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徽宗皇帝のブログ

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日本会議とは何か
日本会議がこう言うなら、その反対に賛成すれば(赤塚不二夫か!)正解だ、ということが分かって、とても助かるwww

概して右翼(偽右翼と言うべきだろう)連中は天皇の生前退位に反対のようだが、その理由がよく分からない。日本会議副会長の小堀桂一郎も、生前退位に反対する理由が「事実上の国体破壊につながる」では、意味が分からない。そもそも、「国体」とは何を意味するか、先の戦争の時ですら曖昧だったのである。
まあ、「国体」についての世間の「暗黙の了解」では、「現人神としての天皇を政治の中心とする国家体制」つまり、明治維新から敗戦までの「奇形的天皇制」のことを意味していることはだいたい推測できる。そして、それが明治の近代日本を形成する上では役に立ったが、やがて日華事変から大東亜戦争、太平洋戦争という惨禍へと日本を導いたことは誰でも知っている。

天皇論をするほどの知識も思考力も私には無いが、日本史という特殊な歴史の中で、政治が大きく動く時、そこに天皇という存在が重視されてきたことには大きな意味があり、日本だけに許された幸運がそこにある、と私には思われる。明治維新は言うまでもなく、戦国時代を終わらせた信長も秀吉も朝廷を重視し、その恢復を援助した。家康は、「敬して遠ざける」政策を取ったが、朝廷を潰すことはせず、幕末に至って鎖国か開国かで日本の土台が揺らいだ時には、幕府は朝廷にお伺いを立ててしか政策を決定しようとはしなかった。
これが日本史の大きな骨格だ。私から見れば、時の政権などいくら交代してもいいが、天皇というものが存在すれば、「日本は大きく間違わないですむ」と思っているのである。
今上天皇はほとんど政治的発言が許されていない。しかし、現憲法を遵守する意思を常に示してきた。天皇および公務員(政治家も当然含む)が憲法を遵守する義務を負うことは憲法の中に明記されているのである。日本会議などがことあるごとに憲法を敵視する言行を繰り返すのと対照的である。
さて、今上天皇が憲法遵守を身をもって示しているのに、日本会議メンバーが憲法を敵視するということは、日本会議は「天皇の政治的な敵」であることになる。そういう結論でいいのだろうか? それとも、日本会議メンバーは、自分たちは天皇より上位の存在だ、と見做しているのだろうか。まあ、「不敬」などという時代錯誤な言い方は慎んだほうがいいかもしれないが、世が世なら不敬罪で死刑になってもおかしくないのが日本会議メンバーである。
本物の右翼が怒って、財界や政界や官界の連中を血祭りにあげないのが不思議なほどだ。



(以下引用)




日本会議副会長・小堀桂一郎氏「天皇陛下の生前退位は事実上の国体の破壊に繋がる」
http://www.asyura2.com/16/senkyo209/msg/704.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 7 月 19 日 00:30:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
   
 
  日本会議副会長・小堀桂一郎氏「天皇陛下の生前退位は事実上の国体の破壊に繋がる」
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-12573.html
2016.07.18 21:30 情報速報ドットコム



東大名誉教授(日本思想史)・小堀桂一郎氏 「摂政の冊立が最善」
http://www.sankei.com/life/news/160716/lif1607160022-n1.html
何よりも、天皇の生前御退位を可とする如き前例を今敢えて作る事は、事実上の国体の破壊に繋がるのではないかとの危惧は深刻である。全てを考慮した結果、この事態は摂政の冊立(さくりつ)を以て切り抜けるのが最善だ、との結論になる。(談)


小堀桂一郎 日本会議副会長・東京大学名誉教授
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%A0%80%E6%A1%82%E4%B8%80%E9%83%8E
政治活動にも積極的に関与し、「日本文化会議」(1968年 - 1994年)や、「日本会議」副会長、「教科書正常化国民会議」の設立発起人などの立場で政治運動に参与している。21世紀に入り、女性天皇・女系天皇を否認する「皇室典範問題研究会」の会長となり「皇室典範に関する有識者会議」の方針には反対の論陣を張った[2]。2007年に在日アメリカ大使館に手渡されたアメリカ合衆国下院121号決議(慰安婦決議)の全面撤回を求める抗議書にも賛同者として名を連ねた[3]。映画『南京の真実』の賛同者でもある。日本文化チャンネル桜では、『桜塾講座――再検証東京裁判』の講師を務める。


以下、ネットの反応


(徽宗注:この部分、コピー不能につき省略)


日本会議が天皇陛下の生前退位に嫌悪感を示すということは、天皇陛下の判断が正しいということでしょう。やはり、当ブログで何度も指摘していたように、天皇陛下の生前退位は安倍政権や改憲勢力への牽制である可能性が高いです。

皇室典範の改正にはかなりの時間が必要となることから、改正をやるとしたら憲法改正の道のりは大きく変わることになると思います。

仮に皇室典範の改正をやらなくても、このような議論が浮上した時点で改憲勢力の望みとは違う方向に世論が動くことになるはずです。天皇陛下は直接的な関与が出来ないからこそ、生前退位という情報を出して何とか足止めしているのかもしれません。

日本会議の反応を見ると分かるように、過去に何度も生前退位があったのに国体の崩壊とまで言い切っています。少なくとも、彼らにとっては天皇陛下が生前退位をこのタイミングで言い出したのは予想外だったということです。


陛下が国民にお考え示す・・・「生前退位」で宮内庁検討(16/07/15)


第186回国会 開会式 天皇陛下のおことば 平成26年1月24日


特集「日本会議」鈴木邦男さんにきく日本会議 ( 前編)


 



   
 


   


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コメント
 

1. 2016年7月19日 00:43:38 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[1957]




2. 2016年7月19日 01:03:34 : JGcWXp1ac4 : JOlqyQaB4NE[40]
その「国体(國體)」ってやつなんだが、国民にもその内容がわかるように説明してもらえまいか?先の大戦でもその国体なるものを護るために多くの人命が失われたと聞く。だから再びそれを持ち出す者は、その示す内容、かつ、その重要性と正当性を国民の前に説明する義務があろう。「国体は国体である」などと言って逃げることなど許されない。

もちろん、言ってる本人たちが理解していればの話だが。



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