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徽宗皇帝のブログ

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悪い奴ほどよく眠る
「独りファシズム」より転載。第二次世界大戦での戦犯として軍人や政治家の一部は処刑されたが、企業人や資本家が戦犯として処刑されたということは聞かない。だが、「誰が犯罪の真犯人か」ということになれば、犯罪を実行した人間よりも犯罪を指示した人間の方であるべきだろう。
長い文章なので、その一部だけを転載する。


(以下引用)


実際、世界恐慌は29年に始まり、収束まで20年以上を要したわけですから80年どころか、まだ60年少々しか経っていません。ちなみにニューディール政策の公共事業によって恐慌を克服したとか教えられましたが、実際のアメリカ経済復興は大戦で焦土化した欧州へ大量に物資供給したマーシャルプランの賜物でした。ナチスドイツが大戦をはじめ世界規模で膨大な消費が発生しなければ、アメリカと同時に資本主義が自壊していたわけです。ヴェルサイユ条約で疲弊の極みにあったドイツが開戦時には英仏連合軍を上回る軍事力を有していたわけですが、軍事費総額は当時のレートで27兆円という天文学的な規模でした。戦費はユダヤ人資産の没収や戦時国債により調達したというのが定説でしたが、どう計算しても桁違いに齟齬があります。

近年公文書であきらかになったところでは、驚くべきことにスンダード石油、フォード、デュポン、GM、IBM、さらにはブッシュの祖父プレスコット率いるユニオン銀行がナチスへ資金供与を行っていました。まさに歴史上類を見ない壮大なマッチポンプです。演繹するならば、ナチによるポーランド侵攻、オーストリア併合、フランス占領もイギリスの爆撃もユダヤ人のホロコーストもロックフェラーを筆頭とするアメリカ資本がやらかしていたというわけです。終戦後には欧州、アジアが焦土化し、自国は無傷で唯一無比の工業国として恐慌を脱することが担保となっていたわけですから、乗数効果も桁違の美味い投資だったでしょう。結果、エルビス・プレスリーに象徴されるアメリカ黄金の50年代は、5000万人の血と屍の上に成就しました。

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