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徽宗皇帝のブログ

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伊波洋一という偉材
「晴耕雨読」から転載。
伊波洋一氏は労働組合員上がりの政治家、つまり根っから庶民(下の人間)の側に立って戦う人物である。私も宜野湾に住んでいたことがあり、その当時の市長であった。その市長選ではもちろん私は彼に投票したが、彼の政治家としての見識については深くは知らなかった。下記記事を読んで、その優れた見識と知識、思考力に驚いているところだ。これは地方政治レベルの人物ではない。何より、知識が深い。片山さつきあたりが「2ちゃんねる」を情報源として馬鹿な発言を繰り返すのと比べて天地の開きがある。通常の政治家が不案内な軍事・外交(世界情勢)・歴史認識のすべてに通じているというのは凄いことである。これほどの偉材が地方にいる(しかも多分、現在は浪人中)、というのは日本という国にとっては損失ではないか。ぜひ、中央政界に出てきてほしいものである。
下記インタビューの内容も非常に興味深い。やはり岩上安身は優れたジャーナリストだ。



(以下引用)*途中に意味不明の部分、 「(海幹校戦略研究で)『ヨシハラ、ホームズの慧眼というべきであろう』と言っている。」という箇所があるが、そのままにしておく。この「ヨシハラ」は発言内容の引用ではなく、発言者だろうか?つまり自衛隊の「ヨシハラ」という人物が米国の日本を戦場にする計画について「ホームズの慧眼というべきであろう」と能天気に褒めている、ということだと思う。



2013/9/7


「伊波洋一氏インタビュー『日本が独立すれば、琉球が独立する必要はない』といつも言う:岩上安身氏」  憲法・軍備・安全保障

https://twitter.com/iwakamiyasumi

以下、連投します。

8月29日(木)19時半より行われた、「岩上安身による伊波洋一氏インタビュー」の報告ツイートを開始。

伊波氏は沖縄県議を経て、2003年に宜野湾市長に当選。

2010年まで市長を務めた。

岩上「シリア情勢。一部報道では『今日にでもミサイル撃つのではないか』と言われている。21日に起きた化学兵器による大量虐殺、子供たちが泡を噴いて倒れるという痛ましい映像がネットを中心に流れている」



岩上「一連の整理もつかないまま、いきなり英米仏が、『(化学兵器使用を)やったのはシリア政府だ』と断定し、シリア攻撃の準備を整えた。なぜそんなに早く準備が整っているのか、不思議な気がする」

伊波氏「シリア情勢。開戦というより、『攻撃』という流れになっているが、やはり、アメリカが攻撃するときに口実にするものには、いつも『嘘』や『騙し』が入っているということに、気をつけなければいけない」

伊波氏「シリアやロシアの主張と、アメリカの主張は真正面からぶつかっている。まだ国連の調査報告書も出ない中で、『確定した』というようにオバマ大統領が発表し攻撃しようとする『裏』が、いつものアメリカの流れ」

岩上「ウェスリー・クラーク米陸軍元大将のYoutube動画に驚いた。彼は辞めていたのに9.11後にペンタゴンに寄り、元部下に『イラクを攻撃することに決めた』と。アルカイダとの繋がりを見つけたのかと聞かれ『関係ない』と」

岩上「ウェスリー・クラークの持っているペーパー(機密文書)には『あと7ヶ国を攻撃する』と。その中にシリア・リビア・スーダン・イランがあると。9.11直後の時点でブッシュ政権やペンタゴンのトップが意思を共有」

伊波氏「ブッシュがテキサス州知事時代に大統領選出馬を決めた際、ライス、ウォルフォウィッツ、チェイニー、ラムズフェルド、アーミテージなどをグループにして、ウルカヌス(火と鍛冶の神)グループを結成し、(続く)」

伊波氏「(続き)一国軍事大国になったアメリカが、ブッシュ当選後の世界をいかに支配するのかということを政策立案として研究させた。世界を軍事力で支配できる強力なアメリカ軍作りとイラク戦争の準備が述べられ、(続く)」

伊波氏「(続き)その後、米軍再編という形で、今行われている『前進抑止』『地球規模での先制攻撃戦略』がブッシュの当選直後からすぐ着手された」

岩上「当然これは2001年の9.11よりも前」

伊波氏「98年か99年に計画」

伊波氏「ラムズフェルドが早速着手する。その中で、今の米軍再編がある。その時にメインになっているのが『主要な敵は中国とイラン』」

岩上「この2ヶ国が敵とされる理由は?」

伊波氏「アメリカに抵抗・対抗できる国」

伊波氏「その時点と今と少し違っているのは、アメリカはリーマンショックと2つの戦争で経済的に疲弊。中国は2桁の成長。あの頃には考えられないような強大な国になってしまったというギャップはある」

伊波氏「ウェスリー元陸軍大将の動画を見ると、まさに彼が言っていることは、ブッシュ戦略そのものがきちんとあって、その中で9.11テロがあったので、それを契機に『じゃぁ、イラク行け』というような感じなのかなと思う」

岩上「つまり、9.11が起こったから色々考え始めてイラクに攻めようと思い立ったわけではなくて…」

伊波氏「ではない」

岩上「確信犯的な攻め入り方、大量破壊兵器があると言って、実はなかったと。口実に過ぎなかった」

伊波氏「アメリカがやった湾岸戦争やイラク戦争で、後になって(大義名分が)嘘だったということが分かった。日本もそうだったが、軍部がやりたい戦争をやるために世論を操作するということもありうる」

伊波氏「(シリア攻撃によって)何の解決に結びつくのか。懲罰という流れだけ。毒ガスが使われたかどうかということは、客観的にはまだ明らかになっていない。英米仏の国民が批判的であるのは、そこだと思う」

岩上「イラク戦争では『大量破壊兵器を潰す』というアメリカの勢いに飲まれ、各国が有志連合に参加した。今回はイタリアが不参加を表明しポーランドも拒否。大義のない戦争に加わらない国が最初から何カ国も出ている」

伊波氏「先制攻撃主義のブッシュ政権は、『自分たちに味方しないのは敵だ』というようなことを平気で言っていた。つまり、ここはアメリカに寄り添っておかなければ敵視されるということを、ひしひしと感じたと思う」

伊波氏「毒ガス使用の懲罰として、普通であれば、国際司法裁判所も犯罪裁判所もあるわけだから、毒ガス使用を特定して裁くというのが、本当の法の裁き。そこに行かず、あくまで攻撃。その理由として(続く)」

伊波氏「(続き)イランの核開発を抑止するためとの言い方。シリアを見逃せば、『毒ガスを使用しても見逃されたんだから、核開発をしても見逃される』というメッセージがイランに届くという話。おかしな論理だと思う」

伊波氏「アメリカが守らなければならないのが、イスラエルとの関係。北朝鮮の隣の韓国や日本は、別にアメリカにとって関係ない…」

岩上「死活的に重要じゃない」

伊波氏「それほど共感を持っていないのかもしれない」

岩上「中東ではなく、むしろ東アジアにコミットするべきと言う戦略家もいる。先日、ズビュグニュー・ブレジンスキーは『シリアの友』と欧米同盟諸国がシリアで工作していると発言。中東に深入りするなということか」

伊波氏「イランは別として、中東の国の政治は元々イスラム原理主義的なものが政治を支配していたわけではない。むしろアラブの春は宗教に立ち戻ったところがあった。アメリカが敵を作ったような感じがしないでもない」

岩上「シリアで内戦を戦っている反体制派は複数いて、一部はアルカイダ。サウジアラビアやカタールなど『シリアの友』から武器をもらい、人も送り込まれ、アメリカの手先としてアルカイダが動いている不思議な現実」

伊波氏「元々イラクのフセインもアメリカのサポートを受けた。アフガニスタンでもアメリカの武器を使った軍隊がソビエトと戦った。アメリカはどちらかの側に協力をし、国益のために戦争を継続させる流れが続いている」

伊波氏「今回のクルーズミサイルの発射は、『そろそろ使わない』といけない時期に来ているのかなと」

岩上「賞味期限切れ」

伊波氏「要するに軍産複合体のサイクル。94年の湾岸戦争から10年サイクルという感じがする」

岩上「アメリカは『ピボットTOアジア』で東アジアに兵力を再編。日本、沖縄も影響を受けつつある。我々はオスプレイの問題など色々な問題に直面し、大きな流れの中で翻弄されてしまっている」

伊波氏「(米海空軍の)エアシー・バトル構想を、『海幹校戦略研究』2012年5月の増刊号『アメリカ流非対称戦争』で分析。非対称戦争とは、本来はテロとの闘いだが、この構想における非対称戦争の相手は中国とイラン」

伊波氏「米軍戦略では、南西諸島は日本に守らせる。日本が攻撃されずとも中国を攻撃するためには集団的自衛権行使が必要になる」

岩上「だから尖閣をフレームアップ?」

伊波氏「尖閣は関係ない。台湾の権益を守るのが目的」

伊波氏「(『海幹校戦略研究』2012年)12月に出た論文で(エアシー・バトル構想の)戦略論考を噛み砕いている。その中に『空軍も海軍もドクトリンを共有し訓練を実施した』と記述。また、F22について書いてある。(続く)」

伊波氏「(続き)F22は嘉手納にも配備。単なる戦闘機ではなく、潜水艦から発射されたトマホーク巡航ミサイルに対し、(あらかじめ)セットされた目標とは違う場所に敵が移動したら、F22が目標場所の修正を指示する」

伊波氏「米潜水艦1隻で154発のトマホークが発射可能。2010年、釜山にミシガン、フィリピン・スービックにオハイオ、ディエゴガルシアにフロリダが入港し浮上。合計462発が発射できるぞというデモンストレーション」

伊波氏「アメリカは長距離爆撃機の開発を進めている。米本土から高高度を通って敵防衛網を突破。エアシー・バトルを策定提案したCSBA(シンクタンク・戦略予算評価センター)は過去15年で24回の対中国図上演習を実施」

伊波氏「アメリカにはネットアセスメント局(国防総省相対比較評価局)があり、90歳を過ぎたマーシャル(アンドリュー・マーシャル)氏がアメリカの戦略、米軍再編やエアシー・バトルを提案。その際にシンクタンクを使う」

伊波氏「エアシー・バトル構想には海兵隊の役割がないので海兵隊は批判的。CSISは『米国のアジアにおける戦略の最優先事項は、中国との紛争に備えることではなく、むしろ、紛争は決して必要ではなく、』」

伊波氏「『紛争を引き起こそうと考えることもできないような環境を構築することである』と言っている。但しCSISは平和主義ではない。琉球列島に要塞を造っていくとか、日本での軍事化が物凄く進んでいる」

伊波氏「日本における軍事化の進行。岩国、辺野古。普天間飛行場の滑走路は新田原(にゅうたばる)に移っている。辺野古は1800m、新田原は2700mの滑走路。ギャラクシー輸送機が最大荷重で降りてもびくともしない厚さ」

伊波氏「2010年から滑走路を厚みのあるものに造りかえている。日本の自衛隊基地も米軍基地も戦争に使うための準備を進めている。さらに、民間空港を米軍が使用し定期的に訓練をするという流れも動き出している」

伊波氏「これまで日本は平和国家として戦争をしないと言ってきた。隣国からすればありがたい。しかし、今はアメリカと組んだ暴力団みたいな人がそばに来るようになったような状態。中国などからすれば警戒せざるを得ない」

伊波氏「激情をクールダウンさせ、第三次世界大戦にエスカレートする前に交渉の余地を残すということ。日本を戦場にしながら…」

岩上「米中直接対決だけは避け、限定戦争にする。米ソ冷戦の時の代理戦争のように、日本をベトナムにするということ」

伊波氏「(海幹校戦略研究で)『ヨシハラ、ホームズの慧眼というべきであろう』と言っている。自国が戦場になるのに、どこが慧眼なのか。」

伊波氏「これが海上自衛隊、防衛省の中で共感を持って受け止められている」

岩上「彼らとしては、凍結されていた張り子の軍隊だったのが、生き生きと仕事ができる。中国と戦うことができると。」

岩上「アメリカを友軍として。だが戦場は日本。本土空襲や沖縄地上戦を除き、日本人が自国を戦場にしたということはほとんどない。自国を戦場にしてしまうことの痛みをこの人達は分かっていないのではないか」

伊波氏「(海幹校戦略研究の)論文の中には『限定戦争ができるのは列島だ』と(の主旨が)書いてある」

※参考http://t.co/esN8TlZhpx

岩上「日本では大きく報道されないが、安倍政権誕生以降、世界中から、特にアメリカから厳しい批判が浴びせられている。オバマに会いにいっても非常に冷ややか。G8の際にも、立ち話すらさせてもらえず。」

岩上「反米的な発言をする鳩山首相(当時)ですら、ワーキングディナーで10分間(のオバマとの意見交換が)あった。安倍首相はそれすらダメ。対米追従しているのに。歴史認識で過剰に中韓と事を荒立てるからだ」

伊波氏「シンポジウムでの柳澤協二さんの発言。アメリカは議会報告書で、『安倍政権による、歴史問題に関する発言並びに行動は、米国の国益を害する方法で地域を混乱させるとの懸念を生んでいる』と」

伊波氏「カーネギー国際財団の見解。『(米国にとっての)最大のリスクは、島嶼をめぐる(日中の)限定的な対立が偶発的にエスカレートする』ということ。つまり、尖閣で(衝突が)起こることを米国は望んでいないのだ」

伊波氏「最近の報道。6~7月頃に日本と中国で行った世論調査で、両方とも9割以上が相手の国が嫌いか、嫌いに近いということらしい。ただ、7割以上の人たちが、相手の国との関係は重要だ、とも言っている」

伊波氏「尖閣問題。アメリカは放置。要するに『私たちは関係ない』と言っている。日本の領土に対するアメリカの保護はない。尖閣という、人も住んでいない岩の島を、アメリカでは『ロック』(岩)と言う。」

伊波氏「アメリカは『岩』のために米兵の命を捧げないというのが言い分。台湾という現実の権益が一番大きな問題。中国といえども、日本に攻めるわけでもない。日本は長い体系を持って尖閣問題を見つめるべき」

岩上「伊波さんは『戦略として、中国は、日本本土を攻撃しようとか、侵略しようとかいう意思はないのではないか』と?」

伊波氏「ないと思う。だって、彼らにとって大きな権益である、一国二制度の香港とか、韓国もあるし、台湾もあるし、東南アジアの国々もある。そういったことを置いて、日本を攻撃しにいく意味がどこにあるのか?歴史を見ても、日本の有史以来、一度とて、中国は日本に攻めたことはない」

伊波氏「琉球、沖縄も、明治維新まで、琉球処分まで450年間、単一の琉球王国があり、その前は3つの国があり、500年近く中国とつき合ってきたが、一度とて中国に攻撃されたことがない。日本には攻撃されたが。」

伊波氏「1609年の薩摩もそうだし、琉球処分もそう。日本は朝鮮半島にも何度も攻めている。蒙古軍は攻めてきたが、それは中国軍ではない。中華思想というのは、遠くまで攻めるような仕組みではない」

伊波氏「沖縄(琉球王国)は平和的国家として生きた。日本も、平和的国家として、これから100年、200年、300年と生き延びなければならないはず。僕は、一番、日本は損していると思う。」

伊波氏「予測では2017年には米国も追い抜くかもしれないという、成長する国(中国)が隣にありマーケットがある。それの10分の1になりかねない日本が、一生懸命に剣を持って立ち向かおうとしているのは滑稽」

伊波氏「日本には憲法9条があるが、1952年に旧日米安保ができ、安保の下での安全保障だと(言われるようになった)。私、柳澤さんに先日お会いした時、『ぜひ憲法9条の安全保障論を変えてくださいよ』と言った。」

伊波氏「日本には憲法9条があるが、3.11で自衛隊が果たした役割、救難救助をやれる組織、国内においてやれること、PKOにおいてやれること、いろいろある。日本が平和主義国家としてやれることは無数にある。アメリカの言う、型にはまった、アメリカの役割、アメリカのための戦争をする国にならないための仕組みを、やはり作ってほしいなと思う」

岩上「日本が独自の道、過激な方向に行くという意味ではなく、穏当に周囲と協調しながら、平和的に共存していこうとするだけで、邪魔が入る。アメリカにコントロールされてしまう。これをどうしたらいいのか。どうすれば、例えば日米安保や日米地位協定をやめることができるのか。あるいは改定できるのか」

伊波氏「日米安保条約は、1年前に終了を通告すれば自動的に終了する。60年の安保改定でそうなっている」

伊波氏「日米地位協定は、基本的に、日本政府は自分たちで行使していない。ここに大きな問題がある。アメリカの本国に行けばわかるが、アメリカの基地が国民、市民に被害を与えていたら、(基地は)存在できない。」

伊波氏「だから、住宅の上に定期的な飛行コースを設定できないし、オスプレイの配備ができないのは、人の被害ではなく、コウモリとか遺跡(への配慮)。人の被害というのはあってはならない、ありえないから」

伊波氏「オスプレイは、今、オーストラリアから帰ってきた。なぜオーストラリアにいるかというと、オーストラリアで兵隊が展開している時に、救急で病院に連れて行くためにオスプレイが必要だと言う」

岩上「オスプレイが日本の役に立つのか、あるいはアメリカの役に立つのか、何のために配備されているのか、さっぱりわからない。大きな戦略があって、台湾から南西諸島、韓国、フィリピン、オーストラリアまでの広域にわたって展開。さらには米兵が傷ついたらさっさと救出したいというようなことを考え、航続距離のあるオスプレイを配備するということに100億円も掛ける。今度日本が何機も買う。馬鹿みたいな話」

伊波氏「ミサイル防衛などで、1兆円を超える額で買わされている。今までもやってきたことではある。イージス艦にしても、結局…」

岩上「ぼったくられてきている」

伊波氏「アメリカが輸出する武器をせっせと買う感じ」

岩上「琉球独立論について。いま沖縄の人たちは気持ちが傾きつつあるのか、やっぱり日本という国があてにならない国だと、日本に愛想をつかしたいという気持ちがどんどんどんどん強まっているのか?」

岩上「それとも、他の都道府県も一緒になって、気が付けばいろいろ変えられることがあるんじゃないか、そういう働きかけを強めようと思っているのか?」

伊波氏「県民全体が県内移設に反対をする、あるいは今回のオスプレイ配備を巡って全市町村長が建白書を作り日本政府、安倍首相に対して渡したりしている中で、それが無視されていく。さらにその1月27日、日比谷の野音の後のデモで、右翼の人たちが国会の前で、ものすごい怒声を浴びせたりしたという流れがあった。あれは相当に堪えた。やはり沖縄は違うのか、大和ではないのかとか、あるいは日本ではないのかとかということを考える、そういう思いが深まっている。そういう中で、いわゆる琉球独立論という議論の流れの中に、割といろんな人たちが口にするようになっている。例えば糸数慶子さん」

伊波氏「ただ、琉球独立という目標は、本当に実現できる目標なのか、僕はかなり疑問に思っている。むしろ、日本が(米国に)従属していることから発生している問題なので、日本を独立させる方が早道じゃないかと思う」

伊波氏「全国での講演で『琉球独立の動きがあるようだ』という質問が必ず出る。僕は『日本が独立すれば、琉球が独立する必要はない』といつも言う。日本が独立できてないことが、日本国民にとって不幸なのだから」

岩上「核の問題。沖縄には原発がない。福島の事故は遠くでの事故と思うかもしれない。が、20何兆ベクレル、何百トンという汚染水が流れ、太平洋全体を汚染している。沖縄にも影響が出るだろう。)」

岩上「誰も処罰されず、何にもできないような状態でありながら、安倍政権は、再稼働しようとし、あろうことか他国に輸出しようとし、原発の維持を全力でやろうとしている。安倍政権の異常の一つ。」

岩上「この背景には、はっきりと、核保有への意志や期待が露骨に出てくるようになってきた。自民党ではないが、安倍さんの盟友だと公言している石原(慎太郎)さんは、憲法を改正して、(続く)岩上「(続き)核保有の論議も開始しろと、日本は軍事国家になるんだ、ということを強く言っている。自民党の政治家も、いつでも(核武装)できるポテンシャルを持つことが抑止力になるというようなことを言っている」

岩上「原発は、そもそも導入時から核兵器の保有を『いつかしたいな』ということを念頭において入れたものではなかったのか。岸(信介)さんは、当時はっきりそういうことを言っている。」

岩上「憲法上、核を保有することは違憲ではないと言ってきたり。今までの歴代の自民党の政治家たちは、折に触れそういうことを言ってきた。が、いよいよその本音がむき出しになってきている。」

岩上「憲法も投げ捨てられるということは、同時に、核を持たないという政策も投げ捨てられるかもしれない。これは近隣諸国との緊張を一段と格段と強めることになる。ひょっとしたら、北朝鮮やイランのようになるかもしれないような政策。現実に、核弾頭換算で1万発ぐらい造れるのでないかというほどのプルトニウムを、日本はすでに保有している。こういう気持ち悪さ。」

岩上「非核三原則があると言いながら、沖縄には核が持ち込まれていた。核の保有ということ、日本自身が持とうとするのか、あくまでポテンシャルということにとどめておくのか。それらを、どう考えるか?」

伊波氏「今、南半球は非核地帯になっている。東南アジア、フィリピン、日本、朝鮮半島、モンゴルまでを非核地帯にする構想がある。それを実現することが一番の道。そうすると、実は日米安保が破綻する」

伊波氏「ニュージーランドが非核憲法を作ったので、アメリカはニュージーとの軍事同盟を事実上無効にしてしまった。アメリカの戦略には核戦略が入っているから。非核地帯というのは他国の核にも依存しないから」

伊波氏「福島(第一原発)には広島型原発8000個分の核物質が入っている。とんでもない話。核でも通常ミサイルでもなく、もう1回地震とか、ネズミが感電して放置していれば、また沸点に到達してしまう」

伊波氏「沖縄問題も、解決しようとすれば解決できるはず。結局、日本が引き受けられないものを引き受けようとしているから、これだけの矛盾がずっと続いていく。日本政府が許してるんだから、というのがアメリカの立場」

岩上「観光地化することによって、その前提として平和でなきゃいけないし、周囲と友好的じゃなければ、お客さんが来ない。食べ物が美味くないとだめ。食べ物を粗末にするわけにいかない。」

伊波氏「日本は、四季が大きな財産。例えば長野。雪の細かさが良いということで、世界から来る。自分たちが気づかないものが色々あることに観光は気づかせてくれる。基地は5%、観光は15%。波及効果は大きい」

上で報告ツイートを終了します。アーカイブはこちらからご覧ください。http://t.co/KJzknd8u8f




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