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徽宗皇帝のブログ

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DSが日銀利上げに激怒した理由(岸田はその責任を取らされたか?)
私の別ブログ記事だが、ここにも載せておく。

(以下自己引用)

円キャリー取引とは何か



「円キャリー=円借り」という、駄洒落か冗談みたいな話だが、事実であるようだ。

(以下引用)
円キャリー取引
えんキャリーとりひき

説明

円キャリー取引は「円借り取引」とも呼ばれ、円資金を借入れて相場商品や証券など一般には金融資産を保有し、一定期間後に資産を売却しその売却対価によって、資金を付利して返済し、差額により利益を得ようとすることである。資産を保有すること、つまりポジションを持つ状態をキャリングというが、円をキャリングしているわけではない。 ウィキペディア

以下「副島隆彦の学問道場」記事を引用)これが、世界的株価下落の真相のようだ。



前の方で約束した、「円キャリートレイドの巻き戻し」についてはっきりと書いている
FTの記事を、その証拠として載せる。この記事が、真実を書いていて、一番優れていた。


(転載貼り付け始め)


〇 「 「円キャリー取引」巻き戻し、なおも脅威 」2024年8月9日   FT   by Leo Lewis and David Keohane
(あとで、このFTの記事に付いていた画像を貼る)


午前終値で3万5100円台をつけた日経平均株価と1ドル=146円台後半で推移する外国為替市場(8日午前、東京都中央区)


円相場の上昇で投機筋が数千億ドル(数十兆円)に上るポジションの解消を余儀なくされている。低金利の通貨を借りて高金利通貨に投資する「キャリー取引」の世界的な巻き戻しは市場をさらに不安定化させる恐れがあるとの指摘がアナリストから出ている。


円上昇で資産投げ売り
ここ3年、「円キャリー取引」は日本の超低金利を受けて爆発的に増加した。


7月31日の日銀による利上げで円相場が上昇に転じ、ヘッジファンドなどの投資家はキャリー取引の巻き戻しを急がざるを得ない状況となった。投資家が借り入れた円資金で購入した資産の投げ売りに走ったため、5日の暴落など世界の市場の混乱につながった。


「損害を引き起こさずに、史上最大規模のキャリー取引を巻き戻すことはできない」と仏金融大手ソシエテ・ジェネラルの為替ストラテジスト、キット・ジャックス氏は言う。


安く調達した円資金をメキシコペソのような新興国通貨、台湾企業の株式、不動産、米国のハイテク株などあらゆるものに振り向ける円キャリー取引は、過去最大級の複合的投機手法になったとの推計もある。


円キャリー取引の規模について、推計は難しいとアナリストらは言う。規模が大きい上に、ヘッジファンドから富裕層の資産を管理するファミリーオフィス、未公開企業に直接投資するプライベートキャピタル、日本企業に至るまで、幅広く用いられているからだ。その大部分は借りた円資金を投機に使うヘッジファンドなどの短期投資家によるものだが、国内ファンドを使って海外投資をする日本の一般家庭や企業も含まれる。


ここ数週間で4割がポジション解消
スイス金融大手UBSのグローバルストラテジスト、ジェームズ・マルコム氏は今週の顧客との電話会議で、2011年以降に積み上がったドル・円キャリー取引の規模を約5000億ドル(約73兆円)と説明した。その半分ほどが過去2〜3年に増加したものだという。ここ数週間で約2000億ドルのポジションが解消され、最終的には全体の取引の約4分の3が巻き戻されると同氏は予測している。


ある日本政府高官は「近年、不合理なキャリー取引の活用が多かったため、いずれかの段階で非常に大きな巻き戻しが出ることは避けられなかった」と言う。


国際決済銀行(BIS)によると、国際的な円の借り入れ(必ずしもすべてがキャリー取引ではない)は21年末以降に7420億ドル増加した。オランダ金融大手INGのアナリストチームによると、日本からの国際融資は24年3月時点で157兆円に達し、21年から21%増加している。


だが、日本の当局が円安是正のため介入に動き、先週には日銀が予想外の利上げに踏み切るとともにさらなる引き締めを強く示唆したことで、根本的に潮目が変わった。


一部のアナリストやトレーダーは、円キャリー取引を用いた投機性の高いポジションの大部分が解消されたのではないかとみている。売りの動きがヘッジファンドから「リアルマネー」の投資家へと移るなかで、さらにかなりの清算がありうるとの見方もある。


さらなる円上昇も
「円キャリー取引については、正確な規模や現時点でどれだけ巻き戻されたのかは誰にもわからないというのが実態だ。しかし現段階で、投機の資金調達に用いられていた最もリスクの高い円ショート(売り持ち高)の一部は完全に解消された感が確かにある」。米JPモルガン・チェースの東京在勤為替ストラテジスト、ベンジャミン・シャティル氏はこう話す。現金ベースのキャリー取引はおそらくピークを越えたが、「まだいくらか先がある」という。


シティグループ証券の通貨ストラテジスト、高島修氏は日銀のサプライズ利上げ後の投資家向けメモの中で「現在の調整は終わりの始まりにすぎない」とし、円相場は26年までに1ドル=129円、27年には116円まで上がる可能性があると予測している。記事執筆時点では147円台で推移している。     By Leo Lewis and David Keohane


(転載貼り付け終わり)


副島隆彦拝


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