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徽宗皇帝のブログ

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国家院会談でのプーチンのスピーチ
「混沌堂主人雑記(旧題)」から転載。
貴重な記事だと思う。すべて、まさにプーチンの言う通りである。誇張も嘘もひとつもない。

(以下引用)
プーチン大統領、国家院幹部および各党派リーダーと会談
転載元) Facebook 22/7/10 The Embassy of the Russian Federation in Japan
プーチン大統領のスピーチ
 
7月6日、国家院の春期会期が閉幕しました。すべての議員、すべての党派が全体の成果に大きく貢献した点を、強調したいと思います。
皆さんの取り組みの成果は、国民にとって、ロシアという国家にとって、またロシアの国家利益の保護や主権に基づく持続的かつ効果的な国の発展にとって、きわめて重要で有意義なものであると考えています。
 
特別軍事作戦が始まった2月24日以降、政府全部門とあらゆるレベルの政府機関は、迅速かつ決然とした行動を協調して取る必要に迫られました。
 
急速に変化する状況をふまえ、ロシア経済の基幹部門と中小企業、IT産業、その他の重要分野の企業の労働人員を支援するため、国家院は政府と共に一連の施策のアップグレードを継続的に行ってきました。
 
その結果我々は、経済にとってきわめて重要なマクロ経済的な安定を維持し、雇用、小売業、地域の経済生活全般、輸送物流チェーンを支え、企業活動の自由を拡大し、過度の行政圧力や不当な刑事訴追からのビジネスの保護を強化することができました。やるべきことはまだたくさんあるのは承知していますが、全体としてはかなりのことが実施できたと考えています。
 
すでに3月1日からは、政府との緊密な連携の下に、複数の対制裁措置パッケージを短期間のうちに導入することができました。その甲斐あって、西側各国による非友好的、敵対的行為の影響は、最小限に留めることができました。たしかに、ロシアに対して取られた不法な措置が我々に困難をもたらしたのは明白な事実です。我々はそのことを知っているし、理解もしているし、目の当たりにもしています。しかしながらその内容は、ロシアに対する経済的電撃戦を仕掛けた者が期待したほどのものではありません。
 
彼らが単にロシア経済に打撃を与えようとしただけではないことは、あきらかです。彼らの目的は、我々の社会に不和と混乱の種を播き、人々の士気を喪失させることにあったのです。しかし、ここでも誤算がありました。何事も起こらず、そしてこれから起きることもないと確信しています。
 
米国率いる所謂西側集団のロシアに対するこの数十年間の対応は、きわめて攻撃的なものでした。ヨーロッパにおける平等な安全保障システムを構築しようという我々の提案は却下されました。ミサイル防衛問題に共同で取り組むイニシアティブも退けられました。NATOの拡大、特に旧ソ連共和国を犠牲にした拡大は認められないという警告も、無視されました。ロシアとNATOとの関係には曇りがないとされていた当時に取り上げられた、ロシアの北大西洋条約機構への統合の可能性という考えさえ、NATO加盟国は馬鹿げたものと捉えていたようです。
 
なぜでしょうか。それは、ロシアのような国は、彼らには単に必要ないからです。だからこそ西側は、テロリズムやロシアの分離主義、国内破壊勢力や『第5部列』を支持したのです。こうした勢力はこれまでも、そして現在も、西側集団から無条件の支援を受けているのです。
 
ドンバスで、そしてウクライナで戦争を始めたのはロシアだと、言われています。否、戦争を解き放ったのは当の西側集団なのです。彼らは、2014年のウクライナ違憲軍事クーデターを組織、支援し、その後ドンバス住民に対するジェノサイドを奨励し正当化しました。西側集団こそが、今日起きていることの直接の首謀者であり、原因を作った張本人なのです。
 
もし西側諸国が紛争を起こして、ロシアとの戦いを新たなステージに、ロシア封じ込めを新たなステージに進めようとしていたのなら、それはある程度成功したと言えるでしょう。戦争は始まり、制裁も導入されたのですから。普通の状況であったなら、おそらくこれを実現するのはむずかしかったでしょう。
 
しかし、ここで指摘しておきたいことがあります。すなわち、我々の特別軍事作戦が開始したときに、西側諸国はすでに敗北していたということです。彼らはこれを認めなければなりません。なぜなら、特別軍事作戦の始まりは、米国流の世界秩序の根本的な崩壊を意味するからです。これは、リベラル・グローバリズムの利己的な米国中心主義から、真の多極的世界への移行の始まりなのです。それは、誰かが考え出した、背後には覇権への欲望しかない利己的な規則に基づく世界でもなく、偽善的なダブルスタンダードに基づく世界でもありません。国際法、国民と文明の真の主権、自らの歴史的運命、価値観、伝統を以て生きる意思、民主主義、正義、平等に基づき協力する意思に立脚した世界なのです。このプロセスを止めることはすでに不可能であることを、理解しなければなりません。
 
歴史の流れに逆らうことはできません。西側集団が自分たちの新しい世界秩序を世界に押しつけようとしても、その試みは挫折する運命にあるのです。
 
その上で、次のことを指摘しておきたいと思います。我々を支持する者は、当の米国やヨーロッパにもたくさんいます。ましてや他の大陸や国々における我々の支持者は数多く、これからも増え続けることでしょう。これは間違いありません。
 
繰り返しますが、一国の支配エリート層が宗主国に盲従していては国益に適わないのが常であり、国益に根本的に反することさえしばしばあるという認識は、現時点ではまだ米国の衛星国に留まっている国々でさえ広まっています。社会におけるこうした気運の高まりに、やがて誰もが直面することになるでしょう。
 
今日、これら支配エリート層は、我々の眼前で国民の意識操作の度合いを強めています。もともと超国家的でグローバリスト的な性格を持つ西側の支配クラスは、自分たちの政策がますます現実や常識、真実からかけ離れていくことに気づき、公然と専制的な手法を使い始めています。
 
かつて、言論の自由、多元主義、異論の尊重といった民主主義の原則を謳った西側が、今日ではその真逆の全体主義へと堕落しつつあります。検閲、メディアの閉鎖、ジャーナリストや公人への恣意的な対応も行われています。
 
こうした禁止事項は、情報空間だけでなく政治、文化、教育、芸術等、西側諸国の社会生活のあらゆる領域に及んでいます。加えて、禁止事項だらけの悪名高い『キャンセル文化』を含む全体主義的リベラリズムのモデルを、西側は全世界に押しつけようとしているのです。
 
大多数の国の国民は、形式的なお飾りの主権ではなく実質的な真の主権を求めており、自らを特別な存在だと考える者の前に卑屈にひざまずき、自分の身に不利益を被ってまで彼らの利益に尽くすことにただ疲れてしまった、というのが真実であり現実なのです。
 
今日、ロシアを戦場で倒したいという声を耳にします。何と言えばいいのか、とりあえず試してみればいいでしょう。西側が『最後のひとりのウクライナ人』まで我々と戦いたがっていることは、すでによく聞くところです。これはウクライナ国民にとっての悲劇ですが、すべてはそこに向かっているようです。しかし、我々は本格的にはまだ何も始めていないことを、誰もが知っておくべきです。
 
一方で、我々は和平交渉を拒否しているわけではありません。ただし、和平交渉を拒否している者は、これを長引かせるほど我々との交渉はむずかしくなることを、知っておくべきでしょう。
http://kremlin.ru/events/president/news/68836

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