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虚構は常に激情をうむ


「虚構は常に激情をうむ」


これは司馬遼太郎の「この国のかたち」という連作エッセイの中の「華」という中華思想・小華思想(中華に従属する国の思想)を論じた文章の中に出てくる言葉で、この場合の「虚構」とは政治的イデオロギーを指す。
実に名言だと思う。
イデオロギーは自らの存在根拠の脆弱さに常に不安を持っているから、自らに敵対する存在や思想に対して過激に反応し、闘争的になる。
これはネトウヨを見れば明らかである。左翼過激派も同様だ。

司馬遼太郎は最近あまり人気が無いが、それは彼の思想を誤解しての面が大きいと思う。明治時代を「良き時代」としたのは、昭和の軍国時代への批判からのものであり、その軍国主義の萌芽が明治国家にあることなど彼は百も承知していただろう。
現代の無道徳国家の芽が明治政府の「薩長政権」(特に長州閥)にあるとは言っても、明治時代自体はかなり清潔な政治の時代であったというのは司馬の言う通りだと思う。あまり歴史観の細部の欠点ばかり問題視して司馬の良さを忘却するのはもったいないことである。



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