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徽宗皇帝のブログ

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裁判所と政府の関係に投じられた一石
「世に倦む日々ツィッター」から転載。
重要な指摘だと思う。
我々は裁判所は政府の一部だと思っているから、政府が悪事を行った場合には、裁判制度も含め、国民にはそれに対抗する手段は無い、と思いがちだ。実際、ほとんどの場合はそうだろう。しかし、その政府でさえ、本当は「法律に違反する行為はできない」はずなのである。
政府の行う法律違反を国民は裁判に訴え、裁判所はそれを公正な立場で裁くというのが「国民対政府」の争いにおける裁判所の本来の在り方だ。つまり、裁判所は「政府の一部でありながら、従うのは政府ではなく法律そのものである」という面白い存在なのである。
だが、現実はそうではなく、法律を曲げても政府に従っているのが裁判所(特に最高裁判所)だから、先に書いたように、政府の悪事に対して国民が対抗する手段は無いと絶望感や虚無感を抱いてしまうことになる。
裁判所よ、裁判官よ、法と正義の守り手であれ!


(以下引用)
この問題は単なる言葉の綾ではなくて、今回の政府と沖縄県の係争とその処理の仕方に関わる本質的な問題を含んでいるように思う。政府と沖縄県が対立しているときに、農水省が第三者になって裁くのはおかしいよね。第三者は裁判所のはずだ。その行為が法律違反かどうかをジャッジするのは裁判所だろ。
「水産資源保護法が農水省の所管だから」という言説は、政府側の言い分として官邸がマスコミの記者に書かせているわけだが、記者の中で、この表現と文脈に疑問を感じた者はいないんだろうか。赤旗はどう書いているんだ。異議なしか、異議ありか。法律は官庁が所管するもの、でいいのか。
「法律の運用を所管する」とか「法律で定められた行政事務を所管する」とか、そういう言い方なら分かるが、「法律を所管する農水省」という言い方はないだろう。省令ならまだ分かるが、国会で制定した法律を政府の官庁が所管するのか。あまりに法律を蔑ろにして、政府の所有物にしすぎてないか。
辺野古の件でマスコミが言っている「法律(水産資源保護法)を所管する農林水産省」という言い方も気になるな。おかしくないか。法律って官庁に所管されるものなのか。いつから現業官庁が法律を所管するようになったんだ。民法を所管するのはどこだ。商法を所管するのはどこよ。誰も異論を唱えないが。





(追記「晴耕雨読」より転載)これもまた根本的な大問題だが、マスコミはスルー。

2015/4/4

「世界のどこの農業担当省庁が安全保障や外交の判断をするか。この国めちゃくちゃ。:孫崎 享氏」  憲法・軍備・安全保障
https://twitter.com/magosaki_ukeru

農水省、何時からに安保専門家 養成してたの。

「県が沖縄防衛局に移設作業を停止求めた指示を一旦無効とする「執行停止」を決定し、県と防衛局に通知。

移設の大幅遅延で、普天間飛行場周辺住民に対する危険性や騒音が継続する他、日米間の外交・防衛上の「回復困難で重大な損害」で県の指示を退けた」

沖縄「農相決定の公正性疑問視 辺野古移設で沖縄知事」そうでしょう。




農林省が「移設の大幅遅延で、普天間飛行場周辺住民に対する危険性や騒音が継続する他、日米間の外交・防衛上の「回復困難で重大な損害」と判断。

世界のどこの農業担当省庁が安全保障や外交の判断をするか。

この国めちゃくちゃ。




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