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タダほど安いものは無いが、それは困る、という連中

ながたかずひささんの「ユルネバ!」から転載。
私自身は、固い本をほとんど読まない人間だから、こうして誰かが、読んだ本の内容を簡単にまとめてくれると、とても助かる。まあ、学生がウィキペディアやその他のネット検索に頼って、コピーだらけの論文を書くのも当然かな、と思う。そもそも、個人の知識(頭の中身)など、どこかで誰かの言ったことだけで組み立てられているのだから、コピーを恥じる必要も無いし、著作権など、有害無益というものだろう。(書いた本人に著作権の利益のすべてが行くならまだいいが、ジャスラックなど、寄生虫でしかない、と私は思っている。ディズニーなども同じ。自分たちはさんざんパクリをやっていながら、ディズニー作品がパクられることにはえらく厳しい。ダブルスタンダードである。)
余談はさておき、風力発電に関しては下にあるように


「効率が低い」
「出力が不安定」
「電気代が上がる」
「風車を建てる余地なんかない」
「そもそも日本に向かない」
「環境を破壊する(低周波、バード・ストライク)」
そして
「系統接続が難しい」

とさんざん言われているわけだが、実は、そうした発言は原発村(電力村と言うべきか)が意図的に流しているのではないか。(もちろん、その言葉を鵜呑みにして自分もそれに同調発言をするブロガーやら何やらも沢山いるわけだ。)
では、なぜ風力発電がそれほど貶められるかというと、言うまでもなく、それが自分たち電力村(原発村・オイル村も含む総体をこう呼んでおこう。)の利益の大本を失わせるからだ。風力発電は、設備の初期投資とメンテナンス費用以外には、「エネルギーそのものはタダ」である。つまり、フリー(無料)エネルギーだ。彼らにとってはそこが最大の問題なのである。すなわち、最初の設備投資以降は、経常的に入る収入が、メンテナンス料金だけ、という微々たるものになる。これは電力会社にとっては面白くない話である。原子力には税金が膨大に流れ込む政治システムが完備しているし、石油石炭の化石燃料なら、その輸入価格変動によって利ざやが稼げる。ところが、風のエネルギーはタダなのである。タダのものに高い価格をつけたら、いくら大衆が馬鹿でも黙ってはいないだろう。
そこで、電力会社は、風力発電(その他の自然エネルギー発電もだが)を潰しにかかることになるわけだ。少なくとも、化石燃料やウランが尽きるまではその方針で行くだろう。そして、化石燃料の使用や原発から来る環境破壊、環境汚染、高負担については、世界中の庶民がツケを回されるわけである。



(以下引用)




2014年06月25日


本「日本の知らない風力発電の実力」安田陽




 取り残されてますぞー。


 大島堅一教授(@kenichioshima)がツイートしておられたので読んでみました。
 たいへんわかりやすくて良い書籍でした。
 本書にもありますが、再エネ系は現在技術革新(やそれにともなう低コスト化)のスピードが著しく、IT系同様「5年前は大昔」だそうです。
 5年前の今頃というとiPhone3GSが発表されたあたり。
 ありとあらゆる私たちの「常識」がもはや「誤解と神話」であることがイメージできましょう。曰く、

「効率が低い」
「出力が不安定」
「電気代が上がる」
「風車を建てる余地なんかない」
「そもそも日本に向かない」
「環境を破壊する(低周波、バード・ストライク)」
そして
「系統接続が難しい」

工学博士で風力発電のスペシャリストである著者が、これらを解きほぐしてゆきます。この本のポイントは風力のバラ色の未来を描くセールス本ではなく、「現実」の「実績」の「データ」を中心に読み解いていく点。
 数字には有無をいわさぬ迫力があります。

 知らない話ばかりで目から鱗がボトボトと落ちると同時に、欧米風力先進国に対して10年からヘタすると20年は立ち遅れている日本の現実に暗澹たる気分になり、いやしかしむしろこれだけ導入してる先達が居るのだから、知恵と経験を学べるなあ、とも。
 ちなみに一昨年2012年導入された風力発電設備容量でトップは中国の13,200MW、2位アメリカ13,124MW。
 日本は88MW、中国の1/150です。

 風車といえばデンマーク、ですが、デンマークも実は80年代中盤までは、大規模石炭火力に頼りきりだったそうです。でもこれじゃエネルギー安全保障などの面からも良くない、と国民総出で(ありていにいえば戦略変更にかかるコストをみんなで負担することにして)風力発電やガスタービン・コジェネをどんどん入れてそれに耐えうるように系統を増強・更新しその管理のノウハウも発達させ、水力発電の豊富な隣国スウェーデンやノルウェーとも融通しあって現在に至る。発電電力量ベースの導入率は実に33.7%つまり1/3、設備容量での導入率は65%を超えています。
 これほどの電気がガスも石炭も重油も焚かずにぴゅーぴゅー吹いてる風をちょいとおすそ分けしてもらうだけで手に入る。
 一方その頃日本では。
 コスト負担といってもデンマークの電気料金は「税金などを除けば」日本より安いんですよ。特に産業用は税込みでも日本の半分ほどです。
 どうして日本の電気代は高いんでしょう?

 おそらくありとあらゆる場面で今日もそのような誤解と闘い続けている安田先生は苦笑いしつつ日本の現状をこう例えます、
「『10Pのレポートを書きなさい』と宿題を出したらそのレポートができない理由を20P書いてくる学生」
だと。その半分の力と情熱をレポート書くことに費やせば、と。

『里山資本主義』でも描かれていましたが、再エネのいい点は「地域からお金が出て行かない」うまくいけば「地域にお金が落ちる」ところです。
 特に離島などでは軽油重油灯油を高いお金出して取り寄せて使ってるわけで、これが風力・バイオマス・太陽光など「そこで回る」エネルギーに何割か切り替えれば家計がぐっと楽になる。
 北海道がちょうどアイルランド(34%)と様々な条件が似てるらしくて、風車建てて足りない分はロシアから安いガスをパイプで運んでタービン回せば、独立だって夢じゃありませんぜ。

 風力もかように凄いことになってますが太陽光も「この3年でパネルコスト1/3」だそうで、2013の3Qで平均価格は$0.7/Wを切ったとか。日本の戸建ての屋根だと3kW程度が多いですから、パネルそのものは屋根一面で20万円ほど。すでにそれ以外の施工、メンテナンス、営業などソフトウェア的コストの方が高くついているそうです。

 ともあれこの2014年夏に「再エネなんか役に立たない」と言ってると、「iPhoneなんてオモチャだ」と言ってるのと同じような時代錯誤だ、というのを痛感しました。

 世の中の進歩・変化があまりにも速過ぎて、あらゆる自分の「常識」が壊れていく感覚がして、これがひょっとして兼好法師の
「あやしうこそものぐるほしけれ」
かなあ、などと思う今日このごろです。

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