQN層を中心に、かなりのファンがいたのと同じである。だが、そういう不真面目な態度で政治を扱うと、しっぺ返しを食うのは自分たち庶民であるのは言うまでもない。(橋下も亀田兄弟もマスコミが作った「妖怪」である。小林信彦の「怪物が目覚める夜」という小説を思い出す。)
スターリンと橋下がこれほど似ているからには、ある種のリーダーというものは、とんでもないヤクザタイプがなるものだ、と言えそうだ。つまり、「味方は利益で彼に従い、敵は恐怖で彼に沈黙する」わけである。もちろん、味方の大半もまた恐怖で従うのだろう。だが、それは組織や小集団内のことであり、小集団内の利害とは無関係な一般大衆までがそういうヤクザタイプを支持したらどうなるかは、スターリンやヒトラーを見れば良く分かるはずだ。
しかし、大衆のほとんどは歴史にまったく学ばないのかもしれない。

「歴史は繰り返される。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として」




(以下引用)


「彼はうそをつき、そして厚かましくも自分の敵対者をうそつきと非難した。どんな動議を出しても、・・・必ずスターリンから直ちに異議を差し挟まれ、彼は動議の提出者をうそつき呼ばわりしたり、動議の意味を変えて正直な聴衆を欺いたりした。(略)次の会合で彼は、自分が前に申し立てて、すでに却下された異議を蒸し返すのであった。自分が故意に厚かましいうそをついていることを聴衆にはっきり悟られるまで、彼はいつも自分の言い分を押し通した。(略)彼はいつも口汚く罵り、せいぜい野卑な暴言しか吐けなかった」(『スターリン』 P.40-41)。この記述を読んで念頭に浮かぶのは、左側の野間易通と右側の橋下徹である。二人はよく似ている。

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