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徽宗皇帝のブログ

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基地移転問題に対する、よくある意見
「泉の波立ち」というホームページの記事から転載。本土の人間に多そうな考えの代表として掲載する。つまり、「沖縄の人間は基地で生活しているくせに、基地反対をするのは、もっと金が欲しいからだ。あいつらは乞食だ。日本という国の寄生虫だ」という意見である。あいにく、沖縄の経済における基地収入は全体の10パーセントもいかない。また、基地を置く見返りとしての補助金の大半は本土ゼネコンや政治家の懐に入り、一般の沖縄県民には無関係である。上が金を得れば、下にもそのおこぼれが来るという、いわゆる「トリクルダウン理論」が既得権益層の利益擁護のための幻想的理論であることは常識だと思うのだが、それが常識でない人間もまだまだ多いようだ。
念のために言うが、「泉の波立ち」は、広く社会全体に目を向けた記事が多く、有益な情報も得られるという点では、私は高く評価している。だが、こういう小林よしのりみたいな右翼的(体制擁護的)発言を見ると、うんざりしてしまうのである。なら、読むなよ、ということだが。 


(以下引用。この記事は、米軍基地を種子島に持っていったらどうか、という記事の一部である。最後の部分など、書き手の沖縄に対する悪意が露骨である。彼の頭には、米軍基地全体を日本から撤去するという選択肢は最初から無いのである。)




たった一つ、問題があるとしたら、沖縄経済が崩壊することだ。あんな小さな島で、136万人もが、生活できるはずがない。今は 136万人という人口を維持できているが、それは基地経済があるからだ。基地経済がなくなれば、種子島と同様に、3万人程度しか生活できなくなるだろう。観光業があるとしても、10~20万人ぐらい。136万人なんて、とても無理だ。沖縄経済は崩壊する。大部分の人は失業して、沖縄を脱出するしかなくなる。……しかし、それは、沖縄の人々自身が望んだことだ。「基地は出て行け」と。とすれば、基地移設による沖縄経済の崩壊は、自ら望んだことなのであるから、甘受するしかあるまい。
 私の予想では、沖縄の人々は、新たな職を求めて、種子島で暮らすことになると思う。種子島の基地経済で、米軍にすがって生きていく。ただし、そこでは、問題は起こらない。なぜなら、そこに来た人々は、自ら望んで、基地のそばに近づいたからだ。基地の金めあてで。……そうわかっている人々は、「基地は出て行け」とは言わないはずだ。(もし言い出したら、ふたたび経済崩壊の憂き目に遭う。今度は種子島で。)
 ただし、50年ぐらいたつと、その記憶を失った息子や孫の世代となり、同時に、種子島の人口が 136万人ぐらいになるだろう。そうすると、ふたたび、「基地は出て行け」と叫ぶようになるかもしれない。そのときは、今度はがらんどうの沖縄本島に移ればいいのだ。そのときにはもはや、沖縄本島の人口は 3.3万人ぐらいになっているからだ。  (^^);

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コメント

1. 無題

 本項を紹介させていただきました。
http://nando.seesaa.net/article/149860996.html#comment
 
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