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徽宗皇帝のブログ

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孫正義は正義の味方か
「阿修羅」記事から転載。後半は孫正義礼賛の文章にすぎないので省略。

孫正義の「100億円寄付」は素晴らしいが、彼の言う自然エネルギーへの転換の目的が現在の電力会社を潰して「完全民営化」された電力事業を自分がやるためのものならば、ある種の危険性は伴っている。まあ原子力発電を完全にやめるならば、孫正義の「日本のロックフェラー化」つまり「日本国王化」も認めてもいいかもしれないが、どうも私は彼を完全に信じる気にはなれない。
大川総裁という男は、トリックスター的な言動はするが、この発言を見るとかなりな勉強家で知的な人間のようだ。売電によって一般の電気料金にそのマイナス分が上乗せされて高くなっているという指摘は、私にも盲点になっていた。そして、最終的には各家庭が電力会社から独立して自家発電する(それを「オフ・グリッド」というのかと思う)のを目指すべきだという指摘、これは明らかに電力会社所有を目指す孫正義の痛いところを突いた質問だろう。
経済界の人間は、損得を第一義に考えるものである。「100億円寄付」で我々は頭がお花畑になっていないか? 100億円は1兆円100兆円へのただの投資だと言ったら、孫正義の善行に唾を吐きかける発言だと言われるだろうか? まあ、ブログで発言するだけで自分は何一つするわけでもない人間が他人の善行を汚す発言をしてはならないだろうが、「右手が手品をしている時には左手を見る」というのが私の主義なので、妄言多謝、である。


(以下引用)


孫正義氏記者会見での大川興業総裁の核心を突いた質問
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/889.html
投稿者 日 日時 2011 年 4 月 26 日 21:17:19: IR1H95zbmUf8k


2011/04/22の自由報道協会主催 孫 正義 記者会見を見た。
http://www.ustream.tv/recorded/14195781

確かに孫氏は素晴しかったが、もう一歩踏み込んで欲しいと思った事を、大川豊氏が発言しくれた(1'18"23~1'20"15の間 )。
これまでに識者が誰も言及しないこと。
画面が重くて音声を文に写し取るのに苦労したが、会見より書き起こし掲載する。



フリーでやっております大川興業総裁大川豊でございます。
(中略)
自然エネルギーの現場、太陽熱発電もですね、モハベ砂漠の現場も、風力発電も、ヨーロッパも行っております。
それで今のエネルギー財団の話は素晴しいんですけれども、一番欠けているのはエネルギーの個人の自立、各家庭での自立、というのが抜けているんだと思います。
今回の孫さんの目指されているのは情報の自立だったからこそ、エジプトで革命が起きたと僕は思っています。
ですので例えばドイツですね、太陽光発電を付けられる人が売電が出来て、どんどんどんどん裕福になっていくんですけど、その分買取制度なので電気料金が上がって、
貧しい人が高い電気料金を払うということになってしまっているんですね。
だから目指される事は絶対に蓄電も含めたオフグリットだとおもうンですよ、自分は。
全世界のエネルギー事情を見てきて。

東京電力から国民にエネルギーを取り戻す、これが孫さんが目指されるエネルギー財団で、
例えばこのビル自体を自立させます。蓄電も含めて。
量子ドット太陽光発電があったりとか、劣化が全く無いといわれているバナジウムのレドックス・フロー電池とかの、自然の素材を使った、ものすごい電池があります。ご存知だと思いますけど。
ですのでそれをどこかでやって、それをユーストで中継する、ツィッターでささやく、を
電気代0にするような、そういう基本的な考えをお持ちでしょうかどうでしょうか。
今、スマートグリッドの話だったんで、そこまでのお考えか、お聞かせ下さい。
長くなってすみません。


これに対する孫氏の回答は、質問の核心とは、ずれていた。
だが、その認識にはまだ達していないだけだと思える。
会見の最後に、現政権に足らないのは何かとの質問に、一言「覚悟」と言ってくれた孫氏ならば。

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