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徽宗皇帝のブログ

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「2030年までに消える仕事」のこと
「ライブドア・ニュース」から転載。
これは貴重な記事である。特に、将来の仕事をどう選ぶか悩んでいる学生や、職業変更を考えている若手の社会人は必読だろう。くだらないノウハウ本を何冊も読んで時間を無駄にするよりも、一本の記事を読んで、自分の頭で考える方がよほど有益である。
基本的には「機械化・自動化」によって、消える職業がたくさんある、ということだが、その一つ一つを具体的に説明しているところがいい。
話は「2030年までに消える仕事」となっているが、実は、そのための「予備的作業」や「前倒し的作業」はその前から生じてくるはずである。それに、たとえば来年2013年に就職したとして「17年後」にはその仕事が消えるのならば、今のうちからそういう仕事は「一生の仕事」からは除外して考えるべきだろう。
また、中には、電力事業のように、一つの仕事が消えても、それに類似した仕事が現れ、職業転換が容易であるような例もある。
とにかく、「機械化・自動化」の流れという大局観を持つと共に、個別的な仕事の変化の可能性を考えていくことである。
下に書かれたことの中では「自動車の消滅(より正確には「運転技術不要」の自動車の登場、だが)」は、相当に大胆な予測だ。確かに自動運転は今の段階でもある程度の実用化はされている。特に、自動ブレーキを組み込んだ自動車が一般化されつつある。しかし、完全な自動運転の自動車が公道を走った場合に、どのような事故が起きる可能性があるか、それはまだはっきりしていないはずだ。まあ、自動車という「大気汚染装置」「殺人装置」が消滅することには、私は賛成であり、もともと運転も嫌いだから、自動運転にも賛成だ。運転の好きな人は、未来では閉鎖サーキット内でスポーツ運転を楽しむようになるだろう。
学校教育も消滅する、という話には私は半分賛成、半分反対である。消滅する可能性、という点には同意する。しかし、消滅させていいか、という点では反対だ。なぜなら、学校というのは実は「知識教授、知識享受」の場である、というよりは、「思い出作りの場」であり、「人間形成の場」であるからだ。
我々は一生の思い出の大半を学校という場で得るのである。つまらない学科の知識などより、授業中に好きな女子生徒をうっとり眺めたり、窓際の席で、木の枝越しに空を往く雲を眺めたりした時間が大事なのだ。友人たちとの下らない御喋り、噂話、小さな事件の数々も、学校という場があってこそ生まれるのであり、それらを通して我々は人間形成をしていくのである。つまり、内田樹が言うように、教育とは人間が変わることなのであり、単なる知識の教授と享受では、人間が変わることは無い。
その他の記述についても、同意できる部分と同意できない部分は、読む人それぞれにあるだろう。しかし、この記事を参考にして近い未来の社会の姿を考察することは、誰にとっても有益だと思う。



(以下引用)


2030年までに技術革新によって全ての仕事の50%が消滅する!!社会の変化と「消える仕事」「新しい仕事」をまとめてみた


今回はキルロイさんのソーシャルニュースサイト『コモンポスト』よりご寄稿いただきました。

■2030年までに技術革新によって全ての仕事の50%が消滅する!!社会の変化と「消える仕事」「新しい仕事」をまとめてみた

技術というもの進歩は目覚しく、その影響はあらゆる分野に及んでいます。そして、技術革新によって多くの仕事が機械化・自動化され人間の仕事はなくなっていきます。

トルコのイスタンブールで開催された「TEDxReset」の講演の中で披露されたトーマス・フレイ氏のスピーチに、技術革新によって2030年までに現在存在している仕事の50%が消えてしまうという衝撃的なものがありました。今後、消える仕事、新たに生まれる仕事とはいったい何なのでしょうか。

●1.電力業界

現在の発電は、高価な上に非効率で一方向へのエネルギー供給しか行えません。しかし2030年では、既存の大規模発電所からの送電電力にほとんど依存せずに、エネルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク「マイクログリット」が普及することで大規模な火力発電所などは消えてしまうだろうといいます。「マイクログリット」でのエネルギー供給源は分散型電源であり、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、コジェネレーションなどを組み合わせたものです。

マイクログリッドによって、発電会社や電力輸送網を維持・運営してきた会社の仕事は減少します。また、それらの会社は大きな変革が求められるでしょう。

消える仕事
・発電所の閉鎖
・多くの鉄道や交通機関で労働者が必要なくなる
・大規模な風力発電所、天然ガス、バイオ燃料の発電所は閉鎖(マイクログリッドは小規模エネルギー・ネットワークのため)
・電力会社の維持管理者(エンジニア)
・エネルギー網のメンテナンス(修理工)

新しい仕事
・小型の発電装置生産
・マイクログリッドを操作するためのエンジニア、マネージャーなど
・その他

●2.自動車産業

運転は、時間、エネルギー、お金の無駄です。また、自家用車の稼働率は10%しかありません。毎年500万人が交通事故で死傷しています。しかし、自動運転車によってこれら全てが解決します。

未来では、自動運転車によって輸送技術は格段に進歩し、自動車の台数自体が減少します。さらに運転というものの再定義が迫られます。

※参照:グーグルの自走自動車*1、グーグルの自走自動車の事故*2

*1 :「グーグルが開発した自動自動車が凄い」2011年5月5日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=275

*2 :「グーグルが開発した自動自動車が事故/理由は人間が運転していたから」2011年8月7日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=7943


消える仕事
・トラック、タクシー、リムジン、バスなどの自動車ドライバー
・ガソリンスタンド、駐車場、交通警察、交通裁判所
・交通事故によるケガ人に対処していた医師、看護婦
・ピザを代表とした宅配員
・郵便局の郵便物配達員
・宅配業者の宅配員(フェデックス、ヤマト、佐川などの宅配員)
・自動車製造業者など

新しい仕事
・交通監視員
・自動化された交通システムのデザイナー、建築家、エンジニア
・もしも事故が発生したときの緊急トラブル解決スタッフ

●3.教育

サルマン・カーンの語る「ビデオによる教育の再発明」*3のように、これからはインターネット上にある教材で学習し、自力で勉強できるようになります。このシステムが普及すれば、これまでのような画一的な学校の授業は不要となります。体系化された学習システムを教師ではなくコンピュータから学び、専門的で複雑な問題だけを専門の教師から学ぶようになるでしょう。また、わざわざ高い授業料を払って学校に行かなくても同じ内容を低価格で学ぶことができ、自分には必要のないくだらない授業を聞かなくてもよくなります。

*3 :「サルマン・カーンの語る「ビデオによる教育の再発明」 TED」2011年11月26日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=19995

未来では、これまでのように一方的に教え込むような仕事はなくなり、学習する人間をサポートする仕事が必要となります。

消える仕事
・教師
・トレーナー
・教授

新しい仕事
・コーチ
・学習コースデザイナー

●4.製造業

立体的なものを製造できる3Dプリンター技術の進歩によって、これまでのようなネジでとめたり、溶接したり、塗装したりという仕事は不要となります。また、大企業にしか作れなかったものも、中小企業でも製造可能となりあらゆるものが3Dプリンターで製作されるようになるでしょう。それは、自動車や機械などは言うに及ばず、衣服などを扱う軽工業から建築などの建設業、あるいは食品産業といったあらゆる産業で応用が可能です。

また、この3Dプリンター技術によって「店で商品を選んで買う」という概念も消えさり、未来ではネットでボタンを押せば、工場で自動的にあなたのサイズにピッタリの製品が必要な数だけ作られて配送されます。そのため、ほとんどの製造業者と小売業者の仕事はなくなりますが、製品の設計やデザインなどの需要が拡大します。

※参照:3D印刷技術で製造された世界初の印刷自動車「Urbee」*4、3Dプリンターで制作されたコーヒーカップ*5、3Dプリンターで作られたお面*6

*4 :「3D印刷技術で製造された世界初の印刷自動車「Urbee」がカッコイイ!!」2011年9月25日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=14035

*5 :「3Dプリンターで制作された奇妙な形のコーヒーカップデザイン」2011年11月22日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=19631

*6 :「3Dプリンターで作られたリアルすぎるお面「ザ・リアルフェイス」を日本のベンチャー企業が開発!!」2011年10月12日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=15761

消える仕事
・衣類メーカー、衣料品小売業者、靴メーカー、靴の小売業者
・建築資材、木材、石、石膏、砂利、コンクリート、その他多くの建設産業者
・あらゆる製造業者、小売業者

新しい仕事
・3Dプリンターの設計、エンジニアリング、製造
・3Dプリンターの修理工
・工業デザイナー、スタイリスト
・3Dプリンターの”インク(原材料)”販売者

●5.ロボット

人間の労働を代替してくれる究極の機械装置ロボット。日進月歩の開発により、より複雑でより多機能なロボットが多く生み出されています。それらは最終的に、人間の仕事の全てを行ってくれるようになるでしょう。

高性能ロボットの開発によって、ほぼ全ての物理的な仕事をロボットが行うようになり、人間の仕事は精神的、知的なものに集中します。

※参照:人型ロボット「PETMAN」*7、4足歩行ロボット「Alphadog」*8、P.W. シンガー(P.W. Singer)が語る「軍用ロボットと戦争の未来」*9

*7 :「最新の人型ロボット「PETMAN」が気持ち悪いがスゴイ!!4足歩行ロボット「Alphadog」の人型バージョンが登場!!」2011年11月1日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=17738

*8 :「どんな悪路も歩くことができる4足歩行ロボット「Alphadog」がスゴイ!!」 2011年10月4日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=15030

*9 :「P.W. シンガー(P.W. Singer)が語る「軍用ロボットと戦争の未来」 TED」2012年1月15日『コモンポストムービー』
http://commonpost.boo.jp/?p=24107

消える仕事
・漁師ロボットによって漁師は消えます
・農業ロボットによって農家は消えます
・検査ロボットによって検査官は消えます


・兵士ロボットによって兵士は消えます
・3Dプリンターから出てくる建築資材をロボットが組み立てて家を建築するようになり大工は消えます
・ロボットがロボットを製造するようになります

新しい仕事
・ロボットデザイナー、エンジニア、修理工
・ロボットセラピスト
・ロボットのトレーナー
・ロボットのファッションデザイナー

これら以外にも新しい技術が生まれることで、より多くの仕事は消えてしまいます。しかし、その代わりに新しい仕事も生まれるでしょう。

また、あらゆる技術革新は、単純な仕事を真っ先に消し去ります。しかし、職を失った人の多くがこれらの単純労働の従事者であり、労働の需要と供給を一致させることが大きな社会問題となるでしょう。技術革新によって、人間の再定義が迫られているのかもしれません。

※追記:自走自動車技術、3Dプリンター技術、ロボット技術の今後に対して「そんなに突然新しい技術やロボットがそう簡単に開発されるわけがない」という意見を拝見したので、参照を追記させていただきました。この記事に書かれている技術は将来実現しそうなものではなく、すでに実現しているものが今後も研究されればこういった形になる可能性が高いというものです。この記事に対する反応などを見ていると、もしかすると一番変えるのが難しいのは人間の意識かもしれませんね。

参照:「2 billion jobs to disappear by 2030」2012年02月06日『KURZWEIL』
http://www.kurzweilai.net/2-billion-jobs-to-disappear-by-2030

参照:「2 Billion Jobs to Disappear by 2030」2012年02月03日『Futurist Speaker.com』
http://www.futuristspeaker.com/2012/02/2-billion-jobs-to-disappear-by-2030/

参照:「Futurist predicts 50% of all jobs will disappear by 2030」2012年02月06日『DVICE』
http://dvice.com/archives/2012/02/futurist-predic.php

執筆: この記事はキルロイさんのソーシャルニュースサイト『コモンポスト』からご寄稿いただきました。

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