忍者ブログ

徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

感情の問題と理屈の問題
「播州武侯祠遍照院」ブログ経由で「リテラ」所載の宮台真司インタビューの末尾のみ転載。
宮台真司は言葉が難しくて読むのが面倒なので話の大半は読み飛ばしたが、頭の良さというものは、結局は「問題の根本や大筋が見えているか」というところに帰着するわけで、その点では彼は非常に頭がいいと思う。
現代の世界の政治経済の諸問題を解決する方策として、「感情の問題に対して理屈で解決しようとする」愚が根底にあるとしたら、解決は不可能だろう。現代という時代が通常の理性では収拾のつかない「感情と本能の時代」であるならば、それに理性的な対応をするのが一番愚劣な対応だ、ということになる。「勝負のフィールドを勘違いしている」わけだ。
こういう、凄い言葉を時々言うから、宮台真司は評価に値する。
ただし、そうした言葉は、私などから見れば無用としか思えない難解な言葉の洪水の中に隠れていて見つけにくいのが彼を「使用する」上での最大の問題だろう。



(以下引用)


ただ、“ガス抜き”勝負になっているとき、そこで建設的かどうかなんて考えても、そもそも勝負のフィールドを勘違いしていると言いたいわけ。昨今重要なのは多方面作戦です。1960年代から70年代にかけての人文書全盛時代のような〈知的物量作戦〉の機能的等価物を復活させなければいけないし、同時代の“左翼ゴロツキ”の機能的等価物を復活させる必要もあります。ただし、間違っても、〈知的物量作戦〉によってネトウヨを論破できるとか説得できるとか思っちゃいけない。同じく「彼らにも他者の悲しみを自分の悲しみとする能力があるはずだ」などと考えるのもダメ。現実を見ましょう。






拍手

PR

コメント

コメントを書く