「平成23年の自殺者は3万651人と、10年以来初めて3万1千人を下回ったが、
一方で就職活動の失敗を苦に10~20代の若者が自殺するケースが目立っていることが8日、政府が公表した24年版「自殺対策白書」で明らかになった。

 白書によると、23年の大学生などの自殺は、前年比101人増の1029人で、調査を開始した昭和53年以来初めて千人を突破した。内閣府は「雇用情勢の悪化」を一因に挙げている。
警察庁の統計では、「就職失敗」による10~20代の自殺者数は平成19年の60人から23年は150人にまで増加している。 」




本来、グローバリズム推進にあたって重要なことはインフラの充実なんだろう。国際的な仕組みを従前のまま、米国の都合のいい制度を温存したまま言われるままに、片務的グローバル主義を国民に押し付ける。

その結果、本来、日本国民が享受するべき日本国民の富を召し上げられ、ごく一部の層だけのための豊かさが与えられる。大多数の国民は置いてきぼりにされたままだ。

その最もわかりやすい現象が、若者の就職活動に現れているんだろう。

グローバリズムの象徴が、日産のカルロス・ゴーンなんだろう。年収10億円。

一方、若者の年収は150万円だったりする。何せ、正社員で雇ってもらえず、アルバイト扱いだから。

一方、一部の有名大学卒の上層部が一流企業に就職できる。

しかし、民間企業のほとんどは、市場競争に窮しており、雇用環境にダイレクトに影響する。

つまり、大半の民間企業は、「ブラック」だ。

一流大企業に入社して勝ち組になったつもりが、入社3年で精神状態が異常になる。結果、退社。

小学生の時代から、一流有名大学に入るために競争社会に巻き込まれ、大学に入ったと思ったら、激烈な就職活動に巻き込まれる。

その結果、一流企業に入社したと思ったら、激烈な競争社会で揉まれて、入社3年で燃え尽きる。

たまさか、定年まで勤められたとしても、年金破綻ですべてカットだとか。


勝ち組も負け組も、大半が不幸になる社会。自殺者が増加して当たり前の社会だ。

むしろ、自殺しないほうが異常なくらいだ。どっちに転んでもろくなことがない。

それが現代の日本なのだ。

大半の日本国民は不憫だ。