忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

ロシアという日の出の国と日本という日没の国
「混沌堂主人雑記」引用記事から孫引き転載。
他の部分も興味深い記事があるが、「日本人の知らないロシア経済の現在」という趣旨では、これは啓蒙的意味のある記事だと思う。
北極海航路を使えば、欧州とアジア(念頭にあるのは主に東アジアだろう)の距離が格段に近くなる、というのは、言われてみれば当たり前だが、最初から誰も想定していないので、意表を突かれた人が(私を含め)多いと思う。その航路の経済的意味も大きい。
まあ、それ以前に、ロシアと日本はまったくのお隣さんなのだから、貿易でお互いに有利であるはずなのである。

ちなみに、日本海海戦で日本海軍がバルチック艦隊を破ったのは、バルチック艦隊がアフリカ大陸を大回りする超長い航路を経てきたため、疲弊しきっていたから、という原因がある。つまり、長距離航路の弊害の見本である。
私の意見では、秋山真之など、名参謀でも何でもない。T字回頭(敵前回頭)など、敵に「射撃の的にしてください」というアホ戦略だと思っている。日本側の被害は、その回頭の間の被害がほとんどなのである。
日本海海戦全体について言えば、日本側は、バルチック艦隊がこちらに向かっていることは明白だったのだから、日本近海でいくらでも(休憩も十分に入れながら)訓練し、準備できたのである。一方は長い航海で(射撃訓練もできず)ヘトヘトだったという違いである。(白瀬火薬の功績も大きいが、これを知っている人は少ない。つまり、日本人歴史家の「技術者軽視」「英雄史観」である。)
日本人は英雄神話にすぐ騙されるのだ。「日本人凄い(つまり日本人の俺も凄いはず)」ワーイワーイである。さて、今の日本の現状を見て、そうはしゃいでいられるだろうか。「鬼畜ロシアなど、世に埋もれた英雄の俺(たぶん、40歳50歳くらいの無職ネトウヨ)が片づけてみせる」と言うのだろうか。ロシアと日本が戦って喜ぶのは誰だというのか。

(以下引用)


上記文抜粋
・・・・・・・・・・・
プーチン大統領「ロシアは日本を追い抜いた。ロシアは購買力平価GDPで世界第4位を占めています」「今、生産に重要なのは頭脳だ。…それに相応する人材を育てねばならない。」
竹下雅敏氏からの情報です。
 サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)が6月5日から8日まで開催され、7日にはプーチン大統領の演説がありました。
 北極海航路を利用すると、欧州とアジア間のルートはスエズ運河経由と比べて8000kmも短縮できるらしい。フーシ派による攻撃でバブ・エル・マンデブ海峡を航行できない西側の海運会社は、ロシアが管理する北極海航路の利用を検討し始めた、ということです。
 パレスチナ・イスラエル戦争が、ロシア経済の追い風になるという皮肉な結果です。
 2023年の購買力平価GDPランキングは、1位中国、2位アメリカ、3位インド、4位日本、5位ドイツ、6位ロシアでしたが、「世界銀行をはじめとする複数のデータでは、購買力平価GDPでロシアは日本を追い抜いた。」ということです。プーチン大統領は、“ロシアは購買力平価GDPで世界第4位を占めています”と言っています。
 そして、“昔は、生産のために重要な手段は土地だった。だが今、生産に重要なのは頭脳だ。我々は技術を発展させ、大学を作り、それに相応する人材を育てねばならない。世界発展の中心は、今日、疑いの余地もなくアジアへと移りつつある”と言っています。
 プーチン大統領は、ロシアの成長を維持し、グローバルな舞台で重要なプレーヤーであり続けるために、“全国的な新規プロジェクトへの投資を増やし、経済発展における中小企業の役割を強化すること、…自動化やAI技術の活用によって労働生産性を高めること、貧困を削減すること、ロシアの家庭の生活の質を向上させること”などを提案しています。
 日本の政治家のアホ面を思い浮かべると、日本は置き去りにされるのではないかという気がします。
 欧米の決済システムの信頼性は損なわれており、BRICSグループは外部からの制裁干渉を受けない独自の独立した決済システムの開発に取り組んでいる、とあります。
 『世界準備通貨としての米ドルの終焉』によれば、“2024年6月9日にサウジアラビアの石油を米ドルのみで販売するという米国とサウジアラビア間の協定が終了し、サウジアラビアの王子はすでに米国に対し、この協定は更新されず、米ドルは今後受け付けないと通知している”ということです。
 世界情勢は劇的に変化しているのに、日本の場合、政治家・官僚はどうにもならないぐらい無能で、主要メディアの報道は完全に的外れです。「日本にはアホしかおらんのか?」と思う事もしばしばです。
 「今、生産に重要なのは頭脳だ。…それに相応する人材を育てねばならない。」というロシアと、国民をレプリコン・ワクチンのモルモットにしようとしている日本の違いは、あまりにも大きい。

拍手

PR

コメント

コメントを書く