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徽宗皇帝のブログ

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封建制とは過去のものではない
別ブログに書いたものだが、ここにも載せておく。封建制と中央集権制というのはまったく異なる政治体制だと我々は無意識的に考えており、また封建制は大昔のことだと思っているが、現代のほとんどの国は中央集権制と地方分権の両面を持っているはずだ。では、どこまでが中央の権利でどこからが地方の権利なのか、もっと突っ込んだ議論をすべきだろう。たとえば、現在のように沖縄県民の意思が中央によって完全に無視され虐められている状況で、沖縄が中央に従わねばならない絶対的な理由があるだろうか。日本からの沖縄の独立の可能性も考えて、真面目に議論したいものである。


井沢元彦の「逆説の日本史」の中に「封建制(地方分権制)」と書かれているのを見て、あっ、封建制というのは単純化すれば地方分権制なんだな、と気づき、そうなるとアメリカ合衆国というのは「アメリカ合州国」というべきだ、と言われるように(名前も「ユナイテッドステイツ」つまり、州を結んでできた国である。)中央による各州の統制が小さいのだから、実は現代の封建制国家と見做せるのではないか、と思った。封建領主というのが国王によって任命される(封ぜられる)のに対して、各州の人民が選挙で選んで封じるという違いがあるだけで、内実は「封建制」である国もあるわけだ。
では、日本の各県もそれぞれが独自に地方自治を行っているのだから、「封建制国家」と見做してもいいのではないか。もちろん、中央による統制の必要な部分はあるが、それはどこまで認めるべきかは議論の余地があるだろう。たとえば、県民の大半が反対しているのに沖縄に新基地を作ることに関しては、それは中央の権利なのか、議論していい。そもそも、日本全土にわたって人民の生活のすべてを支配する中央集権の強大さを国民は望んでいるだろうか。




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