忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

官僚を公僕にすること
「阿修羅」経由の記事だが、あいば達也の「世相を斬る」の下記記事が面白いので転載する。
日本という国は手塚治虫の『陽だまりの樹』ではないが、巨大な枝を茂らせる大木だが、中味が完全に腐りきっている。その腐敗の源が官僚支配の政治にあるのは確かだろう。構造的に言えば「米国経済界(=世界支配層)→米国政府→日本の官僚」という命令系統だろうが、日本を実質的に支配しているのは高級官僚であるはずだ。つまり、国民の前にはほとんど姿を見せない、顔の見えない官僚が、選挙で国民に選ばれた国会議員たちを操って政治を動かしているわけだ。
沖縄の米軍基地が返還されないのも、「日本政府が要求しないから」返還されないのである。米国国民のほとんどは、日本の米軍基地は、日本を米国が守ってあげている、つまり「日本への恩恵である」と信じているという話だ。いや、日本国民でさえそう思っている馬鹿は多い。誰が他国の利益のために働くものか。
官僚と言うと、公務員全体を指すことになるから、本当は「高級官僚」とか「エリート官僚」と言うべきだろうが、日本の僭主とも言うべき彼らの権力を奪い、彼らを真の「公僕(public servant)」にすることが、日本再生の最大課題になるだろう。

コメント07の「年1回の裁判官審査」は、上級官僚全体に対する制度にすれば、これが「官僚公僕化」の決定打になるかもしれない。


(以下引用)



★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK112 > 766.html  
次へ 前へ
「金をバラ撒く装置」官僚機構 誰がこの伏魔殿の群れを解体できるのか?(1) (世相を斬る あいば達也)
http://www.asyura2.com/11/senkyo112/msg/766.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 5 月 08 日 19:36:22: igsppGRN/E9PQ


「金をバラ撒く装置」官僚機構 誰がこの伏魔殿の群れを解体できるのか?(1)
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/340684595089d112021a3697648ea442
2011年05月08日 | 日記 :世相を斬る あいば達也

日本の民主主義が幻想であることは常々判っていることだ。此処2~30年の国内で起きた様々な動きを、ぼんやりと眺めているだけでも、何だか変だよな~と云う思いがあった。それが何故なのか、今ひとつ確信的な結論に達することはなかったのだが、もう完璧にハッキリとしてきた。

国民の敵が、既得権益集団・「米・官・業・政・電」利権複合体である、と植草氏が看破し、「悪徳ペンタゴン」と云う造語を披露している。たしかに、基本的に、歴史的に、その通りで間違いはないのだろう。しかし、現在及び今後を考える時、悪徳だと云う集団「米・官・業・政・電」のすべてを押し並べて敵とするのが得策かどうか、筆者は幾分疑問を持っている。

歴史的経緯から、米国が宗主国的思い上がりと云う記憶のなせるままに行動しているだけであり、特に緊密に日本の政治や行政にコミットしているわけではない。そんなことはないだろう、すべて米国の思い通りになっているではないか!と云う怒りは理解できる。筆者も悪の権化米国と批難し続けていた。しかし、それは個別の事象に対してのコラムとして書いていた場合の立脚点である。

思い起こせば、田中角栄のロッキード事件が米国と東京地検特捜部とマスメディアによって、創作された捏造事件であることは、ほぼ明白である。しかし、冷静に田中角栄の政治的貢献とロッキード事件を別の事象として考えてみると、米国が必ずしも日本の政治すべてに関与出来ているとは言い難いのである。

田中角栄は内閣総理大臣の地位において、米国の影響を受けずにコンピュータ付きブルドーザーの異名を授かり、日本列島改造論や日中国交正常化等々見事な歴史を刻んだのである。米国の邪魔はあっただろうが、その横やりを払いのけて、彼が考える政治理念はなし遂げたのである。不十分であったろうが、田中は党人政治家でありながら、官僚政治家並の官僚操縦に長けていて、実施した政策の是非は別にして、米国からの圧力に大きく影響された形跡はない。

ロッキード事件は田中が辞職後も目白御殿であまりにも権力を振っている姿に一矢報おうと、立花隆ら週刊誌雑誌記者が連日のようにバッシングし、世論を盛り上げた。その結果、検察が動くことになるのだが、立花らの裏に米国が介在されたと云う証拠は見つかっていない(怪しさは漂っている)。まぁ、コーチャン等と云うイカサマ男を免責の上で、贈収賄の証人にして田中角栄を起訴したのだから、米国がどうのこうのよりも、東京地検特捜部の堀田力らが、助平根性で立件起訴しただけのことだろう。まるで小沢一郎陸山会起訴と同様の構図である。

しかし、間違わないでもらいたい。田中角栄は米国の影響は気にはしていたが、結局思い通りの政治を行ったのである。バッシングに遭い、起訴されたのは辞任後のことである。ここが重要なポイントだ。例え力のある米国であっても、日本の内閣総理大臣の政策に現役中に口を出すのは、意外に出来ないことである。総理がやる気になれば、米国の介在は軽微で済むのである。辞任後に何らかの妨害を受ける可能性は残されるが、政治の理念実行まで、米国は茶々は入れるが、直接的に乃至は強制的に、邪魔はしない、出来ないと云うことだ。

ただし、官僚操縦に長けていないと、官僚の徹底的抵抗とサボタージュを受け、現役中から政治生命を絶たれることもある。鳩山もそうだし、自民党のそれ以前の総理にも同じことが言える。官僚機構がその時々の政策決定シーンにおいて、その法案乃至は政策に関連する各省庁の権益において行動する阿吽の呼吸で、自然発生的に行動する原理が、いまや完璧に定理の如く出来あがっていると云うことである。

この各省権益死守の行動原理を証明しようと思えば、誰でも、どの省庁に対しても時系列で政治事象ごとに証明することは可能だろう。最近でいえば、ウィキリークスによる公電暴露で、政権交代後の民主党鳩山首相の普天間移設問題への取り組みを、ことごとく邪魔をしていたのが、外務省と防衛省の本省課長から事務次官までが束になって行動していた事実が白日に晒された。彼等が何と言い訳しようと、ウィキリークス暴露公電は事実だ。

ただ面白いことは、彼等の行動が省権益死守の行動原理だけで動いていた原則に、官僚個々の自己保身が垣間見えることである。つまり、省庁の権益が主体ではなくても行動してしまう動きまでもが加わっていると云うことだ。簡単に言えば、出世欲である。現在の霞が関官僚機構は「権益死守の行動原理」プラス「官僚個人の出世欲」が複合的に内在する「伏魔殿」になっているとと云う事実を我々は重視しなければならないようである。

戦後の日本において、この一糸乱れぬ官僚機構の機能は「国益」と云う大義に向かって機能していたものと思われる。その行動に国民は一定の好感を持っていた節がある。たしかに、日本最高峰の頭脳集団を組織したのだから、それなりの貢献が出来るのは当然であった。また、敗戦国と云う負い目を背負い、なんとかして一等国になると云う矜持もあったに違いない。 幸か不幸か、我が国は戦後の焼け野原から、朝鮮特需や東西冷戦の構造的地勢の僥倖に恵まれ、一糸乱れぬ垂直統合システム(官僚を軸とする中央集権システム)が絶大的に機能し、見せかけであるが驚異的な復興を成し遂げた。

しかし、そこからがいけない。右肩上がりの経済が停滞したのだ。垂直統合システムの肝は「金をバラ撒く装置」なのだから、そのバラ撒く金が停滞することは、偉そうに車を運転しようとしてもガソリンがないようなものである。
(2)に続く
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る



コメント
01. 2011年5月08日 20:59:49: yxstEvnWG6
誤解を恐れずに言うと、政治はカネがないと出来ず党人の政党政治も例外でなく、党人の”政治とカネ”のつながりを潰すと官僚にコントロールされる政治、外国の情報機関だかにカネをもらう替わりに首根っこつかまれる政治しかなくなる。
民間の会社は基本的に見返りがないとカネを積まないし、政治資金というのはカネを上納するように積まないと仕事こないよ、で万国共通なんじゃないか。

土建屋利権システムは、そうした意味で官僚政治に対抗する政治勢力、首根っこつかまえようとする外国に対する謂わば草の根派というか民族派の政治勢力として機能していたと思う。

じゃ、今の政党の政治資金システムはというと、共産党公明党は独自組織で上納させてるし、旧社会党、旧民社党系は労組から上納させて・・以外は、民主党の海外原発輸出利権はあやしくなったし、やっぱ防衛利権、兵器輸出利権っすかねえ?
よく分からないけど自民党カネづる無さそうで苦しそう。


02. 2011年5月08日 21:06:15: Iuj41V1qjQ
いつ毒物が噴出するかひやひやさせる圧力行為をわざと掛け、より正しくリスクを認識する行為を虚仮にし、勢い対処せず、しかめっつらデコレーション装置、次いでデコレーション暴力装置(自衛隊をさしていない)の後ろ盾というわけだ。
 金をばら撒くといっても、彼らに理解、利得になりそうな分野が多く、政策的衆愚政治の事実確認ものである。また、安易に支払いが認められるものではない。

03. Ryukyuan.isao-pw 2011年5月08日 21:55:23: YrP2vZDuHZBQs : qVtdV0SLGo
政治家として政策を実現するには議会で多数派を形成する必要が有り、政治資金を集める能力が無ければ集団を束ねるリーダーにはなれない事は世界的にも常識である。
政治資金を集める能力が無ければ単なる口先だけの理想論で政治家としては無能である。
要は政治資金を集める手段、政治資金を使って政治家を育てて選挙で勝てる集団を形成する手段に於いて法律の定める適正な方法で有るかどうか。
実現しようとする政策が国家と国民の為に正しいかどうか、私利私欲の為では無く国民の生活を第一に考えているかどうかで有る。
現状の日本に於いては対米従属の傀儡政権から自立した主権国家として、経済的にも成長著しいアジア諸国、資源豊富な南米との関係に於いて日本の国益の為にも国民の為にも米国一辺倒の戦後政治を見直す時である。
小沢一郎が掲げた国民主権の民主革命、中央集権から地方分権、官僚支配の既得権益利権集団の解体、対等な日米関係を目指す平成維新こそが失われた20年の日本病を克服して日本を再生する唯一の道である。
★米国傀儡の官僚機構が支配する「日本病」の正体!
http://isao-pw.mo-blog.jp/isaopw/2011/05/post_611c.html


04. 2011年5月08日 22:19:21: pRjsNFz8BI
チンゾウのおじいさん鬼氏元総理は
大物政治家はお金の浄化装置作ってるんもんだ
自慢してたという
キレイな金も汚い金も一杯集めた
鳩山一郎は音羽御殿だ
まあ、良し悪しはおいて
平民宰相原敬は
お金にまつわる話しも多かったが
政党政治を実現する為に集めた金を使った
議会政治で自分の政策を実現するためには
自前のスッタフをもたねければ、
厄人やゴミに情報やらに頼りきらねば
ならないので結局奴らの操り人形になる
政治とカネはゴミと厄人が作りだした虚構だ
小沢一郎の100人の秘書軍団には
外国人もいるという
勉強会でも講師に講演料を払うのは
プロの話しに敬意を表すためで
中見のない三宅のはげは相手にしてない
また、多数派を構成するために
ココゾという時にカネをつかう
民主党の使途不明錦どうのこうの
小宮山が財務委員長のとき
ネチネチ調べたがなにもでなかった
それどころか安住のバカが金の使い方マネして
河上みつえに300万恵んでやろうか
とばらされた
新人候補が2、3人のスッタフで事務所を維持するのだって
年間2千から3千万はいるのではないか
どんなクリーンな人間でも生きて活動するには金がかかる
金がなければ誰かにこびる
不透明出入りはいけないが、出入りガラス張りであるなら
それをみとる世論にしていかなければならない
要は国民の為に仕事をしてくれる政治家がよぃ政治家なのだ
クリーン=よい政治家でないことは奸不善内閣がよく実証してくれた

05. 2011年5月08日 22:54:24: h7xNj4hl5U
>ロッキード事件は田中が辞職後も目白御殿であまりにも権力を振っている姿に一矢報おうと(中略)立花らの裏に米国が介在されたと云う証拠は見つかっていない
 田中角栄がインドネシアから、ガメリカを介さずに直接原油を輸入しようとしたため、ガメリカが激怒し、ロッキード事件で潰したという方が正しい分析だと思えるが?

 戦後日本の国士失脚の裏にガメリカの謀略あり、というのが正しい見解だろう。
逆も真なりで、望まれない為政者の栄達も、ガメリカの意向が大きく反映されていると考えてほぼ間違いない。


06. 2011年5月08日 23:56:55: rWmc8odQao
(2)も期待してます。

07. 2011年5月09日 01:17:04: gGZYkvbhpE
官僚は権限あり官僚に無しだからこうなる。有権者はTV新聞から離れてること。折角投票権があるならもっと利口になって本当の民主議会制を確立したらいい。また司法では裁判官も過去の判決を公表しどのような判決を下したか年に1回国民審査をする法案を作ろう。

拍手

PR

コメント

コメントを書く