マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-92b5d5.html
<転載開始>
フィル・バトラー
2025年2月19日
New Eastern Outlook
ドナルド・トランプ大統領の大胆かつ型破りな地政学構想(カナダ併合からウクライナ放棄まで)は、彼が戦略的天才なのか無謀な野心家なのかを巡り議論を巻き起こしている。
トランプ大統領のこれまでの大きな動き:狂人か天才か?
ドナルド・トランプが大統領に就任して、我々は素晴らしき新世界に直面している。あるいは、それは同じ旧世界の邪悪版だ。アメリカ大統領による最近の電光石火の行動は、全世界を緊張させている。カナダを51番目の州にすることやグリーンランド購入計画やガザを新たなマール・ア・ラーゴにすることや、ウォロディミル・ゼレンスキーを犠牲にすることは、トランプが計画していると思われる過激な措置のごく一部だ。下記は彼が天才なのか狂人なのかに関する一瞥だ。
サスカチュワン州はいかが?
ウクライナのNATO加盟を諦めろとアメリカ大統領が示唆すれば、ゼレンスキーのような傀儡独裁者にとっては試合終了を意味することになる。
まずドナルド・トランプは優秀な実業家だが、地理を5分学べば、カナダにはテキサスより大きい10州があると分かるはずだ。新アメリカ合衆国は50州ではなく60州を持つことで恩恵を享受できる。一州(ケベック州)を除く全州で主に英語が話されているため言語の壁は、さほど大きくないと思われる。文化的には多くの調整が必要になるだろうが、アメリカとカナダは長年の友好国であるため、トランプの発想は天才的に思える。つまり、もしもカナダ人とアメリカ人の大多数がそのような超国家を望んでいればの話だ。興味深いことに、大アメリカの潜在的な力を合計した数値は現在の中国とロシアとインドのGDPに匹敵するはず。もちろん、これは完全に発展したロシアの可能性を台無しにする。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-92b5d5.html
<転載開始>
フィル・バトラー
2025年2月19日
New Eastern Outlook
ドナルド・トランプ大統領の大胆かつ型破りな地政学構想(カナダ併合からウクライナ放棄まで)は、彼が戦略的天才なのか無謀な野心家なのかを巡り議論を巻き起こしている。
トランプ大統領のこれまでの大きな動き:狂人か天才か?
ドナルド・トランプが大統領に就任して、我々は素晴らしき新世界に直面している。あるいは、それは同じ旧世界の邪悪版だ。アメリカ大統領による最近の電光石火の行動は、全世界を緊張させている。カナダを51番目の州にすることやグリーンランド購入計画やガザを新たなマール・ア・ラーゴにすることや、ウォロディミル・ゼレンスキーを犠牲にすることは、トランプが計画していると思われる過激な措置のごく一部だ。下記は彼が天才なのか狂人なのかに関する一瞥だ。
サスカチュワン州はいかが?
ウクライナのNATO加盟を諦めろとアメリカ大統領が示唆すれば、ゼレンスキーのような傀儡独裁者にとっては試合終了を意味することになる。
まずドナルド・トランプは優秀な実業家だが、地理を5分学べば、カナダにはテキサスより大きい10州があると分かるはずだ。新アメリカ合衆国は50州ではなく60州を持つことで恩恵を享受できる。一州(ケベック州)を除く全州で主に英語が話されているため言語の壁は、さほど大きくないと思われる。文化的には多くの調整が必要になるだろうが、アメリカとカナダは長年の友好国であるため、トランプの発想は天才的に思える。つまり、もしもカナダ人とアメリカ人の大多数がそのような超国家を望んでいればの話だ。興味深いことに、大アメリカの潜在的な力を合計した数値は現在の中国とロシアとインドのGDPに匹敵するはず。もちろん、これは完全に発展したロシアの可能性を台無しにする。
アメリカにとって良い面としては、カナダは約60種の非常に必要な鉱物を生産していることだ。カナダは、ダイヤモンド、宝石、金、インジウム、ニオブ、白金族金属、チタン精鉱、ウラン、アルミニウムの世界トップ5の産出国だ。また、カナダは世界の確認済み石油埋蔵量の10%を保有しており、ベネズエラ、サウジアラビアに次いで3位だ。カナダは天然ガスの第5位の産出国でもある。カナダ人にとって、アメリカの一部になることは、彼らの2.4兆ドルのGDPがアメリカの27兆ドルの生産高と即座に融合することになる。アメリカがカナダを併合するという考えは、ドナルド・トランプの発明ではない。アメリカがイギリスから独立して以来、様々な併合主義集団や著名人が、カナダの一部または全部がアメリカの一部にすることを目指してきた。これに対する私の考えは、それが論理的で両国にとって有益なら、その可能性は低いというものだ。
パレスチナ買収!
トランプがガザを購入し海辺のリゾート地に変える話に移ると、ここから新大統領の政策展開が面白くなる。億万長者不動産王は、ガザに暮らしているパレスチナ人180万人をエジプトやヨルダンなどに移住させることを提案している。これについて私が最初に思ったのは、ネタニヤフが選挙前からトランプの糸を引いて「大イスラエル」が実現するようにしたということだ。パレスチナ人は何十年も圧制下に置かれているが、この計画にはある種邪悪な天才性が感じられる。数百人の敵を倒すためにイスラエルが殺した1万5000人の無辜の人々を別にすれば、これらの人々が公平な扱いを受けるべき時はとっくに過ぎている。多少の批判は受け入れるが、このばかげた状況を解決するための私の計画は下記の通りだ。
トランプとイスラエルには旧パレスチナでやりたいことをやらせればいい。だが、ここに落とし穴がある。ガザ(またはヨルダン川西岸)の貧しく家のない人々を単にトラックに積み込むのでなく、シオニストのために土地を盗むのでなく、代金を払わせるのだ。そして、トランプがガザをそんなに欲しいなら、アメリカの金で参加させれば良い。180万人のパレスチナ人に、たとえば一人当たり4万ドルの分け前を配ろう。この数字は、ジョー・バイデン前大統領が、アメリカ軍需産業への資金洗浄をするためゼレンスキー大統領に与えた金額より遙かに少ない。720億ドルは、現代における最も大規模な人類の惨事の一つを完全解決するためなら安いものだ。そして正直に言って、シオニストにはその余裕がある。さて、これらの人々を移住させることについてだが、まあ、この提案に対するする批判は大いにあるだろう。今でもロシアはトランスロシア鉄道と輸送網の最も寂しい部分に沿った広大で緑豊かな自然の楽園への人々の定住を必要としている。素晴らしいIMFに、砂と埃よりましな所に住みたいと思っているパレスチナ人への助成金を出させれば良いではないか。シオニストに望むものをくれてやり、黙れ!と言うのだ。天国への階段を建設するのだ。すぐ隣に豪華ペントハウスがあるアメリカ前哨基地で安心して憩うのだ。私の天才的才能を皆様に感じていただけるはずだ。
真ん中で分ける
さて、ウクライナとゼレンスキーの今後の離脱について考えてみよう。ロシアが遅かれ早かれドニプロ川東側を全て占領することを考えると、これが停戦交渉の最初の要点になるはずだ。物事を真っ二つに分けるより公平なことがあるだろうか? ウクライナ軍はドニプロ川西岸に撤退し、ロシア軍はその場で停止すべきだ。これが合意されれば、ロシア人であれウクライナ人であれ、川の東側に住む全員に投票権が与えられるべきだ。他の超党派組織と連携して国連は投票を監視すべきだ。その後、境界線を引くか、または人々が心情的に居着いている地域に再定住させるべきなのだ。これはインドが分割された時の惨事のような強制移住ではなく、より緩慢で、より円滑な、より良い解決策だ。残ったウクライナは、決してNATOに加盟させてはならない。EU加盟は、ロシアは全く気にしないだろうと私は思う。
アメリカに借金を返済するようトランプはウクライナに求めているが、これはドナルド・トランプではなくブラックロックの話だと全員知っている。希少鉱物は、関係が正常化さえすれば、イーロン・マスクはロシアからリチウムを容易に購入できる。ウクライナ西部の重要資源は、大量の石炭鉱床と、カルパチア山脈地方の石油とガス埋蔵、そして小麦だけだ。後者はウクライナのインフラ再建に要する数兆ドルとともに、ブラックロックや他の投資海賊が狙っているものだ。
戦線からの最新ニュースによると、ロシア軍は既に南東部戦線全域でドニプロ川東岸の陣地に向かって前進している。ハリコフは間もなく包囲されるだろうし、人口の半分以上はロシア人だ。そして最後に、今週、ヴァンス・ゼレンスキー会談を前にウクライナは「いつかロシアのものになるかもしれない」とトランプ大統領が記者団に語った。だから、ゼレンスキーが何が自分のためなるか分かっていれば、私が上述した取り引きをためらわずに成立させるだろう。アメリカはウクライナのNATO加盟をあきらめているとアメリカ大統領が示唆すれば、ゼレンスキーのような傀儡独裁者にとっては試合終了の合図だ。
もちろん、私の分析は極めて投機的だ。だが私が話している勢力や支配領域は痛みを伴う未来に残る人類の傷だ。今後の最善策は、必ずしも彼らが望むものを与えるのではなく、双方が納得できるものを与えることだ。イスラエルには誰とも一緒に暮らすつもりがないのは明らかだ。アメリカは流血なしに拡大しつつあるのだろうか? まあ拡大アメリカの国民にとっては、ガソリンが安くなり雇用や食料品が増えるなど利点は多々ある。ウクライナに関しては、ユーロマイダン・クーデター以来、正当な国ですらないというのが私見だ。トランプは正しいと私は思う。ウクライナは常に(西側にポーランド帝国の小さな領土がある)ロシアの一部であるべきだ。
皆様のお考えをお聞きしたい。
フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者で東ヨーロッパ専門家。「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。
記事原文のurl:https://journal-neo.su/2025/02/19/trumps-big-moves-so-far-lunacy-or-genius/
パレスチナ買収!
トランプがガザを購入し海辺のリゾート地に変える話に移ると、ここから新大統領の政策展開が面白くなる。億万長者不動産王は、ガザに暮らしているパレスチナ人180万人をエジプトやヨルダンなどに移住させることを提案している。これについて私が最初に思ったのは、ネタニヤフが選挙前からトランプの糸を引いて「大イスラエル」が実現するようにしたということだ。パレスチナ人は何十年も圧制下に置かれているが、この計画にはある種邪悪な天才性が感じられる。数百人の敵を倒すためにイスラエルが殺した1万5000人の無辜の人々を別にすれば、これらの人々が公平な扱いを受けるべき時はとっくに過ぎている。多少の批判は受け入れるが、このばかげた状況を解決するための私の計画は下記の通りだ。
トランプとイスラエルには旧パレスチナでやりたいことをやらせればいい。だが、ここに落とし穴がある。ガザ(またはヨルダン川西岸)の貧しく家のない人々を単にトラックに積み込むのでなく、シオニストのために土地を盗むのでなく、代金を払わせるのだ。そして、トランプがガザをそんなに欲しいなら、アメリカの金で参加させれば良い。180万人のパレスチナ人に、たとえば一人当たり4万ドルの分け前を配ろう。この数字は、ジョー・バイデン前大統領が、アメリカ軍需産業への資金洗浄をするためゼレンスキー大統領に与えた金額より遙かに少ない。720億ドルは、現代における最も大規模な人類の惨事の一つを完全解決するためなら安いものだ。そして正直に言って、シオニストにはその余裕がある。さて、これらの人々を移住させることについてだが、まあ、この提案に対するする批判は大いにあるだろう。今でもロシアはトランスロシア鉄道と輸送網の最も寂しい部分に沿った広大で緑豊かな自然の楽園への人々の定住を必要としている。素晴らしいIMFに、砂と埃よりましな所に住みたいと思っているパレスチナ人への助成金を出させれば良いではないか。シオニストに望むものをくれてやり、黙れ!と言うのだ。天国への階段を建設するのだ。すぐ隣に豪華ペントハウスがあるアメリカ前哨基地で安心して憩うのだ。私の天才的才能を皆様に感じていただけるはずだ。
真ん中で分ける
さて、ウクライナとゼレンスキーの今後の離脱について考えてみよう。ロシアが遅かれ早かれドニプロ川東側を全て占領することを考えると、これが停戦交渉の最初の要点になるはずだ。物事を真っ二つに分けるより公平なことがあるだろうか? ウクライナ軍はドニプロ川西岸に撤退し、ロシア軍はその場で停止すべきだ。これが合意されれば、ロシア人であれウクライナ人であれ、川の東側に住む全員に投票権が与えられるべきだ。他の超党派組織と連携して国連は投票を監視すべきだ。その後、境界線を引くか、または人々が心情的に居着いている地域に再定住させるべきなのだ。これはインドが分割された時の惨事のような強制移住ではなく、より緩慢で、より円滑な、より良い解決策だ。残ったウクライナは、決してNATOに加盟させてはならない。EU加盟は、ロシアは全く気にしないだろうと私は思う。
アメリカに借金を返済するようトランプはウクライナに求めているが、これはドナルド・トランプではなくブラックロックの話だと全員知っている。希少鉱物は、関係が正常化さえすれば、イーロン・マスクはロシアからリチウムを容易に購入できる。ウクライナ西部の重要資源は、大量の石炭鉱床と、カルパチア山脈地方の石油とガス埋蔵、そして小麦だけだ。後者はウクライナのインフラ再建に要する数兆ドルとともに、ブラックロックや他の投資海賊が狙っているものだ。
戦線からの最新ニュースによると、ロシア軍は既に南東部戦線全域でドニプロ川東岸の陣地に向かって前進している。ハリコフは間もなく包囲されるだろうし、人口の半分以上はロシア人だ。そして最後に、今週、ヴァンス・ゼレンスキー会談を前にウクライナは「いつかロシアのものになるかもしれない」とトランプ大統領が記者団に語った。だから、ゼレンスキーが何が自分のためなるか分かっていれば、私が上述した取り引きをためらわずに成立させるだろう。アメリカはウクライナのNATO加盟をあきらめているとアメリカ大統領が示唆すれば、ゼレンスキーのような傀儡独裁者にとっては試合終了の合図だ。
もちろん、私の分析は極めて投機的だ。だが私が話している勢力や支配領域は痛みを伴う未来に残る人類の傷だ。今後の最善策は、必ずしも彼らが望むものを与えるのではなく、双方が納得できるものを与えることだ。イスラエルには誰とも一緒に暮らすつもりがないのは明らかだ。アメリカは流血なしに拡大しつつあるのだろうか? まあ拡大アメリカの国民にとっては、ガソリンが安くなり雇用や食料品が増えるなど利点は多々ある。ウクライナに関しては、ユーロマイダン・クーデター以来、正当な国ですらないというのが私見だ。トランプは正しいと私は思う。ウクライナは常に(西側にポーランド帝国の小さな領土がある)ロシアの一部であるべきだ。
皆様のお考えをお聞きしたい。
フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者で東ヨーロッパ専門家。「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。
記事原文のurl:https://journal-neo.su/2025/02/19/trumps-big-moves-so-far-lunacy-or-genius/
コメント