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徽宗皇帝のブログ

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イギリスは民主主義国家でありうるか
EU離脱が英国にとって有利か不利かは分からないが、国民投票によって離脱を決めたのだから、それを否定するのは民主主義(直接民主主義)の否定になる。だが、国民投票の時は国民の熱狂があったからだ、として離脱延期をしてもっと議論を深めるのはまだいい。しかし、


メイ首相はあくまで否決された合意案を首脳会議前に3度目の採決にかけ何とか合意案に基づいた離脱の実現を目指す構え。

というのは、議会制民主主義の否定になるのではないか。つまり、二度にわたる下院の否決にも従わないのは、間接民主主義も否定したことになり、メイ首相による独裁制のようなものだ。
要するに、この場合(下院の決定が不服な場合)は下院の解散総選挙を行い、その争点をブレグジット条件受諾の是非に絞り、新たなメンバーでの下院の議決で離脱条件を受諾するかどうかを決めるのが民主主義国家のあるべき姿だろう。
まあ、国民投票の時点で民意は示されており、粛々とそれに従うのが民主主義国家としては当然である。EUとの間での離脱条件交渉が不調なら、イギリスは勝手に離脱すればいいのである。その結果、英国経済が悲惨な状態になろうが、それは別の話だ。要するに、神様じゃないのだから、ブレグジットの結果など誰にも分かりはしない。しかし、民主主義において「民意が示された」以上は政府は民意に従うべきだというのは子供でも分かることである。そして議会制民主主義において、優先する院(英国は下院)の二度の否決を認めないのは議会政治の否定である。


(以下引用)



英下院、EU離脱延期を可決 賛成多数、首脳会議承認が条件


3/15(金) 3:32配信


共同通信



 【ロンドン共同】英下院は14日夜(日本時間15日未明)、約2週間後に迫った29日の欧州連合(EU)離脱を延期することを賛成多数で可決した。延期確定には21、22日のEU首脳会議で全加盟国の承認が必要。ただ下院が2度にわたり離脱合意案を否決する中、延期しても歴史的なEU離脱の行方は見通せず、英国内の混乱や不透明な情勢は続く。

 延期の可決は経済や市民生活に悪影響をもたらす「合意なき離脱」を回避し新たな道を模索すべきだとの下院の意思の表れだ。しかしメイ首相はあくまで否決された合意案を首脳会議前に3度目の採決にかけ何とか合意案に基づいた離脱の実現を目指す構え。






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