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徽宗皇帝のブログ

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「倭人」からの脱却
前に書いた原発作業員の苛酷な生活条件が改善されるようだ。命がけで日本を守っている(まあ、そういう意識でやっているかどうかは別として、事実上そうである)彼らに対してあのような待遇をさせて会社が平気でいたこと自体が信じがたいことだが、(それが東電の体質なのだろう)誰かが声に出せば、事態は変わるものである。もちろん、変わらないものもあるが、不平不満があれば、それをはっきりと口に出すというのは案外と大事なことである。
「言わなくても察してくれるだろう」というのは過去の日本の美風であり、そんな美風は今の日本にはない。今は「口に出されたことがすべて」という幼稚な文化なのである。それが「国際化」なのだ。「何をやったか、事実は何か」ではなく、「どのように言ったか」で判断されるのだから、枝野やレンホータイプの口先人間がどんどん上に行くわけだ。小沢一郎など、政治家としては口の重い人間だし、自己弁護や自己美化が嫌いなタイプだが、昔の日本なら、そういうタイプもちゃんと評価されたものである。大平総理など、「アー、ウー」としか言わなかったが、それでも総理になれたのだ。
もちろん、中身が無いからしゃべらないという人間も無数にいる(私などは頭の回転が鈍いので日常の社交的会話に苦労している人間だ。)わけだが、我々はもう少し、「他人を評価する際には言葉よりも行為と結果を見る」ことを心がけるべきだろう。

話は変わるが、日本人の従順さ、大人しさは美点ではなくて、日本人の最大の欠点ではないかと私は思っている。理不尽なことに対して戦おうとしないその性格が、日本社会の土台を腐らせているのだと思う。

「倭人」の「倭」は「委ねる人」と書く。すべてに他人まかせで、上の人間の理不尽な指示にも従順に従う日本人は「和の国民」ではなく、「倭人」と呼ばれるのが適切かもしれない。もちろん、これは大昔の中国が日本人を呼んだ蔑称である。「矮小な人間」の意味もある。そう言われるのが悔しければ、我々は「倭人」であることから脱却しなければなるまい。



(以下「グーグルニュース」から引用)


レトルトから弁当へ、シャワーも 原発作業員の環境改善



 東京電力は4日、過酷な作業が続いている福島第1原発の作業員の環境を改善するため、レトルト食品などの保存食が中心だった食事を昼、夕は弁当に変え、計240人が休める2段ベッドやシャワーも設置すると発表した。

 産業医も常駐して健康診断を受けられるようにする。こうした改善策を順次実施しながら、第1、第2両原発で約800人いる作業員が寝泊まりできるプレハブの仮設寮を建設し、6月下旬以降、使用を始めたいとしている。

 第1原発ではこれまで、約200人の作業員が免震重要棟と呼ばれる建物で寝袋や毛布で寝泊まり。食事もレトルト食品やクラッカー、カップ麺などが中心だった。

 同原発の南約10キロにある第2原発の体育館が休憩所として使われているが、シャワーは使えず、湿ったペーパータオルで体を拭いていた。

 改善策によると、休憩所の食事は朝にパン、昼と夕に弁当を毎日提供することとし、今月中旬には2段ベッドとシャワーも設置する。

 事故の対応拠点になっている「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)でもシャワーを使えるようにして、食事も弁当中心にする。

2011/05/04 20:00 【共同通信】

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