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<転載開始>
Finian Cunningham
2022年11月23日
Strategic Culture Foundation
欧米メディアがゼロ・コロナ政策を巡って中国に説教し、欧米資本主義の失敗を中国のせいにしようとするのは茶番どころではない。退化だ。
最近習近平中国国家主席が中国はコロナ流行に対し厳しい公的抑制に固執すると繰り返した際、このアジア大国が「成り行き任せ」手法に従おうとしないことに欧米メディアは明らかに失望した。
現地状況に合わせてダイナミックに調整する形で制限をどう緩和すべきかについて、中国は新指針でゼロ・コロナ政策を継続している。
各欧米資本主義政府はコロナ大流行を抑制する公的努力をほとんど放棄している。いつもの資本主義ビジネスを復活させるため口にはしない優先順位で「ウイズ・コロナ」方針が推進されている。その結果は西欧諸国で継続する広範囲にわたる感染や、コロナを起こすコロナウイルス免疫耐性株の拡散だ。欧米諸国では、事実上の自由放任政策によって当局が表面上自国民が「コロナと」暮らす用意を調えているように見えるが、むしろ「コロナで死ぬ」結果になっている。
それとは対照的に、中国は大量のワクチン接種や、都市封鎖、検疫隔離や大量検査と追跡の組み合わせを使ってゼロ・コロナ公衆衛生政策を維持している。その結果が2年の流行による中国人死亡者数は欧米で亡くなった人数のほんの僅か(0.5パーセント以下)なのだ。これは中国の社会主義政府が事業や短期的経済利益より公衆衛生の保護を優先しているためだ。
そのため現在欧米メディアが自分でゆがめたり「失敗」だと非難したりして中国にゼロ・コロナ政策を放棄するよう丸め込もうとしているのは特に奇異に思える。
今週首都北京や他の都市で中国人のコロナ感染が増加した。この病気による三人の死者が報告された。欧米諸国での感染や死者と比較して中国の数値は依然比較的低い。例えばアメリカでは、コロナ関連死者は1日約1,000人と報じられており、昨年冬の1日4,000人という最高からは減っている。
それでも中国のゼロ-コロナ戦略が病気を抑制し損ねているとされる欧米メディア報道やコメントには他人の失敗を喜ぶ雰囲気がある。ファイナンシャル・タイムズやBBCや他のメディアには「共産主義支配」を止め「コロナと暮らす[死ぬ]」手法を採用するよう中国政府をたしなめるような主張をしている。
中国に圧力をかけて従わせるため使われているもう一つの策略は欧米経済を悩ませている鈍化に対し対コロナの慣行を原因とみなすことだ。
今週のロイター報道はアメリカ株式市場の損害や継続する消費者価格インフレ問題を中国のゼロ・コロナ政策を巡る「懸念」のせいにした。
「現在全員が中国と彼らのコロ-ゼロ政策に注目している。中国が成長を鈍化させ、より高いインフレをもたらしかねない彼らの制限を拡大するのをトレーダは懸念している」、ロイターはMonex USAの取り引き担当副社長ジョン・ドイルの言葉を引用している。
欧米経済の困窮を中国のせいにするこの疑わしい観点は、北京のコロナ抑制政策が自身の経済成長を妨げ、高いインフレや株式市場の混乱、失業や全般的な景気後退に悩まされている西欧諸国へのサプライチェーンを悪化させるという仮定に基づいている。
中国のゼロ・コロナ政策が、それ以前の2桁成長という活発な経済を減速させたのは事実だ。にもかかわらず中国政府は将来の回復のための経済基盤は依然健全だと考えている。一方当局の優先事項は公衆衛生を守り欧米で起きたコロナの言わば致命的蔓延を防ぐことだ。
人口が地球の20パーセントにあたる14億人で多くの人々が人口が密集する巨大都市に住んでおり、中国当局が危険な大流行を防ぐことを懸念するのは正しいと分かる。
中国がどんな公衆衛生政策を必要とみなすにせよ自国を守るために選択するのは主権の問題だ。欧米の傲慢さはコロナにどのように対処すべきか中国に説教する欧米のずうずうしさや特に北京に欧米政策、大流行や死や病気を悪化させた無茶苦茶な政策を採用する主張に見られる。ここでは19世紀アヘン戦争の間に見られた欧米植民地主義の横柄さが残響している。
自国政府の拡声器として、欧米メディアが公衆衛生の保護を最大にし、死を最小にする中国の理にかなった取り組みを損なうべくプロパガンダ攻勢をしているのはなんとも腹立たしい。
アメリカでは過去2年間にコロナで100万人以上の人々が死んだが比較して中国の5,200人の死者は公衆衛生の保護を最小にし私的事業の利益を最大にする優先順位の真逆だ。
ゼロ・コロナ政策放棄に関し中国に対する欧米の抗議で更にいらだたしいのはアメリカとヨーロッパの経済的失敗は彼ら固有のもので、中国にはほとんど関係ないことだ。
特にアメリカは際限なくドルを印刷し他通貨に対し人為的に交換価値を引き上げて世界中の国々に自分の経済問題を輸出している。これは世界規模でもアメリカでも食料品や他の商品の急騰するインフレという大規模な悪影響を起こしている。
ワシントンは中国への半導体輸出も禁止し、ロシアのエネルギー供給を遮断する一方的行動で巨大な問題をかき立てている。
アメリカとヨーロッパ経済を叩き潰している制度的問題は「アメリカ製」と烙印を押されるべきだ。それなのに欧米メディアは中国を非難し、最近は特に実に胸が悪くなるような歪曲で、中国のコロナ抑制政策は何らかの形で欧米に問題を起こす良くない慣習だというレッテルを貼ろうとしている。
コロナ流行対策の無干渉主義手法で欧米政府が自国民に示した医療の無慈悲な欠如、成り行き任せでコロナで死ぬ政策は、資本主義とその政権の下劣な本質の証拠だ。これら同じような病んだ精神病質的価値観は機能しない経済制度、資本主義の根源だ。資本主義の病理が引き起こす恐ろしい死や病気を当たり前のものにする上で欧米メディアは大きい役割を果たしている。
欧米メディアがゼロ・コロナ政策を巡って中国に説教し、欧米資本主義の失敗を中国のせいにしようとするのは茶番どころではない。退化だ。
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耕助のブログ Patrick J Buchanan記事翻訳
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
中国の主要都市では、習近平国家主席の Covid-19 ゼロ トレランス アプローチめぐり抗議行動が勃発。厳しい制限による経済的および社会的コストがエスカレートする中、異例の反抗姿勢。
あの雑誌、書店で見かけても手に取ったこともない。
「『アベ友』誌として知られる極右雑誌『月刊Hanada』が統一教会を擁護! 9月号、10月号、11月号と続け安倍晋三元総理礼賛特集!」
はじめに~「アベ友」誌として知られる極右雑誌『月刊Hanada』が統一教会を擁護! (その1)9月号、10月号、11月号と続けて安倍晋三元総理礼賛特集! 9月号は「アベ友」信者が大集結、安倍氏を神のごとく讃える追悼文集はまるで新興宗教の「教祖礼賛」文集のよう! 10月号では、アベ友論者が安倍氏と統一教会のつながりを否定し、中国による暗殺だと憶測を膨らませる記事を掲載、さらに「総力特集 統一教会批判は魔女狩りだ!」と題して、統一教会批判を批判し、結果として教会を擁護!! しかも世界日報社の「弊紙は(統一教会の)機関紙ではなく総合一般紙である」との虚偽弁明記事を堂々掲載!「アベ友」誌の『月刊Hanada』が統一教会シンパであることを自ら証明!!
<転載終了>
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