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「独裁者エルドアン」対「CIAクーデター軍」

「独裁者エルドアン」と「CIAクーデター軍」の争いという、地底人対最低人の戦いみたいなトルコの騒動だが、どちらを支持するか、という点では、下の記事を信じて、当面はエルドアンを支持したほうが、世界政治の長期的展望の上ではいいかなあ、と思っているわけだが、東洋の片隅の無名ブログが誰を支持しようが誰にも何の影響も無いのは当然だ。ただ、「自分は間違った判断をした」ということは、対象が何であれ気持ちが良くない、というだけの話である
そもそも、クーデターは既に失敗したのだから、今さらどちらを支持するも無いのだが、今後のエルドアンに対して、ただ批判するばかりではいけないかなあ、と思っているわけである。
つまり、「真田丸」を見ていて、真田のパッパ(要するに草刈正雄だ。昌幸と言ったと思うが、人名はすぐに忘れるから、こう書いたわけだ。)が常に二枚舌を使い、裏切りに次ぐ裏切りをしているのを見て、儒教的道徳から「ケシカラン」と考え、彼を嫌うか、と言えば、大方の人はそうは思わないだろう。誰に味方するかで家や国の滅亡と興隆がかかっているなら、権謀術数はむしろ武家の頭領の美徳ですらある、ということだし、視聴者もそう見るわけだ。マキャベリなどは悪の塊のごときチェーザレ・ボルジアを絶賛しているくらいである。
ところが、これが現代政治になると、「マスコミ」という「軍事兵器」(まあ、「政治兵器」と言うべきだろうが、政治と軍事は表裏だ。)が加わるから、道義的な看板を掲げていない国家指導者は生き残りにくい。カダフィもフセインもそれで倒されたような部分があるし、エルドアンもまもなくそうなる可能性もある。「独裁者」と名付けられたら、世界政治の上で生き残るのは困難なわけである。プーチンにも欧米マスコミは必死でその「茨の冠」をかぶせようとしている。
まあ、エルドアンが独裁的になりつつあるのは事実だと思うが、独裁者しか政治を実効的に動かせないという政治状況、つまり戦国時代的政治状況というのがあるわけで、今の中東やアフリカはそれだろう。


(以下「マスコミに載らない海外記事」から転載)*色字部分は徽宗による強調。


2016年7月21日 (木)

絶望的なトルコ・クーデター未遂の背後にCIA


2016年7月18日
F. William Engdahl


7月15日夜、トルコ軍将校の集団が、軍事クーデターを行い、トルコを掌握したは発表した。彼らはエルドアンは生きるべく必死で飛行していると主張し、彼らは現在、秩序を回復する過程にあると述べた。これら軍将校と、遥かに離れたバージニア州ラングレーと、トルコの政治工作員フェトフッラー・ギュレンが、CIAの保護のもと亡命して暮らしているペンシルバニア州セイラーズバーグのスポンサーにとって唯一の問題は、彼らが成功しなかったことです。ギュレンに忠実な連中が捨て鉢な、今や明らかに失敗したクーデターの企てを行う中、クーデター策謀の背後には、政治的にしたたかに生き延びる気まぐれな人物で(今も)大統領のレジェップ・エルドアンによる、大規模な地政学的転換という遥かに劇的な物語がある。以下は、地政学的秩序にとって極めて重要な地域で展開している劇的な出来事の背景に対する一連のQ&Aである。


Q: 軍がクーデターを行った金曜日から、土曜日夜にかけての出来事についての、あなたのご意見は? こうした出来事は、予想可能だったのでしょうか?
WE: クーデターは、エルドアンによる最近の劇的な地政学的転換に対する反応でした。これはCIAに忠実なトルコ国内ネットワークがひき起こしたものです。これは明らかに捨て身の動きで、準備不足でした。


Q: 軍のこのような動きの本当の理由は何だと思われますか?
WE: 軍内のフェトフッラー・ギュレン運動に忠実な将校のネットワークです。ギュレンは、100%CIAに管理されている工作員です。彼は、ペンシルバニア州のセイラーズバーグで、長年亡命生活を送っており、グラハム・フラーのような元CIA幹部や元駐アンカラ・アメリカ大使らから、安全な通行と、永住ビザも得ている。


ギュレンは、政治的イスラム教徒を、政権転覆の道具として利用するという、何十年もの歴史をもったCIAの狂った計画の核でした。2013年に、イスタンブールや到るところで、反エルドアンの大規模抗議行動がおこなわれたのを想起してください。あの時、以前はエルドアンのAK党と結んでいたギュレンが袂を分かち、ザマンなど、ギュレンが支配するマスコミで、エルドアンを暴君と批判したのです。それ以来、エルドアンは、ザマン紙や、ギュレンが支配する他のマスコミへの襲撃を含め、国内の最も危険な敵、ギュレンとその友人連中の根絶に向けて動いています。これは、善の救済者対悪のニーベルの戦いではありません。トルコ政治における権力闘争です。ギュレンCIAプロジェクトの詳細に興味がおありなら私の著書、The Lost Hegemon (ドイツ語版: Amerikas Heilige Krieg)をお勧めします。


Q: 一部の評論家たちが言うような、トルコでの、こうした出来事で、内戦に到る可能性については、どうお考えですか?
WE: 同意しません。過去二年間、ギュレン運動は、エルドアンや、彼による諜報機関トップの粛清によって、影響力が酷く低下しています。伝統的ないわゆる国の守護者としてのアタチュルクの軍などというものは、1980年代以来、とっくの昔に終わっています。


今、興味深いのはエルドアンの外交政策です。ロシアとの和解、ギリシャ国境までの、ロシア・トルコ・ストリーム・ガス・パイプライン交渉再開。同時に、エルドアンは、ネタニヤフとも和解しました。そして、最も重要なのは、エルドアンが、関係再開のためのプーチンの要求に応じて、トルコは、シリア国内での、ダーイシュや他のテロリストへの秘密支援や、トルコ国内での彼らの訓練、連中の石油の闇市場における販売などによる、アサド打倒の取り組みをやめることに同意したことです。(彼が、ジョージ・W・ブッシュやクリントンと、このタイトルを巡って激しい競争を展開しているとは言え)おそらく、アメリカ史上最も無能な大統領オバマにとって、これは大きな地政学的敗北です。


Q: このようなやり方で、エルドアンが実際に打倒されると思われますか?
WE: 今はそうは見えません。エルドアンが、マスコミに、これはギュレンによるクーデターの企みだったと語った早い時期に、ギュレンは負けると確信しました。今日、7月16日、失敗したように見えます。CIAは面目丸潰れで、オバマと、NATOは“民主的に選ばれたエルドアンを温かく抱擁して(原文通り!)”それを誤魔化そうとしています。連中は、ウ2014年2月に、クライナで、CIAがマイダン広場クーデターを実行した際、ヴィクトル・ヤヌーコヴィッチは“民主的に選ばれたウクライナ大統領”であることを気にかけませんでした。アメリカ政府が、ロシアとEUとの間に対立をもたらそうとする連中の取り組みで、ウクライナにもたらした混乱をご覧ください。


Q: エルドアンはドイツに亡命を求めたとされる情報をどう解釈すべきでしょうか、またドイツは受け入れなかっただろうと思われますか?
WE: とんでもないウワサが多数あります。私は情報を持ち合わせていません。


Q: 最近の出来事に関して、アメリカとロシアの立場をどうお考えですか?
WE: 彼がダウトール首相を首にして、忠実なビナリ・ユルドゥルムを首相に指名した6月以来のエルドアンによる大きな地政学的転換に対する、無力な対応策としてのクーデターの背後に、アメリカ政府がいたと私が申しあげたことで、明らかでしょう。あの時点で、エルドアンは、同時に、アメリカ政府のシリアにおける反アサド戦略に背を向け、イスラエル(近頃アメリカ政府とは厳しい地政学的対立状態にある)志向、ロシア志向、更には、シリアのアサド志向にまで舵を切ったのです。


Q: トルコがNATO加盟国だという事実は、この進展にどのような影響がありますか?
WE: 評価は困難です。アメリカ政府は、その世界戦略上、特に、中東での石油、そして今では天然ガスの流れを支配する上で、NATOにトルコがどうしても必要です。これが、クーデターが失敗することが明白になった瞬間、オバマとお仲間が 彼らの“友人”エルドアンを“抱擁した”理由です。これは、諜報業界用語で、ダメージコントロールと呼ばれているものです。


Q: エルドアンと現在の政権が、選挙ではなく、こういう形で排除される方が、トルコにとって好ましいと思われますか?
WE: 私がこれを書いている時点では、彼は依然しっかり権力の座にあり、おそらく、これまで以上に強力になっていると思います。


Q: トルコでの出来事は、欧州連合にどのような影響があると思われますか?
WE: EUは、プロジェクトとしては解体過程にありますこれは、アメリカがヨーロッパを支配しやすくするため、1950年代に、チャーチル、初期のCIAや、ジャン・モネなどのヨーロッパのお仲間連中が推進した、怪物のようなアイデアでした。これは、オバマ大統領が、イギリス政治に露骨に介入し、イギリスに、EUを離脱するなと言った際も明らかでした。欧州連合というのは、ブリュッセルで、NATO本部の隣に居すわっている、選挙で選ばれたわけでもなく、国民に対して責任をとらない、怪物のような、トップダウンの顔の見えない官僚制度です。


Brexitが解体の引き金になりました。むしろ加速しているように思えます。もし、CIAが、10月のハンガリー国民投票“Huexit”前に、オルバンに対するカラー革命を実現できなければ、たぶん次はハンガリーです。フランス? マリー・ルペンの支持者や、何百万人ものフランス国民は、ブリュッセルからの命令にはうんざりしています。 EUで広く使用されている除草剤グリフォセートは発癌性があるという膨大な科学的な証拠にもかかわらず、あらゆる健康上、安全上の証拠、EU政府自身のものさえ無視して、恣意的に、更に18カ月、食べ物や人々を汚染するのを再承認した最近の犯罪的な決定を考えてください。ヨーロッパでもどこの国の人々も、公務員に、こういう目に会わされる筋合いはありません。


Q: トルコでの出来事が、難民危機にどのように影響すると思われますか、難民のいわゆるバルカン・ルートが再開されると思われますか?
WE: まだわかりません。プーチンとロシアの仲介と、おそらくはイスラエルの協力も得て、もしエルドアンとアサドが、シリアで本当の平和を生み出せれば、戦争からの難民の流れは止められます。人々は、家に帰って、自分の国で生活を再建したいのです。


F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師で、プリンストン大学の学位を持っており、石油と地政学に関するベストセラー本の著書。本記事はオンライン誌“New Eastern Outlook”独占。


記事原文のurl:http://journal-neo.org/2016/07/18/behind-the-cia-desperate-turkey-coup-attempt/


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