(ブルームバーグ): 中国の国家衛生健康委員会と国家疾病予防管理局、中国疾病予防管理センターの代表者が29日午後3時(日本時間同4時)、新型コロナウイルス予防・管理の措置の実施について記者会見を開く。国家衛生健康委が発表資料で明らかにした。
新型コロナを徹底的に封じ込める厳格な「ゼロコロナ」政策に対する反発が国民の間に広がり、街頭での抗議行動に対しては大規模な警官の動員で厳しい対応をしている中国当局だが、一定の譲歩も示唆している。
国営通信は29日、自宅待機を続けていれば頻繁なコロナ検査は不要だと報道。広東省広州市では高齢者とオンライン授業を受けている学生は日次のコロナ検査が免除された。感染源を追跡し感染者を特定するため北京市で講じられている移動制限は24時間を超えてはならないと当局側は説明した。
香港上場の中国本土株は29日に急反発。中国当局が不動産開発企業向けの資金繰り支援を強化したほか、新型コロナ対策の制限措置への抗議活動で動揺した市場も落ち着きを幾分取り戻した。
香港上場の中国本土株が急反発、抗議活動沈静化-不動産支援強化も
国家衛生健康委が発表した本土での28日の新規感染は3万7477人。重慶市が8721人で、北京市は過去最多の4370人となった。ゼロコロナ政策を巡る当局側の譲歩は小さなものだが、ここ数日の展開は市場ウオッチャーに希望を与えている。
四川省成都市が大規模な隔離施設の建設を中止したと地元メディアが報道したことで、集団隔離政策が緩和されるとの観測も浮上。北京市では市民が市当局に過度な規制への不満を訴えた後、多くの居住区の封鎖が解除された。
原題:China to Hold Covid Press Briefing at 3pm Tuesday、China Uses Police, Censors, Quiet Covid Easing to Stem Protests (抜粋)
(コロナ新規感染者数などを追加して更新します)
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