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徽宗皇帝のブログ

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労働者の「生活」に配慮する会社がこれからは伸びるだろう
あいば達也の「世相を斬る!」から抜粋転載。
メトロールと言う世界的超優良会社について書かれた記事の一部である。
ここに、これからの会社を考える、大きな一つのヒントがある。
それは朝9時半から午後4時半までの勤務という、単純なことだ。
これによって、子供を持つ女性でも子供の保育所や学校などへの送り迎えができる。たった30分ずつ勤務時間をずらし(休憩時間を除いて)6時間労働にするだけで助かる女性がたくさんいるはずだ。しかも、工場近くに住む人を優先的に雇っているならば、通勤時間に無駄な時間を使わずにすむ。ただこれだけの工夫で、労働者がどれだけ助かるか。
これからの会社経営に求められるのは、よく言われる「お客様第一」だけでなく、こうした労働者にとって働きやすい労働環境への配慮だろう。社会保険をパートにも適用することなどもその一つだ。それが長い目では会社への忠誠心や愛情、働き方の誠実さにつながり、会社のレベルや次元を上げるのだと思う。ところが、世間の多くの会社経営者は労働者の労働時間は長くし、給与は下げることしか考えない。それでは短期的に利益は上げても長続きはするはずはない。実際は利益が上がってもおらず、広告費など、ムダ金をどこかで使っているだけのことだ。


(以下引用)



組み立てに携わる社員約60人のうち、約80パーセントは工場近くのマンションや一戸建てに住む普通の主婦を中心としたパートの女性たちだ。「会社は女性でもっている」のだ。女性の勤務時間は、子育てをしながらでも働けるよう朝9時30分から午後4時30分まで。工場内は女性の健康と身体のことを考えて床暖房。厚生年金、失業保険などの社会保険に加入し、ボーナスも年3回出る。パートの女性社員は「勤務時間の短い社員」と位置付けている。

年に3回は全社員が集まってパーティイベントを開くが、開催時刻は勤務時間の終わらない午後4時から。30分は勤務時間とし有給となる。パーティは社員が 企画して原則として全員参加。終了は5時30分。子供を保育園に迎えに行く時間などを考慮し、家庭と職場を両立させるためだ。パート社員は原則として1年 契約であるが、よほど勤務に向かないなどの理由がない限り継続を認められ、ほぼ100パーセントが継続し昇給もする。「わが社ではパートの女性社員にも重要な役割を果たしてもらう」と女性社員の能力を最大限引き出し、働きやすい環境を整えているのが大きい。

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