忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

学習と理解と暗記(1)

子供が勉強ができる、というのはどういうことなのだろうか。まあ、テストでいい点が取れること、というのが大方の考えだろう。逆に、「教えられる内容に疑問を持ち、物事の根本を考え、社会や人生について哲学的に悩む」ような子供では、学校のテストではいい点は取れないのが当然なのではないか。
物事を根本的に考え、本質に悩むという人間だと自認していても、テストでもいい点を取る、というのは、片手間に人生を悩む人間であって、その悩みは、仕事や遊びの片手間に恋愛をする人間の恋愛のような薄っぺらいものだろう。つまり、To be ,or not to be.と考えて、その答がnot to beなら華厳の滝から飛び込むくらいでないと、哲学的煩悶とは言わないwww
まあ、悩むことのほとんどは堂々巡りの無意味な悩みであって、悩むこと自体に意義があるわけではない。悩みに答を出すには、どこかでその悩みの内容を「四捨五入」するしかない。答の出ない悩みはただの時間つぶしだ、とも言える。もっとも、思考訓練としての意義はあるだろう。

最初の話に戻る。子供が勉強ができない理由は何か、と問題内容を変えてみよう。
これは、自分自身を振り返ってみれば分かる。勉強ができないのは「学習すべき内容が理解できない」からだ、という当たり前の結論がすぐに出るだろう。
そこから先に、「テストでいい点が取れる子」と「いい点が取れない子」の違いが出てくる。つまり、前者は「理解できないことでもとりあえず暗記し、テストの際には、それ(暗記内容)をテスト(設問)に適合させることができないかどうか、常に試行錯誤する」のに対し、後者は、理解できないことは覚えられない、あるいは覚える気もない、というタイプだ。で、後者はしばしばとてつもない偉人になるか、あるいはただの劣等生となるわけだ。(ただし、後者のタイプでも、自分が覚えたことをテストに適合させる努力はするのはもちろんだ。ただ、その覚えた内容、理解している内容があまりに少ないのである。)

私自身のことを言えば、小学校の国語や算数はまずまずだったが、理科と社会科は苦手で、これは中学校以降もまったく同じだった。つまり、国語や算数は一応は理解できたが、理科と社会には理解できない部分があまりに多かったからだ。そもそも、あまりに「用語」が多すぎて、その用語の意味や意義がまったく分からないのに、それを覚えることを強要されるのが不愉快でたまらなかった。植物の分類や各部の名称など、なぜ小学生が覚える必要があるのか。自分の見たこともない土地の名前や産業などをなぜ覚える必要があるのか。
今にして思えば、社会科の地名や土地の特色や産業などは、社会人としても必要な知識だとは思うが、理科で覚えさせられたことの半分はいまだに意義が分からない。社会科での「強制暗記事項」にしても、子供が是非(意味も分からず)覚えるべきものだったとは思わない。
で、すべての教科において、こうした「意味不明の部分」が穴を作っているのが、子供の頭脳なのである。もちろん、出来杉君のような優秀な子供は別だろうが、それは稀な例外。子供全員が出来杉君では、ドラマも生まれない。実際にはジャイアンものび太もいるのである。

子供にそういう「教育の全体像」が見えていたら、自分たちの置かれた状況を一種の虐待だ、と思うだろうが、子供には社会や学校教育の全体像は見えないから、子供の側からの不満は出ない。そこで、こうした「教育という名の虐待」が延々と続くのである。
私がこの文章を書いているのは、そうした子供の代弁をしているつもりである。大人のみなさん(教師も含め)も大半は出来杉君ではなくのび太だっただろうに、自分の子供を「教育」の名のもとに虐待してはいないだろうか。まあ、子供を遊ばせろ、というのではなく、もっといい教育があるはずだ、と思うわけである。もちろん、遊びも大事だが、現代は、子供が安全に遊べる環境が少ない。これもまた問題の一つである。


(以下引用)公正を期するため、というわけでもないが、下のような意見もあることを示すために転載。世の中には、私のようなメモリーがメガバイト単位ではなく、ギガバイト単位の人もいて、そういう人にはメガバイトのメモリーの悲哀は分からないのだろうなあ。まあ、シャーロック・ホームズは私と同意見で、記憶量には限界があるから、無駄な知識(天動説とかねww)は覚えない主義だったとドイルは書いている。私は、新しい何かを覚える際には古い記憶が消されて、その上に上書きされているような気がいつもしている。でなければ、自分の記憶力がこんなに悪いはずはない。まあ、記憶の整理能力、アウトプット能力が悪いのも確かだが。




 

  1.             
  2. 子供にとって「難しい言葉にこそ燃え(萌え)がある」と言う事を分かってもらいたい。細かいデータ数値や専門用語!なんてかっこいいんだ!使いたい!よし、意味覚えたぞ!ってゆうのがいいんだ( ・`ω・´)憧れが学びの原動力にもなるのだ!たまに変な方に転がってくけどな!
  3.  
  1.  

  2. 昨今、子どもには分からないだろう難しいだろうとゆう理由でセリフが簡単な言葉に書き換わることが多い。幼児向けは特に。まぁ、確かに直したほうがいいものもあるけど全部じゃない。子供番組から難しい言葉を取り上げたら子供らはいつ難しい言葉を耳にしたらいいんだ。でかくなってからか?→


拍手

PR

コメント

コメントを書く