つまり、関西万博(なぜ第二回大阪万博と言わないのか。他の関西諸県には無縁の話だろう。)は、やる前から無理と分かっているということだ。で、それを、無理を承知で無理にやれば無理の2乗で、ムリムリである。
つまり、大阪府や大阪市の経済は破綻するだろう。で、巨大事故が確実に起こるだろう。たとえ建築物が出来上がっても、万博期間内に台風でも来たら、この(おそらく)海抜2メートル以下の土地では大波で大被害が出るだろう。下手をしたら、建築物が倒壊するのではないか。
今はまだ何もない「舞洲」、2025年にパビリオンは完成予定(空撮 大阪・此花区)
12月12日、日本国際博覧会協会がホームページ上で1枚の文書を発表した。「会場整備にかかる工事等入札結果一覧表」…2025年に開催される大阪・関西万博の、博覧会協会発注の工事の入札状況をまとめたものだ。
これによると、メディアアーティストの落合陽一さんや映画監督の河瀬直美さんなどがプロデュースする5つの「テーマ館」のうち、3件が予定価格範囲内の入札なし。
小山薫堂さんプロデュースのパビリオン(完成イメージ図)
残り2件は入札する企業自体がなかったという。つまりテーマ館では、これまでに発表された6件すべてが入札不成立という、困った事態となっているのだ。
博覧会協会が発注した他のパビリオンでは24社が、共同企業体(JV)を組むなどして落札している。これらの企業に接触を試みたところ、数社の建設会社が取材に応じてくれた。いずれも「会社名や担当区画を公表しないこと」が条件である。 万博工事はそんなに大変なのか?建設業界で起きていることとは?記者が“本音”を探ってみた。
●万博工事に参加する理由…先にある“果実”
河瀬直美さんプロデュースのパビリオン(完成イメージ図)
まず、建設会社が万博の工事を受注する理由とは何なのか。取材前は「社会貢献・地域貢献」などのフレーズを想像していたが、もっとビジネスライクだった。 【 建設会社A 】 「社内の関心は高かった。何らかの形で関わることでPR効果もある。採算の問題など色々あるが、取り組みはしたいと思っていた」 【 建設会社B 】 「コマーシャル効果とネームバリュー。万博でモノを造ったということには宣伝効果がある」 万博でパビリオンを手掛けた、中でも難しいデザインを完成させたとなると、顧客や建築業界に技術力を示すことができる。であれば、デザイン性の高い「テーマ館」などは企業PRに打ってつけだと思うのだが…話はそう簡単ではないようだ。
●相次ぐ入札不成立…企業が“集まらない”ワケ
落合陽一さんプロデュースのパビリオン(完成イメージ図)
例えば落合陽一さんがプロデュースするテーマ館は、湾曲した鏡を組み合わせたデザインが特徴である。でも企業は集まらない。どうやら、技術力に不安があるから参加しない、というわけではないようだ。 【 建設会社B 】 「社内に建築の専門家がいるが、デザインを見て『この額でできるのか』という声がある。デザインが複雑で工期が厳しく、価格高騰も厳しくなるだろう。だからテーマ館の入札には参加していない。宣伝効果があるから、デザイン性が高いものを本当はやりたいんだけど、そこまで冒険はできない」 それならば、予算をグンと増額すれば良さそうだが、それでも難しいという。実は、万博のパビリオン建設は開催初日の2025年4月13日に間に合えばいいというわけではない。多くが前年の2024年中、それも5月や9月など早い時期の完成が求められている。完成後も様々な準備やチェックがあるからだ。どこかの国のオリンピックのように「開催してもまだ工事中」なんて絶対にあり得ない。これが大きなネックのようで…。 【 建設会社A 】 「完成時期は変えられない。万博は、短期間でまとめて発注がある。準備できていない状態で手を挙げると、施工ができなくなる」 【 建設会社B 】 「万博はいっぺんにモノを造るから、建設機械も職人も足りなくなる。こういう島での工事で、資材や職人の輸送手段はどうするのか。職人の宿舎は島内にも造るんだろうけど、市内の宿舎からも輸送するだろうし。それでも設計・施工・解体まで期限がバチバチに決まっている。『赤字になってでも』とは思わないが、覚悟が必要な仕事だ」 とりあえず費用だけでもどうにかしようと、基本設計でのコストダウンに取り組んでいるようだが、なかなか厳しいようだ。 【 建設会社A 】 「(担当区画の)予算の金額はウクライナ侵攻前に決まった額で、もともと厳しい。コストをあわせて行こうとするが、うまくいっていない。こちらのコストダウン案を認めてもらえなければ、金額自体を増額できるよう協会と交渉するしかない」
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