先週金曜午後2時から6時過ぎまで中国の要人と電話会談を行った。
中国国営シンクタンク20年来の友人理事長の計らいである。
習近平の上海閉鎖など厳しいゼロコロナ規制に反対して広東か全土へ拡散した暴動を仕掛けたのはジョージ・ソロスのオープン・ソサエティ(Open Society)である。
私は習近平最大のアキレス腱は民衆だと言ってきたが、今回の暴動は天安門事件のように時間をかけて準備されたものではなかったので大事に至らず終息したが、暴動を予知していた習近平は巧みに暴動を利用した。
習近平はゼロコロナと言う名の戒厳令で上海市を閉鎖し経済活動を停止することで宿敵江沢民が依るところの上海閥を崩壊に導いた。
8月17日96歳の誕生日を迎えた江沢民は奥さんと二人で椅子に座った写真をSNSで公開し、元気なところを披露して見せたばかりであったが不幸にして暴動が起きた翌日11月30日急死した。
習近平は江沢民一派の上海閥を壊滅状態に追い込んだのでゼロコロナ政策の目的は達成され、もう不要である。
習近平はジョージ・ソロスが仕掛けた暴動を逆手に取って、民衆の声を聴いた振りをしてゼロコロナ規制緩和に踏み切った。
習近平最大の宿敵江沢民と一派は除去され、習近平は増々権力を一身に集結させている。
中国の要人については増田塾で話したが、4時間以上の長い会談すべてについてはまだ数日を要する。
私がアメリカの軍事産業の利益代表とイスラエル右派系のシンクタンクに関係していることや、7月15日にCIA、国防総省、安全保障担当の関係者約50名が集まった会合で「中国のアキレス腱」という題で話をしたことを要人はよく知っていた。
来年北京で予定されている私の講演の題は「アメリカのアキレス腱」であることも承知している。
要人の目的は、私からアメリカの対中関係の本音聞きたいことであることはわかっていたので、1972年のキッシンジャー・周恩来密約をよくお読み下さい、それがアメリカの何時までも変わらぬ対中基本指針であると言っておいた。
中国にすれば許し難いアメリカの台湾への肩入れと対中軍事行動挑発は来るべき米中戦略的パートナーシップ合意を有利にする為の演出に過ぎないが、お互いの基幹産業である軍事産業の為に冷戦を長期化しているだけだ。
要人は中国が台湾統一に武力を使うことは太陽が西から昇るようなものだと言い切った。(当たり前のことだし、第一出来ない相談だ)
私は、それはアメリカにとっても同じで、アメリカが台湾の為に軍事関与することは水が低いところから高いところへ流れるのと同じくらいあり得ないと応えた。
「一つの中国」、「台湾は中国の一部」はアメリカが批准した米中平和友好条約(1979年1月1日)の骨子であるが、現実は、中国は二つ、台湾は中国の一部ではないのだから中国が台湾に武力行使をすればプーチンの対ウクライナ侵攻と同じく侵略なり世界を敵に回すことになる。
中国にとっての台湾統一は平和交渉しかない点で一致した。
私は「政治は理想と現実の調和である」と言っておいた。
ありもしない台湾有事を前提に米中両国が軍拡を続ければ、かつてのソ連のように負けるのはアメリカだ。
アメリカは軍拡競争で勝ち目がないことを承知で中国に対して挑発を続けているが、それはやがてアメリカにとって代わる中国の為だということバイデンは知らなくても不正選挙でトランプを選び、用が無くなったら又不正選挙でバイデンを選ぶ勢力は知っているのでご心配なくと言ったら、増田さんもその勢力か、と聞かれたので、勢力ではないが彼らに勝手にアドバイスしていると述べた。
11月14日のバイデン、習近平首脳会談で冷戦を緩和することで合意、ブリンケン国務長官は来年早々訪中することが決まっているのに何故来年下院議長になる共和党のケビン・マッカーシーは台湾訪問するのかと聞かれたので、中国軍事力はまだアメリカに追いついていなのにもう軍拡を止めたいのですか。
アメリカにはまだ軍拡を続ける余裕がありますよ。
アメリカに余裕がなくなるまで、冷戦を続けなくてどうするのですか。
そんなことでは2049年の建国100周年までにアメリカの軍事力を凌駕出来ませんよ。
手を結んだと思ったら、いきなりぶん殴る。
私は、これをいつまで続けるかを決めるのはアメリカでなくあなた方中国ではないのですかと言った。
1月の私の講演を国務院のみんなで楽しみにしているとの言ってくれたが、今回の長時間に及んだ会談はお互いに相当得るところが多かったと思っている。
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