発明家のドクター・中松氏(91=本名・中松義郎)が14日、都内で会見を開き、新型コロナウイルス対策の新型マスク「ドクター中松スーパーメン SUPER M.E.N」を発表した。


「ドクター中松スーパーメン SUPER M.E.N」は、透明板で顔全体を覆う溶接マスクのような形状だ。価格は1820円(税抜き)と高額だが、リングで頭に固定するため、口や鼻に直接、触れることがなく、1回で捨てる必要もないので安上がりだという。アゴのあたりに空間はあるが「飛沫(ひまつ)感染なので問題ない。そこ(空間)から飛沫が入りますか?」と笑った。


中松氏は、市販のマスクについて「織物のため、編み目からウイルスが全部すり抜けてしまい、全く意味がない。医者が着ける特別な医療用マスクでも、70%しか防止できない。30%のウイルスと菌は口と鼻から入っちゃう。マスクを買いあさる行為自体が無駄」と一刀両断。さらに「市販のマスクはウイルスを通すと同時に、着けていると明瞭な会話が出来ない。それに、女性の口紅がくっつくなど、いろいろな欠点がある。僕が発明する根拠は、今のマスクは欠陥だらけだから」と市販のマスクの欠点を列挙した。


その上で「市販のマスクは、鼻と口を覆うことは出来ても目の保護は出来ない」と指摘。「目は鼻、のどから肺に達するので保護が必要。目からの感染は、スーパーメンしか防げない」と、目を保護する必要性を訴え、スーパーメンの有効性を繰り返し、強調した。


新型コロナウイルスが発生した中国、日本をはじめ、アジア圏を中心に世界各国でマスク不足が叫ばれているが、同氏は既に量産態勢を整えており、即出荷も可能と断言。「既に海外からもオファーがある」と語った。


中松氏は、この日の会見に先立ち、3日に新発明「NAKAMAGIC(なかマジック)ウォッシュ」を発表している。同氏は、新型コロナウイルスは対策法や薬がなく、ワクチン開発も時間がかかるとした一方、有効な対策法と言われるアルコール除菌も、滅菌力はあっても洗浄力が少なく、アルコール自体が可燃性で危険だと指摘。「NAKAMAGIC-」は、毒性がアルコールの11分の1だと安全性を強調した。【村上幸将】