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徽宗皇帝のブログ

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マイナス金利とは「金融資本主義の終焉」を意味する
何度も書いてきたことだが、ポーの「(地図などの)大きすぎる字は目に入らない」という言葉は、人間の心理の盲点を突いた言葉で、下のグロス氏の言葉は、その「大きすぎて目に入らない字」を指摘したものに思える。

「資本主義はゼロ/マイナス金利では成立しえない」

つまり、先進国各国がゼロ/マイナス金利を導入した時点で、資本主義は終わった、と見ていいということだ。
資本主義がなぜゼロ/マイナス金利では成立しないか、と言えば、資本主義とは資本家がカネを出して企業を誰かに経営させ、その利益を自分に還元させるシステムであり、その資本家とは通常は銀行や証券会社や投資家など、「金利」が無ければもともと存在しえないものだからだ。では、国家が企業家に出資して、起業させ、経営させるか。それでは資本主義ではなく社会主義である。
現在の資本主義社会では、企業の内部蓄積が膨大なので、銀行の存在を必要としない。中小企業は銀行の融資を必要とするが、低金利の状態で、ハイリスクな中小企業に融資することは銀行は好まない。ということで、銀行や「カネを持っているだけ」の資本家の存在は、社会経済的に無意義になってしまったわけだ。これが、資本主義(金融資本主義)の終焉ということである。


(以下「孔徳秋水」氏のツィッターから転載)


>グロス氏は、資本主義がゼロ/マイナス金利では成立しえないと指摘する。 特にマイナス金利の世界はそれが明白だ。今や投資家は、お金を払って負債を買っているのだ。結果、世界のバランスシートにはおかしな現象が起こっている。グロス氏はイエレンFRB議長を非難する。


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