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徽宗皇帝のブログ

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この大災害経験を風化させるな
福島原発事故は、現在の日本の社会構造を炙り出したように見える。つまり、通常は表に現れない政府(官僚)と民間の癒着した利権構造、マスコミに対する企業の膨大な宣伝資金投下、それに使われる御用学者の存在、そして御用知識人が誰であり、誰が昔から一貫性を持って語り、誰が時流便乗のカメレオン知識人か、などなどである。
たとえば広瀬隆は昔から一貫して原発と戦ってきた。一方、同じ隆でも、立花隆が原発問題について発言したという話は寡聞にして知らない。まあ、後者がCIAの手先であるというのはかなり前から一部では言われてきたことだし、今や立花隆などマスコミ的にはもう死亡したも同然の存在だろうが、ここで名前を出すのは、「ある問題への沈黙自体が、その人間の正体を明かしている」からだ。
現在、多くの知識人は三種に大別できる。「原発反対派」「原発容認派」そして、ほとんど気づかれないのが「狸寝入り派」である。この三者では最後のグループが一番卑怯である。知識人である以上は、国民の前に自分の所信を表明し、国民にその是非を判断してもらうのが義務と言ってよい。沈黙を守り、事態が鎮静化した後になってまた表舞台に出てくる人間に、我々は気を付けるべきだろう。
下記記事は「阿修羅」の投稿記事と、それについてのコメントである。その最後のコメントにある、「日本の社会構造改革にまで踏み込んだ議論が必要だ」という意見に私も賛成する。しかし、「議論が聞きたい」ではなく、自分から議論するべきだろう。

私が一番恐れるのは、日本人の忘れっぽさである。
この3.11以降の大惨事も、なし崩しの「復興」とともに忘れられていき、前と変わらぬ腐りきった日本が再現されていく可能性は高い。いや、それ以上に可能性が高いのは、「前以上に悪い日本社会が造られていく」シナリオである。苛酷な増税、大幅な福祉削減、年金などの廃止、TPP参加による国内産業の没落、外国人による大企業乗っ取り、アメリカによる露骨な政治支配、被災者救助の打ち切りなどが私には予測される。
今、こういう時だからこそ、「日本社会の大変革」をしなければ、日本は今よりももっと悪くなっていくだろう。
日本社会のあらゆる人間が、中学生も小学生までも政治について語り、議論し、大人もそれに真剣に耳を傾けることが、新しい日本社会の出発点になると私は考えている。
昔、「きっこの日記」などで紹介されていた「セヴァン・スズキ『伝説のスピーチ』」を読めば、大多数の大人は自分が大人であることが恥ずかしくなるだろう。(興味のある人は、ネットで検索して一読してほしい)

議論ばかりで何が変わる、というしたり顔の批判が今から目に見えるが、日本の庶民の間で本当の議論など行われたことはほとんど無い。あなたが政治議論を友人知人の前で始めたら「困った奴だ」「あいつはアカになった」と思われるのは必至である。政治については実は昔から日本は『1984年』状況だったのである。そんな社会で下からの変革が起こるはずはない。



(以下引用)



原発推進関係者へ告ぐ。諸氏等にまともな頭はあるか。
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/772.html
投稿者 人種国籍問わず 日時 2011 年 4 月 23 日 19:24:12: AyuYJKqVWeFio


福島原発からの放射性物質の大量流出が続いている。原発推進関係者の一角であるマスコミは相変わらず今日は濃度が下がったとか、水位が下がったとか、問題のない数値が続いているとかを報道している。

中には放射能は人体にそう害はないなどの奇怪な説まで現れた。しかし世界中に拡散した”事実”は隠せず今後福島県の被災地域がどうなるか予断を許さないことは明らかで報道姿勢でも東電を悪者にして自分達マスコミの責任を回避しようとする姿勢も出てきた。

しかし、なお現状でも原発強力推進利権連合(経済産業省、保安院、安全委員会、電力会社、御用学者、原発産業、マスコミ、電通、ACなどの宣伝屋、さらに数えきれないほどある原子力宣伝の独立・社団法人、その他)は今後も原発を新設していく方針には変わりがないようだ。彼らの口からどうでもいい解説の言葉は出るが、今後原発をどうすべきか根本的に再考すべきだの声は発せられない。要するに本音では何とかこの事態をやり過ごし今後も原発利権を守りたいとの意識が見える。

そこで彼等に問いたい。諸氏らの頭の中はどうなっているのか。幹部は東大出身者も多いようで偏差値なるものは確保してきたのだろう。それなら今後どうなるか冷静に考えれば答えがでそうなものだ。

今、原子力発電所がどうなっているのか。過去どのような経過をたどってきたのか、いくつか見てみよう。今の原発が地震に弱いことはすでにハッキリしている、新潟の地震は内陸型で大した震度ではなかったが柏崎原発は停止し一部に火災が発生した。それをすぐの消火することもできなかった。多くの原発は震度6以下でも停止した。

福島、浜岡を含め多くの原発は当初設定した稼働期間を大きく伸ばして運転することにして老朽化が進んでいる。しかし長い期間稼働させないとコストが低いという前提は崩れる。

建設当時の耐震基準は水平方向に500とか600ガルとかの荷重しか見込んでおらず、その後阪神大震災等で1000ガル以上の数値が各地で記録され何度か建築基準も改定された。力がかかるのは本体の構造体だけでなく、配管にも通信設備にも排水設備にも及ぶ。多くの揺れにも見舞われる。まして材料の劣化も進んでいることを考慮すれば。被害が起こらないほうがおかしい。継手部分が剛結の構造なら最も弱い部分が破断する。

エライ人が推定する東海大地震は今後30年以内に80%以上の確率で起こるとされる。単純にこの可能性が50%になるのはあとせいぜい10年あまりといったところだ。ご存じのとうり中電の浜岡原発は震源域の直上にある。今回の東北のようにはるか離れた海上に震源域があるわけではないのだ。マグニチュード7.3に過ぎない阪神大震災でも直下型だったためあれだけの揺れを記録し大きな被害がでた。今のままでは浜岡原発は今回の福島と同様な事故になる可能性は大きい。というよりほとんどそうなる。津波を防いだとしてもだ。どうせその時までの「利権」にすぎない。

それでも諸氏らは。多くの仲間の利権連合で今後も原発を進めようとするのか。いまだマスコミも原発容認が50%以上とかの奇怪な世論調査の数字を出している。

仮にその目論見が達成されたとしよう。しかしほぼ確実に今後同様の事故が起こりその時点で原発の新設が出来なくなるのだよ。そして日本及び人類に対する大犯罪者として歴史に記録されることになるのだよ。いくらか思考力のある頭があるならこのくらいわかりそうなものだ。諸氏らは痴呆か。冷静に自分達の置かれた状況を客観的に見ることも出来ないのか。  

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コメント
01. 2011年4月23日 19:51:54: UJ4aY1PsV6
わかっちゃいるけどやめられない。(植木等「スーダラ節」)

02. 2011年4月23日 19:54:09: 4onzyHScAI
システムが複雑で巨大で巨額な費用がかかり、得られる果実は電力と言う生活必需品。この部分に利権構造が生まれムダな税金が投入されていく。
この利権の恩恵を受けた人達は放射能汚染と言う対価を支払わされる事になる。
将来に渡って、孫子の代まで。
今はこの対価を少なくさせる方向に注力すべき時だ。

さもなくば原発強力推進利権連合も例外ではなく孫子の代まで祟るぞ。


03. 2011年4月23日 21:41:19: FmB0JlnSpg
原発の最大のネックは、プルトニウムと言う廃棄物の処理が、絶対に不可能なことだ。

04. 2011年4月23日 23:22:15: OMWy2px9Do
どうもこの問題は、単に利権構造だけにとどまらないように思えてきました。
あまり、いいたくはないのですが、勲一等旭日大綬章 表彰者に

正力松太郎(国務大臣) 昭和39年11月3日
石坂泰三(社団法人経済団体連合会会長) 昭和45年4月29日
安川第五郎(株式会社安川電機製作所会長) 昭和45年11月3日
植村甲午郎(社団法人経済団体連合会会長) 昭和47年4月29日
橋本清之助(社団法人日本原子力産業会議代表常任理事) 昭和47年4月29日
有沢広巳(法政大学総長) 昭和50年4月29日
高橋雄豺(株式会社読売新聞社最高顧問) 昭和50年4月29日
平岩外四(社団法人経済団体連合会会長) 平成6年4月29日
渡部恒三(衆議院副議長) 平成15年4月29日
渡辺恒雄(株式会社読売新聞グループ本社会長) 平成20年11月3日

といった錚々たるお歴々の名前があります。

つまり、私たちが対峙しているのはこの「日本の体制」そのものなのかもしれません。


05. 2011年4月24日 00:08:33: FmB0JlnSpg
渡部恒三(衆議院副議長) 平成15年4月29日
    ↓
  小室直樹
    ↓
  守銭奴自称霊能力者

06. 2011年4月24日 00:22:40: hj5sogWyEs
安全性よりコスト重視の市場原理主義改革の是非にまで踏み込んで議論しないと。
根本原因はそこにあるんだからな。
構造改革後、経営者は常に株主からのコストダウンの圧力に晒されるようになったんだよ。
かつての日本型経営とは違って来てる事を棚に上げるな。
それは燃料不足や物資不足、重機不足の原因にもなってる。
更に言えば、独法化が御用学者を生み出す原因にもなってる。
原子力村だとか癒着だとか上っ面だけ叩く薄っぺらい議論は聞き飽きた。
もっと社会の根源的なもんだろう。
構造改革の是非、市場原理主義の是非にまで踏み込んだ議論が聞きたいんだよ。

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