私は岸田総理に甘いのか、安倍の国葬も、国内の論議を生んで、安倍「国葬」が結局否定され、自民党への統一教会の影響力が無くなることを狙った深謀遠慮ではないか、という考えなのだが、そうでもしないと、「次の大事件」(たとえば人工大地震など)が起こったら、安倍・統一教会問題は大半の国民から忘れられる可能性があるのではないか。
それほど、日本人の健忘症は凄いのである。第二次大戦でのユダヤ人迫害を延々と利用するユダ金やハリウッド(ユダ金資本)の根気強さには勝てない。まあ、「すべてを水に流す」のは日本人の長所であり、同時に欠点でもある。世界的にはその欠点が他者から利用されやすいわけだ。韓国の「従軍慰安婦」問題への執着も、やはり日本人とは違う性格を感じる。逆に、だからこそ日本人社会ではそういう非日本人的性格の人間が政財界の上位に登れるのだろう。もちろん、「先に上に行った者が仲間を引き上げる」システムというのがそこにはあるわけだ。
まあ、下の記事とは関係の無い話になったが、「国葬」ということの意味を明確にした好論文だと思う。
(以下引用)
国葬、戦前は「民主主義とは相いれない儀式」 安倍元首相で実施なら国会であり方議論を 日本近代史研究者
https://www.tokyo-np.co.jp/article/191491
2022年7月24日 06時00分 東京新聞
政府が22日に閣議決定した安倍晋三元首相の国葬を巡っては、国民の間でも賛否が割れている。日本近代史を研究している中央大の宮間純一教授(39)に国葬の歴史や今回の政府対応について聞いた。(我那覇圭)
—国葬とは何か。
吉田茂元首相の国葬(1967年)
「国が国費で営む葬儀のことで、最初の例は太政官制で右大臣を務め、1883年に死去した岩倉具視にさかのぼる。85年に内閣制が始まってからは閣議決定で対象者が決められ、1926年に公布された国葬令という勅令で法律上、位置付けられた。軍人の山本五十六らが国葬されている。47年に国葬令が失効した後は、67年の吉田茂元首相が最後だ」
—どんな目的があったのか。
「戦前には国をまとめ、国民を統一する狙いで、天皇から賜る形で行われた。国や天皇に対する功績があった人が選ばれ、国葬が決まれば公に異論は唱えられなくなった。(戦死した)山本五十六は、まさに国民のかがみとして奉るために行われた。現代の日本の民主主義とは本来、相いれない儀式だと考えている」
—安倍氏の国葬をどうみるか。
中央大の宮間純一教授(本人提供)
「戦前と同一視はしないが、歴史を検証しないまま、突き進む岸田文雄首相の姿勢に危うさを感じる。今回、内閣主導で進めているため『内閣葬』と呼ぶ方が正確だが、国葬という名称にする以上、少なくとも国民の名において営むことを明確にすべきだ。それには国葬のあり方や対象者の基準などを国会で議論し、安倍氏が当てはまるかどうか検討すべきだ。首相はその手続きを排除している」
—政府は国葬に否定的な世論に配慮して、国民に喪に服すように求めない方針だ。
「国葬とは根本的に反対派も巻き込む儀式で、喪に服さなくて良いならそもそも国葬にする必要もない。職場によっては黙とうなどを求められる可能性もないとは言えない。反対派との分断を生むだけでなく、内心の自由を侵害する恐れも否定できない」
みやま・じゅんいち 1982年生まれ。中央大大学院文学研究科博士課程修了。宮内庁宮内公文書館研究職や国文学研究資料館准教授、中央大文学部准教授を経て2022年より現職。著書に「国葬の成立 明治国家と『功臣』の死」など。
それほど、日本人の健忘症は凄いのである。第二次大戦でのユダヤ人迫害を延々と利用するユダ金やハリウッド(ユダ金資本)の根気強さには勝てない。まあ、「すべてを水に流す」のは日本人の長所であり、同時に欠点でもある。世界的にはその欠点が他者から利用されやすいわけだ。韓国の「従軍慰安婦」問題への執着も、やはり日本人とは違う性格を感じる。逆に、だからこそ日本人社会ではそういう非日本人的性格の人間が政財界の上位に登れるのだろう。もちろん、「先に上に行った者が仲間を引き上げる」システムというのがそこにはあるわけだ。
まあ、下の記事とは関係の無い話になったが、「国葬」ということの意味を明確にした好論文だと思う。
(以下引用)
国葬、戦前は「民主主義とは相いれない儀式」 安倍元首相で実施なら国会であり方議論を 日本近代史研究者
https://www.tokyo-np.co.jp/article/191491
2022年7月24日 06時00分 東京新聞
政府が22日に閣議決定した安倍晋三元首相の国葬を巡っては、国民の間でも賛否が割れている。日本近代史を研究している中央大の宮間純一教授(39)に国葬の歴史や今回の政府対応について聞いた。(我那覇圭)
—国葬とは何か。
吉田茂元首相の国葬(1967年)
「国が国費で営む葬儀のことで、最初の例は太政官制で右大臣を務め、1883年に死去した岩倉具視にさかのぼる。85年に内閣制が始まってからは閣議決定で対象者が決められ、1926年に公布された国葬令という勅令で法律上、位置付けられた。軍人の山本五十六らが国葬されている。47年に国葬令が失効した後は、67年の吉田茂元首相が最後だ」
—どんな目的があったのか。
「戦前には国をまとめ、国民を統一する狙いで、天皇から賜る形で行われた。国や天皇に対する功績があった人が選ばれ、国葬が決まれば公に異論は唱えられなくなった。(戦死した)山本五十六は、まさに国民のかがみとして奉るために行われた。現代の日本の民主主義とは本来、相いれない儀式だと考えている」
—安倍氏の国葬をどうみるか。
中央大の宮間純一教授(本人提供)
「戦前と同一視はしないが、歴史を検証しないまま、突き進む岸田文雄首相の姿勢に危うさを感じる。今回、内閣主導で進めているため『内閣葬』と呼ぶ方が正確だが、国葬という名称にする以上、少なくとも国民の名において営むことを明確にすべきだ。それには国葬のあり方や対象者の基準などを国会で議論し、安倍氏が当てはまるかどうか検討すべきだ。首相はその手続きを排除している」
—政府は国葬に否定的な世論に配慮して、国民に喪に服すように求めない方針だ。
「国葬とは根本的に反対派も巻き込む儀式で、喪に服さなくて良いならそもそも国葬にする必要もない。職場によっては黙とうなどを求められる可能性もないとは言えない。反対派との分断を生むだけでなく、内心の自由を侵害する恐れも否定できない」
みやま・じゅんいち 1982年生まれ。中央大大学院文学研究科博士課程修了。宮内庁宮内公文書館研究職や国文学研究資料館准教授、中央大文学部准教授を経て2022年より現職。著書に「国葬の成立 明治国家と『功臣』の死」など。
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