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徽宗皇帝のブログ

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法律と政治は庶民を守らない

ある意味、日本の社会と日本の政治の実相をあぶり出している事象である。「事なかれ主義」「長いものには巻かれろ」「泣き寝入り」「力こそがすべて」という社会。


2016年11月07日

深刻・やくざ事件を相談しない性被害者<本澤二郎の「日本の風景」(2531)

<自治体の犯罪被害者相談窓口8割利用ゼロ>
 犯罪被害者等基本法が2004年に成立、これによって9割以上の自治体が相談窓口を設けているという。正直なところ、このことを知らなかった。想像するに、やくざ犯罪に対して、市民は常に沈黙する。110番通報をしない。しても解決しないと判断する市民が多い。すべてが泣き寝入りだ。こんな日本は、まともな民主主義社会とは言えない。おそらく、こうした状況を解消するための自治体の相談窓口なのであろう。一番深刻な犯罪被害者は、やくざにレイプされ、性奴隷として売春を強要される凶悪犯罪である。被害者は110番通報どころか、市町村の窓口にも駆け込んでいなかった。なんと8割が利用率ゼロ!



<自立させない人間教育>
 目の前で犯罪が行われている。多くの市民は見て見ぬふり、である。今の不甲斐ない日本人である。国家の基本法である憲法違反の法律が強行されている。それでも沈黙する国民は多い。宗教団体が戦争国家へと変身させている日本なのだからか。
 他人が困ろうが、自分の身に起きない限り、われ関せず、の日本人がほとんどである。こうした体質を、ジャーナリストOBも受け入れている。TPPで農業者が困ろうが、福祉・医療が混乱しようが、自分に関係がなければ、知ったことではない、という知識人もわんさかいる。

 筆者も偉そうなことは言えない。ハマコーを取材対象として批判の矢を当ててきたが、やくざの末端での無数の性的犯罪について、全く無知だった。身近に発生した「木更津レイプ殺人事件」に気付くまでは、ほとんど知らなかった。木更津市民のやくざ被害は、100%泣き寝入りであることも勉強した。やくざに市民がおびえる社会に対して、警察の感度は十分といえないことも判明した。
 昔、秦野章元警視総監・同法務大臣の主張をまとめた「日本警察改革論」(エール出版)
をまとめた場面でも、やくざレイプで泣いている無数の女性のことを、全く理解していなかった。彼自身も同様で、こんな秘話を打ち明けたものである。「神奈川県の有能な若者を面倒見たところ、何か祝いの席に呼ばれて行った。なんとそこはやくざの集会の場所だった。会場を見渡すと、隅っこにハマコーがいたので、間違いなくやくざの集まりだと気づいた。いい青年は、実はやくざだった。驚いたよ」

 根本は教育にある。自立する人間教育である。正義と勇気のある人間教育である。社会秩序、安定の基本である。それをあいまいにすると、自己保身・利己主義の人間が氾濫することになる。

 かくして、やくざ悪党が跋扈する時代の日本である。ネットの世界でも、やくざ批判のできない日本にあきれてしまう。教育の根幹に問題がある。やくざ報道をためらうヒラメ記者ばかりの、新聞テレビの日本である。
 日本の悪党であるやくざを退治する方法・手段は、公的機関・権力によるしかない。フィリピンのドゥテルテ大統領が、見事なくらいそれを実行している。嘘か誠か、すでに3700人の悪党を射殺したという。やくざが震え上がって、進んで牢獄に入って、命乞いをしている。政治屋の懐で、ぬくぬくと生き抜いている日本やくざではない。

 自治体の相談窓口は、警察に行くことをためらう市民のための配慮のはずだが、それでも市民、とくに性的被害を受けている女性も、窓口に顔さえ見せない。やくざの仕返しを恐れているのである。
<適切な対応が出来ない窓口>
 提案だが、窓口の担当者に元婦人警官、優しい心根のある元婦人警官が適切に対応できるだろう。とくに性的被害者の場合、彼女らだと安心して真実を打ち明けるだろう。そして悪党を一網打尽に退治できる。
 被害者は性的奴隷の世界から抜け出すことが出来る。
 社会部記者時代、千葉県警本部を回っているころを思い出す。優しい婦人警官のことである。確か防犯・少年犯罪を担当していた。このような人材を窓口に置くべきである。
2016年11月7日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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