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徽宗皇帝のブログ

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社会的上昇と自己腐敗現象
この記事のように、記者自身の意見を記事中で述べる場合は署名記事にすべきだろう。それとも、この記事の意見は「日刊ゲンダイ」社の総意なのか。
林や石破がマイナカード反対(少なくとも現行保険証廃止反対)の声を挙げたのは、「民意に阿(おもね)っている」「人気取りである」と批判しているが、民意に耳を傾け、それが適切ならかつての自分の考えを変えることこそが民主主義政治における政治家として妥当な姿勢ではないか。あくまで、「国民は間違っている。俺が正しい」と言うなら、下野して次の選挙で民意を問うべきだろう。そうでなければ民意無視の独裁政治でしかない。
「日刊ゲンダイ」は、政治批判で名を売ったマスメディアだが、それに増長して、「政治意識の高い自分らの考えこそが愚民を導くものだ」と傲慢な姿勢になっているのではないか。
もちろん、下の記事は、それこそ独裁者体質が歴然としている河野太郎への批判もやってはいるが、「どちらもダメ」では「批判している自分だけが正しい」という、自己腐敗現象(一般には夜郎自大と言う)にしかならない。概して人間は高い位置に上ると増長し、自己腐敗していくのである。維新系政治家によく見られる現象だが、一般社会でも同様である。

(以下引用)
マイナ保険証見直し論に慌てふためき(河野太郎デジタル相)/(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイDIGITAL

自民党総裁選(12日告示、27日投開票)の争点に急浮上だ。林芳正官房長官(63)が「見直し」の口火を切った「マイナ保険証」である。現行の保険証の新規発行が停止される今年12月2日まで残り3カ月を切ったタイミングで、風雲急を告げている。


林氏は7日、現行の保険証の廃止に反対の声が上がっていることを念頭に「不安を解消するために見直しを含めて適切に対応していきたい」と突如として持論を展開。これに慌てたのが、マイナ保険証の旗振り役の河野太郎デジタル相(61)だ。


林氏の発言について河野氏は8日、視察先の北海道で「真意をしっかり確認したい」「官房長官も閣内でその政策を推し進めてこられた一人である」などと困惑ぶりを隠さなかった。

2人と同じく総裁選に立候補している石破茂元幹事長(67)も、林氏に続いて現行の保険証の廃止期限の見直しに賛同。「(マイナ保険証との)併用も選択肢として当然だ」と見直し論に乗っかった。

林幹事長は河野大臣の暴走に嫌気

林氏にしろ、石破氏にしろ、総裁選の今になって聞こえの良いことを言い始めた感がアリアリである。昨年の通常国会で現行の保険証の廃止を盛り込んだ改正マイナンバー法の成立を傍観していたクセに何を今さら、だ。


「林さんが突然、『見直し』を言い始めたのは、そもそも閣僚の一員として河野さんの暴走を面白く思っていなかったからだとか。河野さんは現行の保険証の廃止をブチ上げた当人ですし、廃止撤回を求める訴えに耳を傾けてこなかったので、さもありなんですね。世論の反発が大きい今こそ、林さんは『見直し』に言及したのでしょう」(官邸関係者)


マイナ保険証の利用促進をゴリ押ししてきた河野氏の暴走に歯止めをかけるなら、なぜ早く手を打たなかったのか。


「林さんは今回の総裁選は無理でも、次の次を見据えて、一人でもライバルを蹴落としたいはず。河野さんに反感を抱く世論の側に立つなら今がベストと踏んだのではないか」(自民党関係者)


結局は世論を味方につけるための保身に過ぎないが、マイナ保険証がいまだ利用率1割の「嫌われもの」であることもまた事実。利用率向上に躍起の厚労省は医療機関に「お役立ち情報」と称して、患者に現行の保険証の持参が必要ないと呼びかける「声かけ」を奨励する禁じ手に打って出た。


マイナ保険証に固執した強引なやり方が身内からもヒンシュクを買うとは、河野氏の孤立は深まるばかりだ。


◇ ◇ ◇


3度目の自民党総裁選挑戦となる河野太郎デジタル相だが、かつての国民的人気はどこへやら。脱原発は棚上げ、裏金議員にも大甘の変節ぶりに加え、「解雇規制緩和」への強気発言に国民からの反発も強まっている。●関連記事【もっと読む】『河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論』で詳報している。


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