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徽宗皇帝のブログ

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金融資本主義の卑劣なメカニズム
「大摩邇」から転載。「るいネット」記事らしい。
なぜ、アメリカの「地方」裁判所の判決に、アメリカ以外の堂々たる「国家」が従わねばならないのか。
言うまでもなく、アメリカの裁判所は大資本(特に金融資本)の支配を受けており、それに不利な判決は出さないのである。政治と司法を支配すれば、何でもできる。これが金融資本主義の卑劣なメカニズムである。



(以下引用)


はげたかファンドの手口、ダダ同然で手に入れた国債を満額償還させる
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=301518



金融資本主義の本質が如実にあらわれているのが、はげたかファンドである。このファンドは、債務不履行になった国の国債をただ同然で手に入れ、ニューヨークの裁判所に訴えて、満額償還の判決を出させる。そして、強制的に100%償還させ、巨額の利益を稼いでいる。

アルゼンチンの大統領が、その手口を批判している。
北沢洋子氏の国際情報から紹介する。

アルゼンチンのはげたかファンド
リンク

以下引用・・・・

2014年10月3日、国連総会で、アルゼンチンのクリスチン・キルチネル・フェルナンデス大統領は、同国を襲った、はげたかファンドを攻撃する演説を行った。フェルナンデス大統領は、静かな声だが、毅然として、「貴方たちは、イスラム国を攻撃する有志連合を結成しているが、事実は、その連合こそイスラム国の味方ではないか」と話始めた。

このようなフランクな言葉は、最近の国連では聞かれなかったので、出席者はみな驚いた。彼女は続けて、西側の金融制度を「経済的テロリズム」と呼んだ。

それは、ニューヨークの連邦地方裁判所で、トーマス・グリエサ判事が、原告であるはげたかファンドの協会である「国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)」の言い分を認め、「アルゼンチン政府は国債を100%償還しろ」という判決を下した。これは、金額にすると15億ドルに上る。一方、アルゼンチン国債の投資者の93%は、すでにフル・レートの20%の償還に合意している。

ISFAの筆頭ファンドは、ポール・シンガーの「エリオット・マネジメント・ファンド」である。彼は、1977年、140万ドルの出資金でエリオット・マネジメントを設立し、今日210億ドルの資産を持つ有力なファンドになった。『フォーブス』は「彼自身の資産は19億ドル」と報じている。アルゼンチンの前に、コンゴ、ペルーなどでアルゼンチンと同様に儲けた。いずれも、債務返済が不可能になった国の債権をタダ同様で買い、米欧の裁判所に訴えて、100%の償還を獲得してきた。このような貧しい国から不当に返済を搾り取るところから「はげたかファンド」と呼ばれる。

グリエサ判事の判決によって、シンガーは、約1,000%の儲けとなる。なぜなら、彼は、紙切れ同様になったアルゼンチン国債をタダ同然で買い取り、額面どおりの金額で返してもらうことになった。

フェルナンデス大統領は、単に、アルゼンチンのことを言っただけではない。彼女は、現在進行中のIMF、ウオール街の経済的、金融的テロリズムの犠牲になっている、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアを代表して語った。

しかし、犠牲になったのはこれら南の国々だけではない。ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、スペイン、そしてウクライナなどヨーロッパの国々が犠牲になっている。このテロリズムは人びとの社会的セイフティ・ネット、年金、雇用、住居、教育、医療衛生、水を奪っている。

・・・・引用終わり

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